和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

令和の学問の幕開け。

2019-05-05 | 道しるべ
はい。
「令和」への水先案内本といえば、
「災害と生きる日本人」(潮新書)
私は、これ一冊で、充分満腹(笑)。
中西進氏と磯田道史氏との対談本。


うん。お釈迦様の手のひらに乗って、
はるか、「令和」を遠望するような、
そんな気分にひたれます(笑)。

私など、この一冊で今年は十分満足。
あとは関連本へ手をひろげるばかり。

一箇所引用するのなら、
いま気になるこの箇所。

中西】学者はどこを目指し、なぜ論文を書くのか。
私は、論文を書いて社会的認知を得ることが、
学者の最終目的だと言っています。

せいぜい50人や100人しかいない
学者の権威者から認められることが、
学者の最終目的ではまったくありません。
・・・(p130)

磯田】歴史学に限らず、
学問には三つの段階があると思うのです。

第一に、自然科学であれ技術開発であれ、
人類がまだ誰も見ていない知見を発見する。・・
そういう発見を活字化すれば、誰も知らなかった
歴史の側面を知らせることができる。

第二に、自分が得た学問的知見を世の人々の
意識の中に浸透させていく作業があります。
『どうもこれは正しいようだ』という知見を
見つけたあとには、その知見を普及させて
世の中の現状認識を変更していく。
これが学問に取り組む者の第二段階の仕事です。

第三に、学問の知見が社会へ影響を及ぼすにあたり、
良い方向へ向かうように学者自身が
きちんとアフターケアをする。
学問にとって大事なのは、これら
三つの手順ではないかと思います。
(p131~132)


私は、学者ではありませんが(笑)。
気になるのは、大事な三つの手順。
しばらくすれば、しっかり忘れる、
私なので、注意してブログで指摘。
コメント
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