小中学生と楽しむ「令和の宴」。
「中西進と万葉みらい塾」(朝日新聞出版)は、
2005年に出版され、今回2019年4月30日あらたに
新装版として出ておりました。それを買いました。
うん。バスの中で読みました。
活字も大きくて、読みやすく。
しかも、読後の印象が鮮やか。
このなかに、万葉集の「梅花の歌序」の、
その32首のなかの、一首(大伴旅人)が、
中西進塾で、とりあげられておりました。
う~ん。そこだけ引用するのは、
すこし、もったいない気がする。
ここは、同じ本の別の箇所から、
引用してみたくなりました(笑)。
「万葉の時代の人たちはだれでも、
道を歩いていて亡くなった人に出会うと、
必ず歌をよみました。『あ、死んでるな』
なんて、そっけない思いじゃない。
必ず歌をよんだ。うたいかけた。」(p204)
最初から「みらい塾」を順に読んでゆくと、
だんだんと、万葉集の奥行へと導かれます。
この本の最後は、山上憶良でした。
そこを引用。
「山上憶良は愛、死、貧乏、病気、そういう
人間としてのいろんなマイナスをテーマにして
歌をつくってきた人です。貧乏を題にした歌を
つくった万葉集の歌人は憶良だけです。
愛もそうです。・・・
日本人は愛というものを考えるのが下手なんです。
愛を一番深く考えたのはやっぱり仏教です。
・・・万葉の歌人の中に、
人間としての苦しみを乗り越えて、
やっぱり人間は子どもを愛していいんだと、
人間的な結論に達した人がいた、
そういう作品があることをよく
覚えておいてください。」
(p256~257)
はい。毎回。万葉集の歌一首からはじまります。
子どもたちと、皆で声を出して歌ってゆきます。
そして、子どもたちへ質問したり質問されたり。
中西万葉集解釈の懐の深さを存分に味わえます。
あまりにも、スラスラと読め、しかも内容充実。
これこそが、「令和の宴」なのかもしれません。
そう思える、手ごたえを読後に改めて感じます。
「中西進と万葉みらい塾」(朝日新聞出版)は、
2005年に出版され、今回2019年4月30日あらたに
新装版として出ておりました。それを買いました。
うん。バスの中で読みました。
活字も大きくて、読みやすく。
しかも、読後の印象が鮮やか。
このなかに、万葉集の「梅花の歌序」の、
その32首のなかの、一首(大伴旅人)が、
中西進塾で、とりあげられておりました。
う~ん。そこだけ引用するのは、
すこし、もったいない気がする。
ここは、同じ本の別の箇所から、
引用してみたくなりました(笑)。
「万葉の時代の人たちはだれでも、
道を歩いていて亡くなった人に出会うと、
必ず歌をよみました。『あ、死んでるな』
なんて、そっけない思いじゃない。
必ず歌をよんだ。うたいかけた。」(p204)
最初から「みらい塾」を順に読んでゆくと、
だんだんと、万葉集の奥行へと導かれます。
この本の最後は、山上憶良でした。
そこを引用。
「山上憶良は愛、死、貧乏、病気、そういう
人間としてのいろんなマイナスをテーマにして
歌をつくってきた人です。貧乏を題にした歌を
つくった万葉集の歌人は憶良だけです。
愛もそうです。・・・
日本人は愛というものを考えるのが下手なんです。
愛を一番深く考えたのはやっぱり仏教です。
・・・万葉の歌人の中に、
人間としての苦しみを乗り越えて、
やっぱり人間は子どもを愛していいんだと、
人間的な結論に達した人がいた、
そういう作品があることをよく
覚えておいてください。」
(p256~257)
はい。毎回。万葉集の歌一首からはじまります。
子どもたちと、皆で声を出して歌ってゆきます。
そして、子どもたちへ質問したり質問されたり。
中西万葉集解釈の懐の深さを存分に味わえます。
あまりにも、スラスラと読め、しかも内容充実。
これこそが、「令和の宴」なのかもしれません。
そう思える、手ごたえを読後に改めて感じます。