月刊Hanada令和6年3月号の書評欄をひらく。
「堤堯の今月の1冊」は
田村秀男×石橋文登著「安倍晋三vs財務省」(育鵬社)。
うん。どうせ私のことだから興味があっても読まないだろうと思っていた。
気になっていたけれどの一冊。それを書評で語っていただける有難さ。
うん。後半のここを引用。
「たとえば東日本大震災のおり、
民主党の菅直人(かんなおと)政権は
復興特別所得税(所得税の2・1%を徴収)を定めた。
国家的規模の大災害なら、国債発行(国の借金)
をもって対応するのが常識だ。
なのに、民主党政権は被災者にも課税した。
被災者にすれば踏んだり蹴ったりだ。
振り付けたのは財務省で、このとき安倍(晋三)の胸に
財務省への疑念が生じたという。
昭和恐慌を高橋是清(これきよ)は国債発行で乗り切った。
その高橋は大蔵(財務)では忌み嫌われている。
高橋は軍事費削減を主張し、2・26事件で最も残酷な殺され方をした。
高橋は日露戦争のおり、戦時国債をロンドン市場で売りさばき、
戦費を調達した戦勝の大功労者だ。・・・・・
救国の功労者を理解できない。令和のいま、
財務省は安倍晋三を死んでもなお忌み嫌う。
・・・・・・・
いままた岸田政権は財務省べったり。
防衛費43兆円を増税で賄う。
防衛は国のインフラだ。
なのに建設国債で賄うとは考えない。
これも財務法第四条の縛りから来る。 」(p165)
うん。読まないとしても、
対談で分かりやすそうだし、この本買っとくことにします。