和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

地裁で処分されちゃった裁判記録

2023-06-16 | 数値・資料。
新書の対談本は、パラパラと読めますね。
けれども、パラパラと忘れてしまいます。

一読、忘れたくない箇所があると載せたくなります。

平山】 だけどさ、酒鬼薔薇事件を含めた大量の裁判記録、
    各地の地裁で処分されちゃったんでしょう(2022年10月に発覚)。
    あり得ないよね。

春日】 とんでもないよね。
    確かに資料は膨大だから、保管が大変ではあると思うけど。 

  ・・・・・・

平山】 裁判記録の紛失は、酒鬼薔薇事件だけじゃなくて
    他の少年事件もさ、重大犯罪をいっぱい廃棄しちゃったわけでしょ。
    ・・・

春日】『 少年には罪がない 』と本気で思ってる輩が捨てたんじゃない?
     ・・・
    地方裁判所って結構、変な判決出すからね。

    ただ、俺なんかが鑑定書を書くのは結構しょぼめの事件だけど、
    それでも資料をいろいろ預かるの。証言録とか。
    そういう資料も積んだら2メートル近くの高さになる。・・・・

    それを全部読むの。付箋をつけて。・・・
    しかも、鑑定書だって100枚以上は書くわけ。
    それで、読むのは5人とかさ(笑)。

平山】 じゃあ、酒鬼薔薇事件なんかの関係資料は
    ものすごい量っていうことだね。

春日】 トラックいっぱいみたいな量じゃない?

平山】 だけどさ、デジタルで保管すればいい話なのにねぇ。

( p129~130 春日武彦・平山夢明「『狂い』の調教」扶桑社新書2023年 )


はい。読んだ箇所は、お気楽に忘れてしまうわけなんですが、
こんな再度思い浮かぶ箇所は備忘録として載せたくなります。             

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