和田浦海岸

家からは海は見えませんが、波が荒いときなどは、打ち寄せる波の音がきこえます。夏は潮風と蝉の声。

戒厳令下の中国。

2019-12-17 | 数値・資料。
今年は、本棚が雨漏りで、何冊か
本の底がフニャフニャになりました。
それでも、本を捨てない私です。
ということで、
底のフニャフニャ本をとりだして、
その一冊を紹介。

「紳士と淑女 人物クロニクル1980-1994」(文芸春秋)も
そのフニャフニャ本の一冊でした。

フニャフニャは、本の下だけでしたので、読むのに支障なし(笑)。
せっかくなので、その本からの引用。

1989年8月号(89年6月)「誰に煽動されることもなしに」。
ここから一部引用。

「戒厳軍司令部は、はじめ
天安門広場の学生死者を23人だと言っていた。

中国政府は6月4日虐殺から1日おいて6日には
『兵士、暴徒および野次馬』の死者は300人だと言った。

また7000人が負傷し、うち兵士の負傷者5000人、
それとは別に行方不明が400人だという。

しかし10カ所の病院に電話で問い合わせた
1医師の話では、少なくとも500人が死んでいる。
紅十字の情報は死者2600人。

戒厳軍戦車隊がバリケードを破って広場になだれ込んだとき、
現場には10000人弱しか人がいなかったのは事実である。
だが自由の女神像の前でスクラムを組んでいる学生はいた。
彼らはどうなったのか?

いまでは中国政府スポークスマンは、
学生の死者はゼロだったと言っている。
では一挺の銃も一台の戦車も持たない者が、
いかにして多数の解放軍兵士を殺し得たのか?
・・・・・・
あの国では、数字は著しく伸び縮みする。
いったん中国政府の数字の詐術を見た者は、
どうして南京虐殺30万説を信じ得よう。・・・」
(p510)

うん。フニャフニャになっても、まだ読めます。
また、読みかえす時のために、本棚へ。



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