ちくま学芸文庫に
「鶴見俊輔全漫画論」1・2が入って、
気になっていました(笑)。
うん。古本で値段が下がってから
買えばいいと思っていたのですが
新年の読み物として少し安くなった
古本を買うことにして注文しました。
それが届くまでの時間をつかって、
本棚から、関連本を出してくることに。
鶴見俊輔著「漫画の戦後思想」(文藝春秋・1973年)
こちらは、装幀=佐々木マキ。
函入で、函の絵が魅力(笑)。
色も絵も楽しいので、
その函絵を紹介することに。
バラック風の露地裏で
(はい。つげ義春の世界に踏み込んだような)
子どもが鬼ごっこをしている。
赤い長靴をはいた小さい男の子が
板塀にむかって両手で目隠し。
「もういーかい?」という吹き出しは
函の後ろにありました(これは、見てのお楽しみ)。
露地の奥から、ひょっこりと顔をだしているのは
ねずみ男じゃありませんか。
カラーで紫色が、背景の空と、男の子の上着とズボンと、
そして、ねずみ男の衣服も紫。
バラックの露地裏全体が黄色で、不思議としっくりしています。
男の子の顔とお腹に出ている下着と、ねずみ男の顔
そして吹き出し、それだけは着色なしの白色。
う~ん。絵の説明はこれくらいにしましょ(笑)。
本のはじめにをひらくと、
まず、宮尾しげを「日本の戯画」からの引用が
興味をひく。
うん。これもネット古本で注文することに。
はい。本の巻末の参考文献一覧をみると、
気分が萎えるので、そちらは見ないように注意(笑)。
ここには、「はじめに」に正倉院が登場するので
その個所を引用することに。
「正倉院におさめられている
写経の中にも、らくがきがあるそうだ。
お経をうつす仕事をした人のすべてが、
いつもはりつめた気持ちで字をかいていたわけではない。
あたえられた仕事の単調さにあきれることもあっただろう。
うつしている仏典のおしえそのものに、
うたがいのきざすこともあっただろう。
となりあわせてすわっている仲間の雑談に
心をうばわれることもあっただろう。
そこで、仲間の一人が大議論をして
何かわめいている姿がえがかれた。・・・」(p11)
はい。「はじめに」のあとは、
「あとがき」の始まりを引用。
「この本を、私は、漫画が好きだから書いた。
忘れてしまったころのことを別にして、
私が読みとおした最初の本は、
宮尾しげをの『団子串助漫遊記』で、
まだ小学校に行く前に読んだと思う。
何度も読んだので、本のとじめがばらばらになってしまった。
同じ本をこんなに数えきれぬくらい読んだことは、その後ない。
・・・・
自分でも漫画をかきたいと思っていた。
一年生のころから雑文をあつめた個人雑誌に、
宮尾しげをの模倣のような漫画をかき、
五年生のころから、小学校のクラスではじめた雑誌の
あなうめに、田河水泡の影響をうけた漫画をかいた。
同級生の中には、私よりずっとすぐれた漫画をかく
ものが数人いて、かれらはクラスの漫画家として
重きをなしていた。・・・・」(p264)
うん。ひさしぶりにひらくも
「はじめに」と「あとがき」と
函絵の紹介で、私は満腹(笑)。
「鶴見俊輔全漫画論」1・2が入って、
気になっていました(笑)。
うん。古本で値段が下がってから
買えばいいと思っていたのですが
新年の読み物として少し安くなった
古本を買うことにして注文しました。
それが届くまでの時間をつかって、
本棚から、関連本を出してくることに。
鶴見俊輔著「漫画の戦後思想」(文藝春秋・1973年)
こちらは、装幀=佐々木マキ。
函入で、函の絵が魅力(笑)。
色も絵も楽しいので、
その函絵を紹介することに。
バラック風の露地裏で
(はい。つげ義春の世界に踏み込んだような)
子どもが鬼ごっこをしている。
赤い長靴をはいた小さい男の子が
板塀にむかって両手で目隠し。
「もういーかい?」という吹き出しは
函の後ろにありました(これは、見てのお楽しみ)。
露地の奥から、ひょっこりと顔をだしているのは
ねずみ男じゃありませんか。
カラーで紫色が、背景の空と、男の子の上着とズボンと、
そして、ねずみ男の衣服も紫。
バラックの露地裏全体が黄色で、不思議としっくりしています。
男の子の顔とお腹に出ている下着と、ねずみ男の顔
そして吹き出し、それだけは着色なしの白色。
う~ん。絵の説明はこれくらいにしましょ(笑)。
本のはじめにをひらくと、
まず、宮尾しげを「日本の戯画」からの引用が
興味をひく。
うん。これもネット古本で注文することに。
はい。本の巻末の参考文献一覧をみると、
気分が萎えるので、そちらは見ないように注意(笑)。
ここには、「はじめに」に正倉院が登場するので
その個所を引用することに。
「正倉院におさめられている
写経の中にも、らくがきがあるそうだ。
お経をうつす仕事をした人のすべてが、
いつもはりつめた気持ちで字をかいていたわけではない。
あたえられた仕事の単調さにあきれることもあっただろう。
うつしている仏典のおしえそのものに、
うたがいのきざすこともあっただろう。
となりあわせてすわっている仲間の雑談に
心をうばわれることもあっただろう。
そこで、仲間の一人が大議論をして
何かわめいている姿がえがかれた。・・・」(p11)
はい。「はじめに」のあとは、
「あとがき」の始まりを引用。
「この本を、私は、漫画が好きだから書いた。
忘れてしまったころのことを別にして、
私が読みとおした最初の本は、
宮尾しげをの『団子串助漫遊記』で、
まだ小学校に行く前に読んだと思う。
何度も読んだので、本のとじめがばらばらになってしまった。
同じ本をこんなに数えきれぬくらい読んだことは、その後ない。
・・・・
自分でも漫画をかきたいと思っていた。
一年生のころから雑文をあつめた個人雑誌に、
宮尾しげをの模倣のような漫画をかき、
五年生のころから、小学校のクラスではじめた雑誌の
あなうめに、田河水泡の影響をうけた漫画をかいた。
同級生の中には、私よりずっとすぐれた漫画をかく
ものが数人いて、かれらはクラスの漫画家として
重きをなしていた。・・・・」(p264)
うん。ひさしぶりにひらくも
「はじめに」と「あとがき」と
函絵の紹介で、私は満腹(笑)。