VOICE9月号。
その巻頭言は、宮家邦彦氏。
うん。後半を引用しておきます。
「最近の日韓の一連のやりとりを見て思うことがある。
考えてみれば、今回の日本の対韓国措置は第二次大戦後の日本が、
『外国に対し強硬策を検討し、それを実施し、
その結果をあえて受け入れようとした』
初めてのケースではないか。
これまでの日本は『平和国家』であり、
『国連中心』の『国際協調』をつねに重んじ、
自制に自制を重ね、対決的姿勢を回避してきた。
それが変わりつつあるのか。
・・・・・・・・
筆者は本誌四月号で、
『これからは当分、1930年代のように、
主要国の政治家が「勢い」と「偶然」と「判断ミス」
による政治決断を繰り返す時代に戻るのではないか』
『されば、日本もそうした前提で、いかなる変化にも
耐えうるような柔軟かつ戦略的な政策立案を、
短期間で行なう新たな意思決定過程をもつ必要がある』
と書いた。この考えはいまもまったく変わっていない。
韓国の不当な措置に日本は受動的、相互主義的に対応した
だけかもしれぬ。日本国内の嫌韓感情が頂点に達し、
政府として強硬策を取らざるをえなかったのかもしれぬ。
いかなる理由があろうとも、ついに日韓関係にも
『勢い』と『偶然』と『判断ミス』の時代が到来したのだろう。
しかし、不愉快ではあるが、日本は決して
戦略的思考を止めてはならない。・・・」
(p18~19)
はい。鳩山由紀夫や菅直人を首相に頂くことが
日本の『勢い』と『偶然』と『判断ミス』とを
どれほど象徴していることとなっていたか。
安倍晋三のつぎの首相を思い描きながら、
『不愉快ではあるが、日本は決して…』という言葉を噛みしめ、
『初めてのケース』の、つぎにくるだろう航海の前途を描く夏。
その巻頭言は、宮家邦彦氏。
うん。後半を引用しておきます。
「最近の日韓の一連のやりとりを見て思うことがある。
考えてみれば、今回の日本の対韓国措置は第二次大戦後の日本が、
『外国に対し強硬策を検討し、それを実施し、
その結果をあえて受け入れようとした』
初めてのケースではないか。
これまでの日本は『平和国家』であり、
『国連中心』の『国際協調』をつねに重んじ、
自制に自制を重ね、対決的姿勢を回避してきた。
それが変わりつつあるのか。
・・・・・・・・
筆者は本誌四月号で、
『これからは当分、1930年代のように、
主要国の政治家が「勢い」と「偶然」と「判断ミス」
による政治決断を繰り返す時代に戻るのではないか』
『されば、日本もそうした前提で、いかなる変化にも
耐えうるような柔軟かつ戦略的な政策立案を、
短期間で行なう新たな意思決定過程をもつ必要がある』
と書いた。この考えはいまもまったく変わっていない。
韓国の不当な措置に日本は受動的、相互主義的に対応した
だけかもしれぬ。日本国内の嫌韓感情が頂点に達し、
政府として強硬策を取らざるをえなかったのかもしれぬ。
いかなる理由があろうとも、ついに日韓関係にも
『勢い』と『偶然』と『判断ミス』の時代が到来したのだろう。
しかし、不愉快ではあるが、日本は決して
戦略的思考を止めてはならない。・・・」
(p18~19)
はい。鳩山由紀夫や菅直人を首相に頂くことが
日本の『勢い』と『偶然』と『判断ミス』とを
どれほど象徴していることとなっていたか。
安倍晋三のつぎの首相を思い描きながら、
『不愉快ではあるが、日本は決して…』という言葉を噛みしめ、
『初めてのケース』の、つぎにくるだろう航海の前途を描く夏。