山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

櫛形山近傍を探索 令和3年5月8日

2021年05月10日 | 山に咲く花
 櫛形山の林道が冬期閉鎖から開放されたものの、崩落があって全線は開通しておらず池の茶屋までは車ではまだ行けない。本日は花仲間を集めて櫛形山中腹付近、および近傍を探索してみることにする。


    見晴台からは富士山が見えた。


    まずは湿地帯を探索してみる。早くもクリンソウが咲き出していた。


    何かスゲの仲間が花を咲かせている。


    雌小穂の鱗片の形からはアゼスゲと思われる。


    見たかったのはこの大きな葉っぱの植物、ヒメザゼンソウ。


    葉は見かけるが花がひとつも見つからず。


    これは昨年咲いた花の種か?500円玉ほどの大きさの球形の種。

 かつては草が膝丈くらいまで茂っていた湿原だったが、食害に遭ったのかすっかり様変わりして草が無くなってしまっていた。その影響か、ヒメザゼンソウは最近花をあまり咲かせなくなってしまっている。個体数はそこそこに確認出来たが今後が心配である。

 次に尾根道を登ってみる。


    うっすら赤紫色のフモトスミレ


    ナガバノスミレサイシンは葉は多く見かけるが花は少ない。


    今ごろカタクリが咲いている。


    探していたのはこの白い花。


    葉はそこそこに見かけるが花を咲かせているものはほんの数株だけだった。


    これも今後が心配なチチブシロカネソウ

 さらにもう1ヶ所、渓谷を探索してみる。


    コチャルメルソウ


    ツルネコノメソウ。葉が互生で、この渓谷はこれしか無いと思っていた。


    ところが、別のネコノメソウ属を花仲間が発見した。


    葉は対生で辺縁があまり切れ込まない。これはマルバネコノメソウ。初めて見た。


    尾根筋に咲いていたツバメオモト


    樹木も少し勉強する。花を咲かせたウリハダカエデ。


    木の幹や枝が深緑色をしている。納得の瓜肌楓。

 探索していた花のひとつは山肌が乾燥してしまっていてほとんど姿が見えなくなってしまっていた。今後どうなってしまうのか?来年もまた見に来てみたいと思う。

コメント
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