山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

川俣川支脈の渓流を散策 令和3年5月9日

2021年05月12日 | 渓谷
 吐竜の滝周辺を散策後、車で次の場所に移動する。この場所も4月下旬に訪問しており、何だか分からないスゲを何種類か見ている場所である。そろそろ花を咲かせているか、果胞になっているかも知れない。


    サクラソウが咲き始めていた。


    まだ蕾が多いサクラソウ


    ハルリンドウもまだ咲き始めたばかりだ。


    まだ時期が早いと思っていたので、咲いていてラッキーだった。


    1株だけホソバノアマナが咲いていた。八ヶ岳にも生育することが分かった。


    まだ実になっていなかったこの小さなスゲ。過去の画像を見てみるとサトヤマハリスゲではないかと思うのだが、結実しないと不明。


    未だ何だか分からない花。カヤツリグサ科なのか、イネ科なのか?


    カヤツリグサ科テンツキ属の仲間ではないかと思う。


    吐竜の滝周辺で見てきたものと同じだろう。


    おそらくこれはナルコスゲ。


    これは良く見かけるシロイトスゲと思われる。


    似ているがこちらは鱗片が茶色っぽい。


    下にある雌小穂は先端部の雄小穂に近い位置に付いている。別物であろうが正体は不明。実を付けてから確認の必要あり、宿題。


    いちばん見たかったのがこのヤチボウズになっているスゲ。


    花が咲いている。ヒラギシスゲを期待したのだが、これは乙女高原で見たタニガワスゲにそっくりである。


    葉の出方と小穂の出方はタニガワスゲそっくり。


    雄しべの出た雄小穂を見ても、おそらくこれはタニガワスゲであろう。

 ヒラギシスゲを期待していたのだが、どうやらこのヤチボウズはタニガワスゲのようだ。結実してから鱗片と果胞を良く見て検討しないと結論は出ないので、これもまた宿題にして再訪してみたいと思う。スゲの同定は一度や二度訪問したくらいでは結論が出なそうである。見分けられるようになるまでの道のりは先が長い。

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吐竜の滝周辺のスゲを確認に行く 令和3年5月9日

2021年05月12日 | 渓谷
 2週間ほど前に散策した吐竜の滝と川俣川東沢に生えていたカヤツリグサ科の植物はまだ果胞が出来ておらず正体不明のままになっている。そろそろ花が散って実になり始めている頃だと思う。今回は周回せずに吐竜の滝近傍を散策してみる。


    吐竜の滝。観光客が次々に訪問してきていた。カメラマンもそれなりに多い。


    一番気になっていたのがこの川沿いに生えていたスゲ。成長して大きくなっており、鱗片と果胞がしっかり見えるようになっていた。


    前回訪問時はアゼスゲではないかと思っていたがそうでは無さそうである。細長い果胞で鱗片は短い。


    どうやらこのスゲの正体はナルコスゲらしい。


    もうひとつ気になっていたのがこのイグサの仲間だと思っていたもの。実になっている。


    先端部に短い雄小穂、その下に果胞があるが数はあまり多く付いていない。おそらくサトヤマハリスゲではないかと思う。


    他の場所でも発見。それなりに数はあった。


    シロイトスゲのようだが先端部の雄小穂が少し茶色い。


    オオイトスゲとしておいたほうが良いかも知れない。


    タガネソウ。花を付けているものは少ないが、どこでもありふれている。


    湿地に咲いていたタネツケバナ


    その中に生えていたのもナルコスゲ。


    河原を散策してみる。


    茎が緑色、ミヤマハコベのようだ。


    背丈が高いが、おそらくコテングクワガタ。


    あまり見慣れないスゲ、いや、見ているが同定できないでいるかも知れない。


    メアオスゲのようである。


    雰囲気は似ているが小穂を見ると全く別物。


    同じものの大株。


    茶色いほうが雄小穂で白緑色のほうが雌小穂と思われるが、まだ花が開いていない。果胞が出来るまで答えはおあずけ。


    もうひとつ、見たことが無い小穂が真っ黒なスゲが生えていた。


    鱗片が真っ黒。まだ花が開いていない。


    雄小穂がほころび、雌小穂がほころびかけているもの。これもまだ正体が分からず、宿題。


    便臭がする臭いキノコにハエがたかっている。ネットで調べるとキイロスッポンタケのようだ。


    葉を丸めていたミヤマノキシノブがようやく葉を展開した。


    ミヤマノキシノブ。葉にツヤが無く黒い葉柄がある。


    群生が何ヶ所かで見られたのがこのシダ。


    カラフトミヤマシダ。見つかったのはこれで4ヶ所目。意外と多く生育しているのかも知れない。

 スゲは見れば見るほどに分からないものが多く、宿題が増えて行くばかりである。花が咲いているこの季節に同定するのは困難で、実を付けて果胞と鱗片を観察しないと困難である。しかし、花の咲いている時期にもどんな様子なのか見てみたい。そうすると、どうしても宿題になってしまう。まだ始めたばかりなので分からなくて当然である。繰り返して見に行ってみたいと思う。この場所も要再訪である。


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