山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

高層池のスゲ探索 令和3年5月10日

2021年05月14日 | スゲの仲間
 梅雨入り前のこの季節はまだ高層池は貯水量が少なく、うまくすれば池の中まで歩いて入ることが出来るはずだ。おそらく貯水量が増えると近付き難くなる池の中のスゲが観察できるはずである。


    思った通り貯水量は少ない。貯水量が多くなると水の中に浸ってしまう左奥の草が茂っている場所に入れそうである。


    池のほとりにはレンゲツツジがほころんでいた。


    池のふちに生えていたハリスゲの仲間


    コハリスゲか?


    貯水量が少なく倒木の上に乗って少し先まで入れる。しかし一歩足を踏み外すと脛のあたりまで泥沼にはまってしまう。


    池の中に飛び出しているこのスゲは何だろう?


    ヌマアゼスゲのようだが鱗片と果胞を確認したくても近付けない。


    草むらのようになってたくさん茂っているこのスゲは何だろうか?


    先端部の雄小穂は茶色で傷み易いようである。


    雌小穂。おそらくこれはこの池にあるのではないかと目星をつけていたカサスゲではないだろうか。


    先端部の雄小穂は千切れて無くなっているものが多い。


    雄小穂がまともなもの。


    雌しべの出ている雌小穂


    結実しかけた雌小穂。鱗片は鋭頭で辺縁が茶紫色。カサスゲで間違い無さそうである。


    青々としたスゲがたくさん生えている。


    先端部が雄で下が雌の雄雌小穂。おそらくシラコスゲであろう。


    おそらくカワラスゲ。水辺の近くで比較的良く目にする。


    胞子葉をたくさん出しているゼンマイ


    もうひとつ高層池を訪問してみる。


    見たかったのは池の底に生えているこの藻。


    イトモではないかと思うのだが、未だ正体は不明。花が咲いて水面に浮かんでいるのではないかと期待したがまだのようである。

 今回の一番の目的はカサスゲを探すことだった。甘利山の椹池にもあるのかも知れないが1週間ほど前に観察に行った時には探し出せなかった。こちらの池では群生していることが分かった。昨年の夏から秋にかけて再三見ているのだが、その時は背が高い葦か何かのように見えて何だか分からなかったが、今回は確認が出来た。イトモらしき藻はまだ花が咲いておらず、また見に来てみたいと思う。

コメント
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