山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

河口湖のほとりを探索 令和3年5月23日

2021年05月26日 | スゲの仲間
 朝から天気が良く、気温が上がりそうである。富士山ライブカメラを見ると少し雲が巻いているものの綺麗な富士山が姿を現している。何度か訪れている河口湖の湖畔であるが、そろそろスゲの仲間が成長している頃で、この天気ならば富士山と一緒に写真が撮れるかも知れない。


    新緑のラベンダーと富士山


    初めて見るスゲが生えていた。


    別の場所ではこれでもかというくらいにたくさん生育していた。


    先端部に小穂が多数集まってひとつの穂になっている。小穂の先端部に小さな雄小穂がある。これはミコシガヤであろう。


    他にもたくさん生えていたのがこれ。カヤツリグサ科なのか、別の科なのか?


    ネットで調べてみるとクサイというイグサ科の植物のようである。


    これも普通に生えていた。アゼナルコというスゲであろう。


    いちばん上にあるのは先端部が雌部分で根元側が雄部分の雌雄小穂になっている。その下にあるのは全て雌小穂。


    スジヌマハリイと富士山


    たくさん生えていた場所は残念ながら踏まれて大部分が倒れてしまっていた。


    スジヌマハリイ。茎に触ると稜があるが、画像ではうまく見えない。


    アゼスゲか、それともヌマアゼスゲ?これも群生していた場所は踏まれて大部分倒れてしまっていた。


    鱗片はあまり尖っていないが果胞の先端部の嘴が突出しており、アゼスゲと思われる。


    ふと見ると変なのが生えていた。


    これは探していたジョウロウスゲではないか!


    山中湖にはあると思っていたが、ここで出会えるとは思っていなかった。


    別の場所にあった大株


    モシャモシャの特徴的な雌小穂と先端部の雄小穂


    見ておきたかった成長したカヤツリスゲ


    個体数は少ない。


    長い鱗片があってホウキ状の独特な花序を形成する。


    驚いたことにこんな植物が生えていた。


    花が小さくて白っぽい。花柄は斜め上に向かって伸びている。これは探していたカワヂシャではないか。


    小さな白い花、中央に薄紫色の筋が入る。花の感じはイヌノフグリに似ている。


    葉には明らかに鋸歯がある。カワヂシャで間違い無さそうだ。

 ジョウロウスゲ、さらにカワヂシャとなかなかお目にかかれない植物2種類に出会うことが出来た。富士山も姿を見せてくれて申し分無し。これで本日の運は使い果たしてしまった感がある。1時間ほどの散策を予定していたが、驚きの花に出会うことが出来て3時間も湖のほとりを散策することになってしまった。

コメント
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