山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

夏のエビネを確認  令和3年8月3日

2021年08月05日 | 渓谷
 昨年渓谷道を外れてシダを探索していた際に偶然見つけたエビネの葉であるが、今年になってから4月、6月と2度訪問してみたがいずれもまだ花芽が出ていなかった。おそらくこのエビネは夏に紫色の花を咲かせるエビネではないかと予想される。花期は8月であろうから、ひょっとしたらそろそろ咲いているかも知れない。午後から訪問してみたが、駐車場に到着した頃から夕立の小雨が降り出してしまった。雷が鳴らないことを願って、急いで渓谷に下りてみる。


    ソーラスはまだ付いていないが、おそらくヒメサジラン。


    さすがにベニシュスランは終わっていた。


    エビネの生育する斜面に到着。ラン科の花はどれも今年は外れで、花を咲かせていない個体が多い。


    花芽があったかと思えば、暑い日が何日も続いて立ち枯れしてしまっている。


    これも立ち枯れ。


    まともに咲いていたのはこの1株だけ。もう1本はあと数日で咲きそうである。


    予想通りに紫色の花が咲いた。


    別角度から撮影。


    山梨県で花の咲いているのが確認されたのは初めてではないかと思う。


    既に結実しているが、これは別の場所に何度か探しに行ったが見つからなかったムヨウランではないかと思う。


    生育場所が確認出来たので、来年は花期を逃さないように訪問してみたいと思う。

 山梨県レッドデータブックでは情報不足となっているナツエビネであるが、記述を見る限りではスギやヒノキの林床で葉が確認されているようである。今回発見された場所とは別の場所であろう。ようやくこれで山梨県にも生育していることが確認されたことになる。 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする