山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

ナツエビネ再訪  令和3年8月22日

2021年08月25日 | 渓谷
 今年確認したナツエビネは花芽を付けた株のほとんどが花を咲かせずに立ち枯れしてしまった。しかし、まだ蕾の株がいくつか残っているのを確認している。おそらくそろそろ見ごろになっている頃だろう。長雨でなかなか見に行けなかったがこの日は雨は降らなそうである。念のためザイルを携帯して渓谷に下りてみる。


    前回の8月14日に見た花はさすがにもう終盤だった。


    立ち枯れした花の後にもう1本出た花芽はまだ蕾だった。


    前回蕾だった株。


    花は咲いたが上部は咲かずに枯れてしまっていた。


    この株はまともに咲いてくれた。渓谷を見下ろすこのポジションも良い。


    綺麗に咲いてくれたナツエビネ。こんな景色を見たかった。


    渓谷脇に咲いたナツエビネ。ポジションは良かったが花の色が薄いのが残念。

 他に無いかと周辺も探索してみたが、新しい株は発見出来なかった。その代わりに、岩壁に珍しいシダが付着しているのを発見した。


    傷んでいるがこれはオクタマシダではないだろうか?ソーラスは付いていなかった。


    双眼鏡で上の岩壁を探してみると、何株か付いている。


    トリーミング画像。やはりオクタマシダで間違い無さそうである。


    側面の斜面をよじ登ってさらにその上の岩壁を横から覗き込んでみる。ここにも何株か生えている。


    トリーミング画像。2株確認出来た。

 苔の生えた岩壁を好むオクタマシダは、山梨県で確認されている場所はきわめて少ない貴重なシダである。良い状態のナツエビネが見られたことも、このシダに出会えたことも良かった。しかし、蒸し暑過ぎて汗びっしょりになり、ブヨの大群と足元には次々とヤマヒルが襲って来る状況下での花探索で、結構へばった。ここを訪問するのはまた来年にしたいと思う。

コメント
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