山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

身延町に咲くカリガネソウ  令和3年8月20日

2021年08月23日 | 山に咲く花
 雲の多い朝の空だったが、ライブカメラをチェックしてみると富士山が綺麗に見えていた。これならば、そろそろ見ごろを迎えているであろう櫛形山のマツムシソウを前景に富士山が見られるかも知れない。まずは櫛形山に行ってみるが、駐車場に到着した途端に雨が降り出してしまう。カッパを着て傘を差して一旦は出発したものの、結構な降りの雨に嫌気がさしてしまい途中で撤退する。


    傘を差しながらの散策となってしまう。咲き出したばかりのサラシナショウマ。


    ひょっとしたらと思って探してみると、1本だけこの半透明なランに出会えた。


    トラキチラン。この場所で見るのは初めてである。


    周辺の草に飲み込まれてますます小さくなってしまっているこの草。


    ホザキツキヌキソウ。今後がますます心配である。

 午前中には櫛形山から下山して街中まで戻って来た。空は曇り空だがふもとは雨が降っていない。ならば、まだ見たことが無い身延町に咲く花を見に行ってみよう。駐車場に到着する少し手前からまたしても雨が降り出してしまう。結構な降り方である。雲画像と雨雲画像をチェックしてみると午後3時ごろには止んできそうである。1時間ほど車の中で昼寝しながら雨脚が弱まるのを待ち、カッパを着て傘を差して出発する。天気予報通りに午後2時半ごろから雨が上がってきたが、とても蒸し暑いうえにカッパを着ていたので汗だくになってしまった。しかも、林道をいくら歩いても目的の花が見当たらない。


    川は増水している。


    道端にたくさん生えている外来種のダンドボロギク。


    シノブ


    こちらは葉の細いタチシノブ。


    苦手な樹木も少しだけ見て歩く。普通に見かけるミズキ(ミズキ科ミズキ属)。


    丸い実が成っている。葉の辺縁全体に鋸歯があり、ムクノキ(ニレ科ムクノキ属)と思われる。


    どこかで見たことがあるような実だが??調べてみるとクマシデ(カバノキ科クマシデ属)のようである。


    神社?


    本殿


    その先はあまり歩く人は居ないようである。


    チラ見えの富士山

 どうやら道を間違えたようである。戻って別の林道を歩いてみる。今度はそれらしき花が目に付いた。


    堰堤の上にそれらしき花が咲いていた。


    個体数はそれなりにあるが・・・


    まだほとんどが蕾で、1週間ほど早かったようである。


    見たかったのはこの花、カリガネソウ。山梨県で生育している場所はごく限られている。


    ついでにこの花も確認に行ってみたが、既に花は終わっていた。


    春に葉を発見した時はオオキツネノカミソリかと思っていたのだが、ピンク色の花が咲いたらしい。これはナツズイセンであろう。

 雨は途中で止んだが蒸し暑くて汗だくとなり、持って行った1リットルの水は途中で無くなってしまった。行く先々で雨に降られて不運な1日となってしまったが、ここのところずっと天候が不順なので止むを得ないであろう。早く秋晴れの空が広がって来ることを願いたい。

コメント
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