山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

咲き始めたスミレを散策 明野ゲンジロード  令和4年4月2日

2022年04月06日 | 山に咲く花
 3月21日にも訪問している明野ゲンジロードであるが、その時にはゲンジスミレが少しだけ咲きかけていた。約2週間が過ぎ、そろそろ本格的に咲き出しているのではないだろうか?探しているアマナの花も咲いているかも知れない。花仲間を誘って散策してみる。


    固い蕾だったシュンランはもうすぐ咲きそうである。


    このあたりはアカハナワラビの領域らしい。


    イブキスミレが咲き始めていた。


    イブキスミレの側弁には毛が生えている。


    色の濃いタチツボスミレ


    タチツボスミレの側弁には毛が無い。イブキか、タチツボか迷った時は側弁を見ると判別出来る。


    さらに色の濃いニオイタチツボスミレ


    側弁には毛が無い。唇弁の模様は網目状になる。タチツボスミレは普通網目は作らない。


    咲き始めのアカネスミレ


    アカネスミレの側弁には毛がある。


    そしてお目当てのゲンジスミレ


    そこそこに個体数はあり、花も咲いているが大株は見当たらない。


    ゲンジスミレは薄ピンク色、ないし少し青みがかったピンク色で、側弁に毛があり黄色の班がある。


    さて、問題のアマナ。


    たくさん葉を出しているのを見かけたが、花芽はひとつも発見出来なかった。

 ゲンジスミレを含めてスミレはまだ咲き始めたばかりである。見ごろを迎えるのは1∼2週間先になりそうである。アマナは花が見つからないものの、葉はたくさん確認出来たので、あと2週間くらいすると咲いている花が見られるかも知れない。再訪してみたいと思う。

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ハシナガカンスゲは探索失敗  令和4年4月1日

2022年04月06日 | スゲの仲間
 昨年も探索に出かけているが未だ見つかっていない(区別が出来ない)ハシナガカンスゲというスゲがある。カンスゲの仲間なので冬でも葉が残っているはずで、今年1月に下見に行き、葉ざわりが少し違うカンスゲの仲間を発見している。果たしてそれが探しているハシナガカンスゲなのかどうか?そろそろ花穂が出て小穂に花が咲いている頃だと思う。訪問してみる。


    これは渓谷沿いの岩壁に普通に生えているカンスゲ。大型である。


    カンスゲの小穂。先端部の雄小穂は大き目で下に付く雌小穂は細めである。


    こちらは林床の土の上を好んで生えるスゲ。昨年調べたところでは、ミヤマカンスゲと思われる。カンスゲよりやや小型で葉が柔らかい。


    先端部に雄小穂、下に雌小穂がつく。いずれもカンスゲよりは小型である。


    そしてこれが今年1月に見つけたカンスゲの仲間。葉の辺縁にザラつきがあり、葉の色が濃い緑色である。


    それなりの数があるのだが、ほとんどが鹿の食害を受けていて穂が出ていない。


    数少ないまともに穂が出た株。


    小穂を拡大して見ると、頂小穂と側小穂の形と大きさはほぼ同じくらい。いずれにも雄しべ、雌しべが出ている雄雌小穂である。

 ハシナガカンスゲではないかと期待していたスゲは雄小穂と雌小穂が分かれておらず、調べてみるとこれはコカンスゲのようである。残念ながらハシナガカンスゲでは無いことは確実である。時期を変えて、再探索に訪問したいと思う。

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