山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

甲斐百名山 みみ石を周回(前編)  令和4年4月23日

2022年04月24日 | 甲斐百山
 たまには山に登らねば、と、以前から行ってみたいと思っていたみみ石というほとんど聞いたことが無い山に登ってみることにした。この山は甲府市の北部、黒平の谷の奥に位置しており、道があまり明瞭では無くやや登りにくい山である。さほどの眺望があるわけでも無く、珍しい花が咲いているわけでも無い。ただ、山仲間の情報によるとシロヤシオツツジが稜線にあるらしいのだが・・・咲いていれば良いがどうなのだろうか?今回は黒平の林道から取り付いて山頂の稜線を縦走し、木賊峠側の谷に下りて谷沿いを下りて来る、甲斐百名山の本に書かれている通りのルートを歩いてみる。


    林道ゲート。冬季閉鎖となっているが、この先まで車で入ったとしてもほんの数百mしか変わらず、このゲート前の広場に車を止める。


    林道脇には蕾を付けたクリンソウが生えていた。


    ここから取り付く。このすぐ右側に取り付き口の林道があるのだが、藪っぽい。ここで取り付いて少し登ると合流する。


    立派な林道が中腹まで着いている。途中に夫婦木神社奥の院の祠があるらしいのだが見逃した。


    林道脇に咲いていたフイリフモトスミレ


    ヒナスミレ


    林道終点。


    その先は細い登山道になっているが、すぐ先で崩落している。右斜面を登って尾根に取り付くと道があるが、林道終点の手前から尾根道を進んだほうが楽。


    それなりにしっかりした登山道だが、ところどころ不明瞭なところもある。ひたすら尾根筋を登る。


    ここがこのルートの最大の難所、大岩の巻き道。岩を巻いて通過した先でルートが分かり難く、登れるところで尾根まで登ったほうが良さそうだ。


    上が見えてきたがなかなか山頂に付かず、尾根の脇をトラバースするように登って行く。


    みみ石に到着。小さな看板が二つ着いている。向こうには八ヶ岳と南アルプスが見えるが、眺望はいまひとつ。予定通り、2時間半で到着した。


    これがみみ石の由来となった石ではないかと思う。尾根筋をさらに先に進む。


    たぶんこれがシロヤシオツツジの木ではないかと思うのだが、残念ながら花はまだ咲いていなかった。


    隣のピーク。何か立っているかと思ったが何も無い。


    稜線上にはヒナスゲが生えていた。これは雄花。


    こっちは雌花。山梨県の絶滅危惧種ではあるが、結構たくさん生えていた。


    さらに進むとシャクナゲの林があった。


    まだ固い蕾。奥秩父山塊なので、ピンク色のアズマシャクナゲが咲くのではないかと思う。


    金峰山が見える。


    3つ目のピークに到着。ここは広くて平らな山頂である。時刻は1時半、ここで昼食をとる。

 期待していたのはシロヤシオツツジだったのだが残念ながらフライングでまだ咲いていなかった。代わりにヒナスゲを見つけることが出来たが、これは結構あちらこちらに生育しているようで、西沢渓谷、篠井山、黒富士農園近傍で発見しており、これで4ヶ所目である。他にも生育場所はたくさんあるのではないかと思う。

 3つ目のピークで昼食をとり、ここから渓谷に下降する。明瞭なルートは無いはずで、難しいのはここから先ではないかと思う。

コメント
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