上野原市に足を延ばした理由のひとつがサイハイランであるが、もうひとつ、是非とも見ておきたかった花がある。それが数年前に神社の境内で偶然に発見したホシザキイナモリソウである。その上にある山中も探したのだが生育しているのはこの神社の境内の一画だけで、ひょっとしたら誰かが植えたものかも知れないが詳細は不明である。いずれにしても、山梨県で生育しているのはこの境内以外には知らない。

神社の駐車場周辺にはこのツルカノコソウが多く生育している。

結実して綿毛になったツルカノコソウ

大きなシダが生育している。小羽片は切れ込みが少なく丸みを帯びている。

こげ茶色の鱗片が山盛りに付いている。これはキヨタキシダだと思う。

もう1種類良く似た大型のシダがあった。こちらは小羽片に細かい切れ込みがある。

こちらもこげ茶色の鱗片だがさほど密では無い。これはヤマイヌワラビであろう。

ツヤの無いイノデが生えていた。

鱗片の幅はあまり広く無い。

ソーラスはやや辺縁寄りに付着している。これはイワシロイノデではないかと思う。

神社に到着。

その境内にこのホシザキイナモリソウが咲いている。

この一画だけ群生している。まだ咲き始めたばかりで蕾が多い。

まさに星のような花

イナモリソウに比べると明らかに花弁が細い。

ホシザキイナモリソウとは素敵な名前を付けたものである。

さらにその先の奥の院まで行ってみる。

御神木のカツラの巨木

これはマルバウツギであろう。

葉の幅が広くて丸っこい
何年振りかでホシザキイナモリソウの花を見ることが出来た。以前に来た時よりも少し減っているような感じがしなくもない。
さて、もう一ヶ所、ずっと気になっていたカンアオイの仲間を調べに山の中腹まで登ってみる。この山にあるものは植えたものでは無いことは確実である。そして数年前の5月に訪れた時に花が咲いていたことがずっと気になっていた。カンアオイならば冬に咲いて5月には花が終わっているはずである。ではこの山で見たものは別物か?とにかく見に行ってみよう。

葉が細めのウツギが咲いていた。萼や茎には毛が少なく、ヒメウツギではないかと思う。

階段道を登って行くと・・・

この祠のところで道が消失。これは登山道では無かったようである。GPSで位置確認し、尾根まで登ってみる。

尾根筋には道らしきものがあった。

すぐにカンアオイの葉を発見。

花の咲いているものがあった。

花弁はだいぶ痛んでいる。

傷んだ花弁の1枚を取り除かせてもらい、内部を確認。雌しべは内側を向いており、これはカンアオイにそっくりである。

他にもたくさん生えているのを確認。

大株もあった。しかし、花を付けていたのは1株のみで他にはいくら探しても花や蕾は見つからない。
カンアオイの仲間は想定していた以上にたくさん生育していることが確認出来た。しかし、花が付いていたのは1株のみ、しかもだいぶ痛んでいた。蕾も見つからないことから推定すると、見つかった花は冬に咲いたものの残りか、あるいは遅咲きの一輪ではないかと思う。花期はおそらくこの季節では無くて秋から冬にかけてでは無いだろうか?花の中の構造から見ても、これはカンアオイ(カントウカンアオイ)と見るのが妥当ではないかと思う。冬に再訪してたくさん花を付けているのが確認出来れば、確実であろう。

下山はまともな登山道を下りてきた。

ナツノハナワラビが生えていた。
サイハイランに始まり、見たかったホシザキイナモリソウと課題だったカンアオイの仲間もおおよその予想がついた。なかなか有意義な1日になったと思う。

神社の駐車場周辺にはこのツルカノコソウが多く生育している。

結実して綿毛になったツルカノコソウ

大きなシダが生育している。小羽片は切れ込みが少なく丸みを帯びている。

こげ茶色の鱗片が山盛りに付いている。これはキヨタキシダだと思う。

もう1種類良く似た大型のシダがあった。こちらは小羽片に細かい切れ込みがある。

こちらもこげ茶色の鱗片だがさほど密では無い。これはヤマイヌワラビであろう。

ツヤの無いイノデが生えていた。

鱗片の幅はあまり広く無い。

ソーラスはやや辺縁寄りに付着している。これはイワシロイノデではないかと思う。

神社に到着。

その境内にこのホシザキイナモリソウが咲いている。

この一画だけ群生している。まだ咲き始めたばかりで蕾が多い。

まさに星のような花

イナモリソウに比べると明らかに花弁が細い。

ホシザキイナモリソウとは素敵な名前を付けたものである。

さらにその先の奥の院まで行ってみる。

御神木のカツラの巨木

これはマルバウツギであろう。

葉の幅が広くて丸っこい
何年振りかでホシザキイナモリソウの花を見ることが出来た。以前に来た時よりも少し減っているような感じがしなくもない。
さて、もう一ヶ所、ずっと気になっていたカンアオイの仲間を調べに山の中腹まで登ってみる。この山にあるものは植えたものでは無いことは確実である。そして数年前の5月に訪れた時に花が咲いていたことがずっと気になっていた。カンアオイならば冬に咲いて5月には花が終わっているはずである。ではこの山で見たものは別物か?とにかく見に行ってみよう。

葉が細めのウツギが咲いていた。萼や茎には毛が少なく、ヒメウツギではないかと思う。

階段道を登って行くと・・・

この祠のところで道が消失。これは登山道では無かったようである。GPSで位置確認し、尾根まで登ってみる。

尾根筋には道らしきものがあった。

すぐにカンアオイの葉を発見。

花の咲いているものがあった。

花弁はだいぶ痛んでいる。

傷んだ花弁の1枚を取り除かせてもらい、内部を確認。雌しべは内側を向いており、これはカンアオイにそっくりである。

他にもたくさん生えているのを確認。

大株もあった。しかし、花を付けていたのは1株のみで他にはいくら探しても花や蕾は見つからない。
カンアオイの仲間は想定していた以上にたくさん生育していることが確認出来た。しかし、花が付いていたのは1株のみ、しかもだいぶ痛んでいた。蕾も見つからないことから推定すると、見つかった花は冬に咲いたものの残りか、あるいは遅咲きの一輪ではないかと思う。花期はおそらくこの季節では無くて秋から冬にかけてでは無いだろうか?花の中の構造から見ても、これはカンアオイ(カントウカンアオイ)と見るのが妥当ではないかと思う。冬に再訪してたくさん花を付けているのが確認出来れば、確実であろう。

下山はまともな登山道を下りてきた。

ナツノハナワラビが生えていた。
サイハイランに始まり、見たかったホシザキイナモリソウと課題だったカンアオイの仲間もおおよその予想がついた。なかなか有意義な1日になったと思う。