山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

コキツネノボタン(キンポウゲ科)

2021年06月05日 | キンポウゲ科
 日当たりの良い湿地や湖畔を好んで生育する2年草。茎の高さは25~60㎝で直立する。茎、葉柄には荒い開出毛がある。葉は1回3出複葉、小葉はさらに2~3出状に裂け、先がとがる。枝先に直径約1センチの黄色の花をまばらにつける。花弁、萼片は5個で、花弁の表面に光沢がある。果実は多数のそう果が集まった長楕円形の集合果で、そう果の先はかぎ状に曲がらない。キツネノボタンとは茎や葉柄に開出毛があること、集合果が球状ではなく楕円状であることなどから見分けられる。花期は5~6月。山梨県では主に富士五湖周辺に生育しており、個体数はあまり多く無い。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類(EW) 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    コキツネノボタン 令和3年6月 東部富士五湖地方で撮影


    茎や葉には荒い開出毛が目立つ。


    別株


    花と集合果


    集合果は多数のそう果が集まって楕円形を呈する。

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⇒山梨県2018年版レッドリストの植物


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リュウキンカ(キンポウゲ科)

2021年06月05日 | キンポウゲ科
 山地の湧水地や水湿地に生育する多年草である。花期は4月~6月で、葉の展開と同時に花を咲かせる。 根出葉は円形~筒型。花茎は立って15~20㎝、茎の上部で枝分かれをし、先に1つずつ黄色い花をつける。花弁はなく、花弁のように見えるのは萼片である。 萼片は普通は5枚だが、6、7枚の場合もある。 花の真ん中には雄しべがたくさんある。山梨県では八ケ岳山麓の極限られた場所に生育している。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠA類 2017年環境省-


    リュウキンカ 令和3年4月 北杜市の八ケ岳山麓で撮影


    湧水地の湿地に生育。生育地では個体数が多いが生育範囲は狭い。


    同上


    鮮やかな黄色の花。


    葉は円形で光沢がある。

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オオヤマツツジは咲いていなかった 八ケ岳美ヶ森 令和3年6月2日

2021年06月04日 | 番外編
 吐竜の滝周辺の川俣川散策は探し物と思わしきスゲがが見つかったためだいぶ長居してしまい、時刻は4時半になってしまった。日没にはまだ時間があるのでもう1ヶ所回ってみることにする。渓谷沿いのヤマツツジがだいぶほころんでいるので、美ヶ森の天然記念物オオヤマツツジも咲いている頃ではないだろうか。その前に、まだ確認できていない渓谷沿いに生えているヤチボウズになっているスゲを見に行ってみる。


    美ヶ森のヤマツツジがもうすぐ満開である。


    コデマリが満開


    サクラソウは満開を少し過ぎて痛み始めていた。


    胞子葉を広げるオニゼンマイ


    さて、このハリスゲの仲間は何だろう?


    果胞が多く付き、先端部の雄小穂が長い。形も小さく、これはコハリスゲではないだろうか?


    ナルコスゲ


    さて、このヤチボウズの正体は?


    先端の雄小穂とその下の雌小穂


    雌小穂の果胞は先端部が細長い。やはりこれはタニガワスゲであろう。


    真ん中のクリンソウとタニガワスゲ、さらにサンリンソウ


    川の土手には別のスゲが生えていた。


    テキリスゲのようである。

 沢から藪漕ぎして道を短絡すると、尾根に登り着いたところで道に合流した。それを歩いて目的地に到着する。気になるのは看板に「オオヤマツツジ跡」と書かれていることだ。「跡」とは、もう消失してしまっているということなのだろうか?確かに前回訪問時に見た保護柵の中は1本は枯れて倒れていた。もう1本は咲いてくれているのだろうか?


    短絡した林の中に群生していたシダ。良く見かけるヘビノネゴザとは違うし、ハリガネワラビとも少し違う気がする。


    ニッコウシダかも知れないが、成長してソーラスを見てみないと何とも言えない。


    現地に到着。オオヤマツツジはまだ咲いていなかった。花芽が付いていないようにも見える。


    周辺のヤマツツジは咲き始めたばかりである。


    こちらはレンゲツツジ。

 残念ながら開花しているオオヤマツツジは見ることが出来ずに撤退となってしまった。またの機会に見に行ってみよう。


    良く目にするがまだ手を付けずにいるこの草。


    そもそもこれはイネ科なのかカヤツリグサ科なのか、それすら分からずにいる。


    葉鞘部を見てみると1周は巻いていないようである。とすれば、カヤツリグサ科のテンツキ属ではないだろうか?

 沢沿いに生えていたヤチボウズは予想していた通りタニガワスゲだった。乙女高原の他に八ケ岳中腹の湿地や椹池近傍でも生育を確認しており、湿地や渓谷沿いの水湿地では普通に生育しているスゲであることが分かってきた。テンツキ属ははまだ手を付けておらず今後の課題である。まだ分からないことばかりであるが、里山や中・低山のスゲ、湖周辺に生育するスゲはほぼ見て回ってきたことになる。6月下旬には南アルプスが開山を迎え、いよいよ亜高山帯から高山帯に生育するスゲを見て回る時期が迫ってきた。同時にイネ科の植物も見て回って来たいと思っており、そちらの準備もこれからである。課題がたくさんである。

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遂に発見、ヒラギシスゲ 令和3年6月2日

2021年06月04日 | スゲの仲間
 今期4度目になるだろうか。八ヶ岳の川俣川を5月初旬に訪問した際に見つけた真っ黒な鱗片のスゲがずっと気になっていた。川の中瀬のようなところに生えていたので雨が降った後は増水して渡れないか、水量が多いと水没しているかも知れずなかなか訪問する機会が訪れなかった。この日もひょっとしたら渡れないのではないかという不安もあったのだが、時期を逃すと果胞が見られなくなってしまうかも知れず訪問してみることにする。幸いにしてさほど水量は多く無く、少し靴を濡らす程度で苦労せずに目的地に到着出来た。


    懲りずにまたまたこの滝の周辺を探索する。


    湿地にはすっかり別の草が生い茂るようになり、たくさん生えていたハリスゲの仲間は見つけにくくなってしまった。


    草むらの端で発見したハリスゲの仲間。


    付いている果胞が少なく、サトヤマハリスゲだと思うのだが・・・


    中にはたくさん果胞を付けているものもある。未だ判別が出来ない。


    こちらはシロイトスゲと思われる。


    花穂は大部分倒れて痛んでいる。


    前回訪問時に見つけたカラフトミヤマシダ


    すっかり葉を展開して青々としているが、ソーラスはまだ付いていなかった。


    良く分からないシダ。ベニシダのようだが少し様子が違う。


    鱗片が典型的ではないが、これはミヤマベニシダではないかと思う。


    渡渉して川の中瀬に到着。まず見つかったのはヒゴクサと思わしきスゲ。


    先日の山中湖で見たものと同じである。普通にあるようだ。


    増水した時に水流で押し倒されたようである。


    雌鱗片の芒があまり目立たない。これはテキリスゲのようだ。


    川岸に生えているナルコスゲはもう痛み始めていた。


    ナルコスゲは川俣川沿いにはたくさん生育している。


    先端部の雄小穂とその下の雌小穂。雌小穂の果胞は細長い。


    これが気になっていた鱗片が真っ黒だったスゲ。増水時に倒れてしまったようである。


    別株を発見。こちらも倒れているが小穂はしっかりと残っている。


    小穂


    先端部が雄小穂、その下に数個の雌小穂が付いている。


    雌小穂。黒い鱗片は黒紫褐色で先端が尖り、果胞よりも短い。図鑑の画像と見比べてみて、ヒラギシスゲで間違い無さそうである。


    川岸にはもう少ししっかりしたものが生えていた。


    ようやく出会えた、ヒラギシスゲ。


    もう終盤のミヤマハコベ


    ミミナグサが咲いていた。

 川俣川沿いには生育していると聞いていたヒラギシスゲであるが、聞いていた場所とはだいぶ離れた場所でようやく発見できた。見つかったのは3株のみであったがそれでも大収穫である。川俣川の流域にはおそらく点在しているのではないかと推定される。しかし、今回見たものはおそらくは流れ着いて生着したもので、上流域にはもっとたくさん生育している本体があるのではないだろうか?地獄谷か、もっと上流部を探せば群生があるかも知れない。技術と気力と体力があれば、探索してみたいものである。

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ジョウロウスゲ(カヤツリグサ科)

2021年06月04日 | カヤツリグサ科
 湖の砂地を好んで生育する多年草である。草丈40~70㎝、根茎は短く、茎を叢生する。葉は硬く、幅4~5㎜。基部の葉鞘は葉身がなく、一部赤褐色を帯びる。小穂はやや接近してつき、頂小穂は雄性で線形、側小穂は雌性で3~5個がやや接近してつき、長楕円形である。果胞は狭披針形で扁平、長さ7~9㎜の長い嘴があり、密生して独特の雌小穂の形を形成する。嘴の口部は2深裂し、裂片は熟すと外曲する。柱頭は3岐。和名は優美な姿を上臈(江戸時代の優美な貴婦人)にたとえたもの。山梨県では富士五湖周辺に生育し、個体数は少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠA類 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類


    ジョウロウスゲ 令和3年5月 河口湖で撮影


    同上


    大株のジョウロウスゲ


    頂部に1個の雄小穂があり、その下に数個の雌小穂を付ける。


    果胞には長い嘴があって密生し、柔らかいタワシのような感じ。

⇒山梨県の絶滅危惧のカヤツリグサ科植物一覧

⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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山中湖のスゲを再訪してみる 令和3年6月1日

2021年06月04日 | スゲの仲間
 昨年の秋ごろから準備を始めて今年の春になってから見歩くようになったカヤツリグサ科の植物であるが、分からないことだらけである。普通の花ならば花の咲いている頃に訪問すれば大抵は何の花だか分かるのだが、カヤツリグサ科の植物は花を見ても分からず結実した実を調べないと正体が分からず、時期を逃すと種が落ちてしまい判別が出来なくなってしまう。刻々と姿を変えて行くこの科の植物は何度も見に行かないと判別が難しく、初心者の私には見ても分からないものが多数あり、間違っているものも多いであろう。先日訪問した際に見たアゼスゲかヌマアゼスゲか判定保留になっているスゲも見ておきたいが、スジヌマハリイも今一つ確証が持てず、オオハリイらしきものもまだ花が付いていなかった。さて、どうなっているだろうか?


    湿地に群生しているスジヌマハリイと思わしき植物。


    茎を触ってみると硬い稜があり、スジヌマハリイで間違いないと思うのだが・・・。


    こんなにたくさん生えるものなのか?いまひとつ確証が持てない。結実してから実を良く調べてみたいと思っている。


    葉に埋もれて見えにくくなってしまったこのスゲはもうそろそろ終盤である。


    これはアゼスゲなのか、それともヌマアゼスゲなのか?この段階になれば雌小穂の鱗片と果胞の形を見れば分かるはずだ。


    雌小穂。鱗片の先端が尖っており果胞とほぼ同じ長さか少し長い。果胞の嘴がしっかり見える。これはアゼスゲとすべきであろう。


    前回訪問時はまだ花が付いていなかったフトイと思わしき植物。


    茎の中間に花を付けた。どうやらホタルイのようである。


    花は付けていないがおそらくサンカクイ


    カサスゲだと思ったスゲもそうでは無かったようだ。


    雌小穂の鱗片が細くて尖っている。オニナルコスゲと思われる。


    遠目にジョウロウスゲかと思ったが違った。


    ヒゴクサのようである。


    アブラシバ


    これはアブラガヤか、それともウキヤガラ?もう少し大きくなれば分かると思う。

 何度訪問しても典型的な形をしているもの以外は自信を持って判別出来るものは少ない。もっと数を見て経験値を増やさなければならない。

 さて、今回の目的はカヤツリグサ科だけではなくもうひとつ探し物があった。湿地の周辺にあるのではないかと探してみたが、見つかったのは探し物では無くて良く見かけるキツネノボタンのようである。


    湿地の中で見つけた黄色い花。


    これは良く見ているキツネノボタンではないだろうか?いかに普段しっかり観察していないかが分かる。


    蒴果は丸い星型をしている。


    別の場所を散策してみると雰囲気の違うものが咲いていた。


    葉が細く茎には毛が目立つ。


    これが探していたコキツネノボタンではないだろうか?


    決定的に違うのがこの蒴果。細長で突起が短い。コキツネノボタンで間違い無さそうである。

 山中湖周辺の湿地に咲いているであろうと思っていたコキツネノボタンは別の場所で発見することが出来た。この花も今年見たいと思っていた花のひとつで、さほど難無く見つけることが出来た。先日のヒメシャガといい、カワヂシャ、ミゾコウジュといい、今年の花探しは順調過ぎる気がする。

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コヒロハハナヤスリはどうなっているのだろうか? 令和3年6月1日

2021年06月04日 | シダの仲間
 ヒロハハナヤスリはもう花期を終えてしまっているが昨年の秋に発見したコヒロハハナヤスリのほうはどうなっているのだろうか?自生地の公園を訪れてみる。


    駐車場の脇にアヤメが咲いていた。


    草むらの中に隠れるように生えているコヒロハハナヤスリ。


    目を凝らして探さないと見つからない。


    胞子穂を伸ばしているがまだ未熟で小さい。


    草刈りが行われた後で一部刈られている個体もあった。


    橋げたのところに生えていたマンネングサの仲間


    花を付けない枝は横に長く延びている。


    これはツルマンネングサのようである。

 コヒロハハナヤスリはまだ幼弱で小さく、胞子穂を伸ばし始めたばかりのようだった。これからまだ生えてくるかもしれないが個体数は10株に満たなかった。引き続き経過を見て行きたいと思う。

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八ヶ岳の湿地を訪れる 令和3年5月29日

2021年06月03日 | 山に咲く花
 昨年は入山規制があったため設置できなかった植生保護のためのロープ設置がこの日に行われることとなり参加してきた。総勢20名弱の多くの人たちの協力により、荷物を分担して担ぎ上げ杭を打ち込みロープを張った。植生保護ロープであるがトラロープのように見えてしまうところや、登山道から外れて張られた部分があたかも登山ルートのように見えてしまうところがあったり、設置看板が少なかったりといろいろ不備な点もあるのだがひとまずは完成した。これで踏み荒らしが防げて植生保護の役に立ってくれることを願う。


    植生保護ロープ設置に向かうメンバーたち


    完成した植生保護ロープ


    ほとんどトラロープに見えてしまい、つかまって登る人たちがたくさん居るのではないかと思う。

 思ったよりも早く作業は終了し、12時には作業を終えて食事となった。一行と分かれて数名で別の場所にある湿地を訪れてみることにする。


    ルートの途中にあった石仏。千と千尋の神隠しに出てくるお化け?とそっくり。


    ヒメハギ。色が濃い。


    湿地に到着。過去の画像を見て、このヤチボウズの正体が何なのか気になっていた。


    さて、これは何スゲ?


    雌小穂を見ると果胞の先端部が長く延び、タニガワスゲのようである。


    同じ場所に生えているこのハリスゲの仲間は何だろう?


    小穂は先端部の雄花部分が長く実はそこそこに付いている。これはコハリスゲではないかと思う。


    もうひとつの目的の花、ハルリンドウ。


    日が当たり始めたら咲き出した。


    別の湿地に立ち寄ってみる。クリンソウが咲いていた。


    手前にあるのはタニガワスゲ。このスゲは普通にあるようだ。


    タチカメバソウ


    オニゼンマイが胞子葉を広げていた。

 2年ぶりに訪問した湿地であるが、以前に比べてタニガワスゲが増殖していた。そのためか、ハルリンドウは外に追いやられて数が減ってしまっているように見受けられた。自然界の争いは熾烈である。

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カヤツリスゲ(カヤツリグサ科)

2021年06月03日 | カヤツリグサ科
 湖畔の砂地を好んで生育する1年草である。茎は叢生し、草丈15~30cm。葉は細く幅1.5~2.5㎝。花序は多数の小穂が茎頂に頭状に密集してつき、下部の2~3個の苞は葉状で著しく長い。小穂は雌雄性、多数の雌花と基部に少数の雄花をつける。雌鱗片は披針形、先は鋭尖頭で芒端。果胞は直立し、狭披針形~披針形、黄緑色~淡緑色、膜質で長さ7~10mm、縁は狭い翼状でざらつき、基部は柄状。上部は嘴状となり、口部は2深裂する。柱頭は2岐。山梨県では富士五湖の湖畔に点在するが個体数は少ない。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類 2017年環境省絶滅危惧ⅠB類


    カヤツリスゲ 令和3年5月 河口湖で撮影


    同上


    同上


    別株


    雌花の鱗片は細くて長く、密集して箒状になる。


    令和3年5月初旬に撮影したまだ若いカヤツリスゲ

⇒山梨県の絶滅危惧のカヤツリグサ科植物一覧

⇒山梨県の絶滅危惧の植物 ~科別分類~

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スジヌマハリイ(カヤツリグサ科)

2021年06月02日 | カヤツリグサ科
 水湿地の砂地に生育する多年草である。茎の高さは30~60㎝、幅は1.5~2㎜で、茎は硬く触れると明瞭な稜がある。茎の下部の鞘はやや厚く、濃褐紫色。小穂の鱗片の先は円く、花柱基部は圧扁平の三角形をしている。果実に付着する刺針状花被片は4本または無く、ヌマハリイは5-6本あることで区別出来る。山梨県では富士五湖周辺に生育している。

 2018年山梨県絶滅危惧ⅠB類 2017年環境省絶滅危惧Ⅱ類


    スジヌマハリイ 令和3年5月 河口湖で撮影


    同上。茎は触れると片側に明瞭な稜があるが、画像では見えにくい。


    令和3年5月 別の日に河口湖で撮影。


    同上

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