山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

サツキ咲く 南部町 令和3年6月8日

2021年06月11日 | 里に咲く花
 南部町に咲くサツキは山梨県では数少ない自生のサツキで、山梨県自然記念物に指摘されている。そろそろ咲いているか、あるいは少し遅いかも知れない。午後から訪れてみる。


    河原は外来種が多数生育。これはビロードモウズイカであろう。


    多数のムシトリナデシコの中に変わった花が混じっていた。これはアレチハナガサという外来種と思われる。


    オオカワヂシャ。これも外来種。


    こちらは在来種のカワヂシャかもしれないが、葉の切れ込みが少ない。


    これはアケボノソウの葉か?


    比較的多く見られるイヌドクサ


    咲き残っていたシラン


    対岸の岩壁を覗き込んでみると赤い花がちらほらと咲いているのが見える。


    100㎜レンズではこれくらいしか捉えられない。どうやら探し物のサツキのようである。


    岩壁に生育しているサツキ。この視野で4株見える。あの場所も山梨県のはずである。


    こちら側にもサツキが咲いているのを発見。思っていたよりも花が大きく、色鮮やか。


    ちょうど見頃だったサツキの花


    こちらはもう終わりかけである。


    ヤシャゼンマイが生えたいた。胞子葉は見当たらず。


    前回訪問時に何だか分からなかった草。


    カヤツリグサ科では無く、イグサ科のイグサらしい。


    もう1種類、見ておきたかったのがこの花。


    小さなリンドウの仲間、コケリンドウ。


    咲き残りの花がわずかに残っていてくれた。来年はもっと良い時期に是非見に来てみたい。


    偶然見つけたマンネングサの仲間。あまり見かけない葉の形をしている。


    調べてみるとこれはコモチマンネングサのようだ。初めて見るがあまり珍しいものでは無いらしい。

 今回の一番の目的は自生のサツキの花を確認することだった。個体数はあまり無いがしっかりと咲いていてくれた。そしてもうひとつが、花仲間が見つけ出してきてくれたコケリンドウである。富士山の植物図鑑の記述を見ると富士山麓の草地に生育しているらしいが花仲間に聞いても見たことがある者はいなかった。山梨県ではレアもののリンドウとみて良いであろう。もう1ヶ所回りたかったが、撮影に時間をかけ過ぎて時刻は5時を過ぎてしまい、本日はこの1ヶ所のみで撤退となった。


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湖の湖畔に生えるカヤツリグサを探索 令和3年6月7日

2021年06月11日 | 番外編
 山中湖も河口湖も流域面積が広く、スゲを探して廻ったのはまだほんの一部だけである。忍野のバイカモを見て時刻は午後4時になったが、日没にはまだ時間がある。山中湖のまだ巡っていない場所の探索に行ってみる。あまり深い場所まで探索する予定では無かったので仕事を終えたままのスラックスを履いて湖畔に行ったのは大きな間違いで、背の高い葦の藪をかき分けることとなり一苦労してしまった。


    湖畔に生えていたアブラガヤ


    アゼナルコ。これは普通に生えていることが分かった。


    探していたのはこの背の高いカヤツリグサ科の植物。


    フトイ


    湖畔や湿地を好んで生える大型のカヤツリグサ科植物。車で湖畔を走りながらそれらしきものを見つけ、確認に来た。


    花の咲き始めで先端部に雌しべが見える。

 無事にフトイを発見して葦の藪から抜け出てきた。帰り際に、まだ少し日没まで時間があったので何度か訪れている河口湖に立ち寄ってみる。


    元気なジョウロウスゲ


    今がいちばん見頃なのではないだろうか。


    先端の雄小穂がまだしっかり残っている。


    カワヂシャもまだ咲き残っていた。


    スジヌマハリイも近くに生えていた。


    根元の鞘を確認する。赤紫色をしていて、スジヌマハリイで間違い無さそうである。


    もうひとつ、茎が三角形のカヤツリグサ科植物を発見。


    花茎が無くカンガレイのように見えるが、根元が束のようになっておらずこれはサンカクイの可能性が高い。


    別株を見てみると花茎が出ているものがあった。やはりサンカクイのようだ。まだ花芽が出たばかりで花茎が伸びていないようだ。

 探していたフトイに無事出会うことが出来た。これで今年の春の間にに見ておきたかった絶滅危惧のカヤツリグサ科植物はハシナガカンスゲを除いてほぼ見終わったことになる。いよいよ6月下旬から鳳凰山、北岳等の高山帯に入ることとなる。天候に恵まれることを願いたい。平地ばかり歩いているので体力も少し(いや、かなり)心配である。

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