山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

シラン満開 南部町  令和5年5月3日

2023年05月06日 | 里に咲く花
 植栽のシランは街のあちらこちらにあふれ返っていて全く珍しいものでは無い。しかし、自生のシランは意外と少ない。南部町には山梨県指定の自然記念物に指定されているシランの自生地があり、今年も訪れてみる。


    川沿いにはチガヤが群生


    ハハコグサとイヌドクサ 天気が良くて向こうには富士山が見える。


    咲き始めのネジバナ


    シランが満開になっている。


    今年も見事に咲いてくれた。


    満開のシランと富士山


    シランと富士山


    もうひとつ見ておきたかったのがこのコケリンドウ


    シランの根元を好んで咲いている。


    たくさん花を付けた株もある。


    意外と背が高くなる。


    コケリンドウの花


    カワヂシャとオオカワヂシャが一緒に咲いている。


    左の白いのがカワヂシャ、右の薄紫色がオオカワヂシャ


    カワヂシャの花は白でピンク色の筋が入る。


    オオカワヂシャの花は薄紫色でやや大きい。こちらは外来種で繁殖力が旺盛。


    これはホウチャクソウか?


    花の終わったウラシマソウ。長い釣り糸が残っている。


    ヒメカナワラビであろう。


    これはオニヒカゲワラビ??

 満開のシランとコケリンドウを存分に楽しめたうえに、天気が良かったので富士山とのコラボレーションも見ることが出来て、大満足な散策になった。

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やはりこれはクゲヌマランであろう  令和5年5月2日

2023年05月05日 | 里に咲く花
 ヒロハハナヤスリが生育する北杜市の公園にクゲヌマランと思わしきラン科の植物が生育しているのであるが、公園の管理のために草刈りが行われ、たいていの場合が刈られてしまって花が残っていなかった。ところが昨年訪問した時には草が刈られずにしっかりと残っていたが、訪問時期が遅く既に花が散った後だった。今年は4月下旬に一度訪問して様子を見てきたが、その時にはしっかりと生えていて2株を確認している。さて、今年は咲いてくれているだろうか?八ヶ岳の渓谷の帰りに立ち寄ってみる。


    スミレはもう終盤である。背の高い園芸種のようなスミレが咲いている。


    ヒロハハナヤスリは刈られずにしっかりと胞子穂を伸ばしていた。


    群生するヒロハハナヤスリ


    日当たりの悪い場所の個体は2倍くらい大きい。


    草刈りが行われないと思ったよりもたくさん生育していた。


    咲き残りのジュウニキランソウ


    キランソウがそのまま立ち上がったような感じの花。


    これはギンラン。結構たくさん生育している。


    花を拡大して見ると、しっかりと距がある。


    こちらは背高ノッボの大き目のギンラン。葉の幅が広い。


    花は上部に密接して付いている。もちろんしっかりとした距がある。


    こちらがクゲヌマランと思わしきラン科の植物。


    この花には距が無い。花の付き方もやや間隔が広い。また、大きさが背高ノッポのギンランの倍くらい大きい。


    小さな株もあった。


    生えていたのは全部で4株だが、そのうちの1株は花を咲かせずに立ち枯れしていた。


    この花にも距が無い。


    葉の幅もギンランほど広くはない。

 おそらくこのランはクゲヌマランと見て間違いないのではないかと思う。昨年までは2株しか確認出来ていなかったが今年は4株確認出来た。周辺を探したがこの場所でしか見つからなかった。本物ならば、山梨県では初物になるのかも知れない。

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クモイコザクラ咲く八ヶ岳の渓谷を探索  令和5年5月2日

2023年05月05日 | 渓谷
 クモイコザクラがたくさん咲く八ヶ岳の渓谷であるが、その他にも珍しいシダやまだあまり調査されていないカヤツリグサ科の植物が潜んでいる可能性が高い。また、10年くらい前に歩いた時の画像を見ていたところ、山梨県ではあまり知られていないセキショウの仲間らしき葉が写り込んでいた。さて、どんな植物に出会えるだろうか?


    台風でだいぶ荒れてしまっていると聞いていたので渡渉が心配だったが、水量が少なく比較的容易に渡ることが出来た。


    これはツルネコノメソウであろう。イワネコノメソウもたくさん見かけた。


    ヒゲネワチガイソウがちらほらと咲いている。


    さっそく現れたこのスゲはこれでもかというくらいにたくさん生育している。


    雌鱗片が幅広い。ツクバスゲか、あるいはショウジョウスゲか?それとも八ヶ岳なのでナガミノショウジョウスゲになるのか?まだ分からない。


    カンスゲの仲間であろうが、この段階ではまだ何だか全く分からない。


    探していたシダのひとつ、ヒメイワトラノオ。


    数ヶ所で生育しているのを発見した。


    これはナヨシダと思われるが、まだ幼弱で確定は出来ない。


    このシダに出会えたのはラッキーだった。


    ヒメスギラン。見つかったのはこの1株のみだった。


    まだ満開には至っていないが、クモイコザクラはたくさん咲いている。


    岩壁に生育するクモイコザクラ


    鮮やかな濃いピンク色の可愛らしい花。葉は毛が少なくて切れ込みが深く、葉先が尖っていていかにもクモイコザクラらしい葉の形をしている。


    谷の奥深い岩壁に生育していたセキショウの仲間と思わしき葉。


    イワゼキショウになるのか、それともチャボゼキショウか?花が咲くのは7月下旬か8月ごろであろう。

 カヤツリグサ科の仲間もシダ類もまだ時期が早くて発見出来なかったものが多かった。セキショウの仲間と思わしき植物の葉は確認出来たので、花が咲く頃に再訪してみたいと思っている。その頃にはおそらく全く違う渓谷の姿を見ることが出来るであろうと期待している。

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イワツクバネウツギが咲き始めた  令和5年5月1日

2023年05月04日 | 山に咲く花
 昨年のゴールデンウィークに初めてイワツクバネウツギの花を見ることが出来た。その後別の生育場所を知ることとなり、1ヶ所は確認済みである。そろそろ咲いている頃ではないだろうか。


    コゴメウツギが満開になっていた。


    ツリバナも満開


    イワツクバネウツギの花もこの木はほぼ満開になっている。


    小さな花をたくさん咲かせているイワツクバネウツギ



    少しピンク色の混じる花が咲いている。


    もう1本の木はまだ咲き始めたばかりである。


    まだ蕾が多く、5分咲といったところだろうか。


    濃い紅色が混じっている。

 さて、場所を移動してもう1ヶ所の生育地を訪れてみる。風が強くなってきたうえに薄暗い場所でなかなか写真を撮らせてくれない。


    紅花のウツギの仲間が咲いている。


    これはヤブウツギだと思う。


    花弁や萼に毛が多く生えている。


    こちらのイワツクバネウツギはまだほとんどが蕾である。


    まだ少ししか咲いていない。


    ピンク色が混じる花


    風に揺れてなかなか撮らせてくれない。

 あと1週間もすれば満開になっているだろう。時間が許すなら、そして風が無い好天ならば再訪してキッチリと写真を撮りたい。

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もう1ヶ所のフギレミヤマスミレ  令和5年4月30日

2023年05月03日 | 山に咲く花
 先日山の上に咲くフギレミヤマスミレを見てきたが、山梨県ではもう1ヶ所このスミレが咲く高原がある。毎年のように訪れてはいるのだが探し方が悪いのか、ここ数年はお目にかかっていない。しかし今回は花仲間が詳細な生育場所を教えてくれ、ちょうど見ごろになっているらしい。前夜から雨が降っていたがお昼ごろには上がってきたので、さっそく出かけてみる。


    雨が上がったばかりで高原の渓谷はやや増水している。


    ミヤマスミレが見ごろを迎えていた。


    たくさん咲いているミヤマスミレ


    こちらはシコクスミレの群生


    花はちらほらと咲いている程度


    ヒナスミレはもう終盤


    フタバアオイの群生


    フタバアオイの花。まだ咲き始めたばかりのようで花数は少ない。


    ミヤマエンレイソウがちらほら


    これはナガホナツノハナワラビか?


    見慣れないシダが生えている。


    この群生の仕方はヤマヒメワラビではないかと思う。ソーラスが付く頃に確認して確定したいと思う。


    詳細な場所を聞いていたのであっさりと見つかったこのスミレ


    葉がギザギザしているフギレミヤマスミレ


    花の色はミヤマスミレだがふっくらしている。


    見たことが無いような大きな花のフギレミヤマスミレにも出会えた。

 少し離れた場所にもフギレミヤマスミレの最育場所があり、そちらに移動して探してみる。


    ミヤマスミレは咲き出したばかりで新鮮である。


    ミヤマスミレ


    お目当てのフギレミヤマスミレ


    何年振りかでこの場所のフギレミヤマスミレに出会えた。

 この場所で以前に見た時は5株くらいあったと思うが、既に花が終わっていた。今回見かけたのは2株のみだったが、それでも大収穫である。正体がまだ分からないシダにも遭遇し、また楽しみな宿題が増えた。

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渓谷に咲くチチブシロカネソウ、その他に見てきた植物  令和5年4月28日

2023年05月01日 | 山に咲く花
 目的の花はチチブシロカネソウとフギレミヤマスミレだったが、他にもいろいろな植物を見て巡ってきた。


    渓谷に咲くチチブシロカネソウ。ルートを短絡した谷の中でも咲いていた。


    ここにあったはずのコタニワタリは脱落して消滅してしまったようである。


    もう見られないのかと思ったら、その下に1株だけ小さなコタニワタリが残っていた。斜面をそれなりに探したがこれ以外は見つからず。


    カエデの仲間の花が咲いている。


    黄緑色の小さな花、葉にはしわが目立つ。これはアサノハカエデであろう。


    おそらくオニグルミであろう。垂れ下がる雄花と先端部に赤い雌花が咲いている。


    オニグルミの雌花。こんな鮮やかな、というよりは毒々しい感じの花を咲かせるとは知らなかった。


    ヤナギの仲間の木が生えていた。


    これは雌花であろう。葉には光沢がありやや細長い。


    葉裏は毛が無く、葉軸にはわずかに毛が生えている。形態的にはコマイワヤナギに似ているが分布域から見るとシバヤナギになるのか?

 ヤナギの仲間は難し過ぎて分からないことばかりである。他にもいろいろ写真を撮ってきたが、調べ切れないのでこれくらいにしておきたい。

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