山梨百名山から見る風景

四方を山に囲まれた山梨県。私が愛して止まない山梨の名峰から見る山と花と星の奏でる風景を紹介するページです。

八ケ岳の湿地を探索  令和5年8月17日

2023年08月20日 | 山梨百名山
 先日訪れた北杜市の溜池ではオヒルムシロと思わしき水草が花穂をたくさん伸ばしていた。おそらく八ケ岳の湿地に生育しているフトヒルムシロと思わしき水草も花穂を出している頃ではないだろうか?他の花を見ながら八ヶ岳の湿地を訪れてみる。


    ここに生えていたイブキボウフウと思わしき植物は食害で無くなっていた。


    期待していたナガミノツルキケマンも食害か?茎が切れており花がほとんど咲いていない。


    別の場所ではしっかりと残っていた。


    花付きはあまり良くはないがしっかりと咲いてくれている。

    ナガミノツルキケマンの鮮やかな黄色の花。希少な植物である。


    トリカブトが咲いていた。

    花柄の毛を見てみると屈毛のようである。これはツクバトリカブトになるのか?

    黄色い花の大部分がキツネノボタンだったが種の形が違うダイコンソウがちらほらと生えていた。


    クサレダマは咲き始めたばかりだった。

    期待していたアサマフウロだったがほとんど終わっていた。

    濃いピンク色が鮮やかなアサマフウロの花


    湿地に到着。ここに浮かんでいる葉がフトヒルムシロの葉のはずである。

    花穂を期待していたのだが・・・


    穂のように見えていたのはまだ葉を展開していない若葉だった。

    フトヒルムシロの葉は波打つらしいがはっきりしない。

    やや幅のある水中葉が見えている。葉柄の有無までは確認出来ない。


    良く見てみると藻のようなものが水面下に浮かんでいる。


    捕食嚢のような球形のものが付いているようである。これはタヌキモではないのか?


    ストックを伸ばしてすくい上げて調べてみる。やはり捕虫嚢が付いている。

    これはタヌキモであろう。おそらくイヌタヌキモであろうが、秋に殖芽の形態を調べないと確信できない。


    別の湿地を訪れてみる。これはヒロハドジョウツナギではないかと思う。

    ここにもナガミノツルキケマンが少しだけ生育していた。

 水中葉の様子からこの湿地に生育しているのはフトヒルムシロで間違いないであろう。花仲間の情報だと既に確認出来ていると聞いている。花穂を出すのは4月~8月と記されているネット情報があるが、この場所に生育するものももっと早い時期の6月ごろに花穂を出しているかも知れない。タヌキモは新しい発見である。ひょっとしたらこちらの湿原では花を咲かせてくれるかも知れず、来年また訪問してみたいと思っている。


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ハマウツボ (オカウツボ)(ハマウツボ科)Orobanche coerulescens Stephan ex Willd

2023年08月17日 | ハマウツボ科
    河原の砂地に生育し、ヨモギ、オトコヨモギ、カワラヨモギの根に寄生する1 年生の寄生植物。花茎は高さ10 〜 25㎝、黄褐色でまばらに軟毛が生える。茎の上部に淡紫色の花を密つける。花冠は約 2㎝、白色の軟毛が密生する。花期は 5 ~ 7 月。また、丘陵地の草地に生え、全体に毛が少なく、オトコヨモギに寄生するオカウツボは同一のものとみなされる。 

  2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠA 類(CR) .  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー: 絶滅危惧Ⅱ類(VU)


    オカウツボ 2023年7月 東部富士五湖地方で撮影


    左側に生えているのがオトコヨモギ。丘陵地帯でオトコヨモギに寄生しており、オカウツボになるが、近年ハマウツボと同一種の扱いとなった。


    オカウツボの花。茎と花には軟毛が生える。やや訪問時期が遅かった。


    花には白色の軟毛が密生する。





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ホソバハナウド (セリ科) Heracleum lanatum Michx. subsp. akasimontanum (Koidz.) Kitam.

2023年08月17日 | 絶滅危惧種
  亜高山帯の渓流沿いに生育する大型の多年草。高さ150 ~ 200㎝。葉は大きく、3 出羽状複葉で小葉は3深裂し、細長く先が尖る。夏期に大型の複散形花序をつける。花序の周辺の花は他よりも大きく、また外側の 1 弁が大きく2 裂する。 葉の形については母種のオオハナウドとの中間型がある。南アルプス特産種で、山梨県では北岳を中心とした沢沿いに生育するが個体数は極めて少ない。

 2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠA 類(CR)  2005年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧Ⅰ A 類(CR)   2017年環境省カテゴリー: 絶滅危惧ⅠA 類(CR)


    ホソバハナウド  2023年7月 北岳で撮影


    花と葉


    花序の周辺の花は他よりも大きく、外側の 1 弁が大きく2 裂する。



    小葉は3深裂し、幅が細く先端部が尖る。


    この1株しか発見出来なかった。





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ハシドイ (モクセイ科 )Syringa reticulata (Blume) H.Hara var. reticulata

2023年08月16日 | 樹木類
  山地帯の谷間や谷川沿いの湿ったところに生育する落葉小高木で、高さ6 ~ 7mになる。樹皮は灰白色で、楕円形の皮目が横に並び、サクラの樹皮に似る。葉は対生し、長さ6 ~ 10㎝、幅 5 ~ 6㎝の広卵形で全縁、基部は円形で先は急に鋭く尖る。裏面の脈上に短毛あり。6 ~ 7 月、 白色の花が円錐花序に多数つき芳香がある。花冠は径 5㎜の漏斗型で 4 裂する。 生育地での個体数は比較的多い。
 
  2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー: なし


    ハシドイ 2023年6月 北杜市で撮影


    ハシドイの花。白色の花が円錐花序に多数付く。


    枝先に多数の花を付けたハシドイ



    ハシドイの花。花弁は漏斗型で4裂するがこの大きさでは確認が難しい。


    ハシドイの木の幹


    高さ6~7m、あるいはそれよりも多きくなる。幹は横縞が入りサクラの樹皮に似ている。

    ハシドイの葉。広卵形で全縁、先端部は尖る。

 




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イワナンテン (ツツジ科) Leucothoe keiskei Miq.

2023年08月16日 | ツツジ科
 山地のやや湿った岩場を好んで生育する常緑小低木。岩場から下垂し、長さ30㎝~120㎝になる。葉は互生し卵状被針形で鋸歯があり鋭頭、葉質は硬く表面に光沢がある。花冠は筒状で白色、浅く5裂して先端が反り返る。雄蕊は 10 本花糸に長軟毛が密毛する。花期は 7 ~ 8 月。山梨県では主に県南部に生育しており、個体数はそれなりにある。

  2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅱ類(VU)  2017年環境省カテゴリー: なし

    イワナンテン 2023年7月 南部町で撮影


    イワナンテンの花。残念ながら花弁は開いていなかった。


    湿った岩壁からぶら下がるように生える。


    葉腋から花柄を出して1~10個の白い花を付ける。


    イワナンテンの花




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見落としていたヤマゴボウの仲間  令和5年7月

2023年08月15日 | 番外編
 絶滅危惧種の記事を書くために過去の写真を見直していたところ、ヨウシュヤマゴボウとはちょっと違うヤマゴボウの仲間の写真が撮られていた。何となく違う感じだったので撮影しておいたが、改めて見直すとやっぱり別物のようである。

    林道脇に生えていたヤマゴボウの仲間。良く見かけるヨウシュヤマゴボウとはちょっと違う。

    花が垂れ下がらずに直立して咲いている。かつ、ヨウシュヤマゴボウに比べて実が密集して付いている。

 これはおそらくマルミノヤマゴボウという種類であろう。花仲間の博士に鑑定していただいた結果でもマルミノヤマゴボウということであった。ヨウシュヤマゴボウの根元部分の茎が紫色であるのに対してこちらのマルミノヤマゴボウ、およびヤマゴボウは緑色をしていることからも判別が可能らしい。暗い場所で手持ちで撮影したので画像が少しブレてしまっている。来年はきっちりと撮影してきたいと思う。


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マツグミの赤い花が見ごろ 甲府市八王子山  令和5年8月13日

2023年08月15日 | 山に咲く花
 昨日と本日はペルセウス座流星群撮影のため休みをとったのだが、空模様がいまひとつだったのでずっと寝てばかりいた。ところが、早朝4時に目を覚まして外に出てみると霞んだ空ではあるが星が見え、東の空には細い月が昇っていた。撮影に出かけるには既に時遅し、また寝て9時過ぎに起き出す。2日間何もしないのはもったいないのだが、暑くてあまり歩く気力が出ない。近場の八王子山周辺ではそろそろマツグミが見ごろを迎えている頃であろうから見に行ってみることにする。

    千代田湖のほとりに車を止めて出発。連休なのでいつもよりも釣り人が多い。

    湖畔を散策しているとこんな花が咲いていた。

    ヒオウギ。石で囲まれているところを見ると植栽のものだろう。

    稜線に出る。富士山は雲隠れ。

    マツグミも夏バテか、半分枯れているようである。

    こちらのマツグミはほぼ満開で、鮮やかな赤い花をたくさん咲かせている。


    アカマツ本体よりも寄生しているマツグミのほうが大きいのではないかと思うほどに大株のマツグミ


    至近距離のマツグミ。触れる位置に寄生している。


    満開を少し過ぎていた。


    別株。こちらはちょうど満開である。後ろに見えるのが八王子山。


    満開のマツグミの花。鮮やかな赤色をしている。


    マルバアオダモの実

    こっちは?

    八王子山山頂に建つ八王子神社

    向こうに見えるのは片山

    満開のマツグミ


    球形に形良く寄生したマツグミ

    真っ赤な花をたくさん咲かせている。

    千代田湖のほとりに浮かんでいた水草

    葉の突起が大きくオオトリゲモではないかと思うがまだ果実が付いていない。

 マツグミはちょうど良い時期に訪問することが出来た。街並みや富士山を背景にして撮影出来る株は日当たりが良過ぎてあまり花を咲かせないようである。少し日当たりの悪い場所のほうがたくさん花を咲かせていた。


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チシマヒョウタンボク (スイカズラ科) Lonicera chamissoi Bunge

2023年08月14日 | スイカズラ科
  亜高山帯の草地に生育する落葉小低木。高さ1m 以内。葉は楕円形で 2 ~ 7㎝、全縁で両端とも丸みがある。 花は唇形で暗紫色、長さ8 ~ 12㎜で、上唇は4裂して直立し、下唇は下に垂れる 。花期は 6 ~ 8 月。果実は赤色で 2 個がほとんど合着している。山梨県では南アルプスに限局的に生育している。

   2018年山梨県カテゴリー: 絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :7絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー:絶滅危惧Ⅱ類(VU)

    チシマヒョウタンボク 2023年7月 北岳で撮影


    高さは1mほど。ハイマツの中に隠れるように生育していた。


    チシマヒョウタンボクの花と葉。葉は全縁で無毛、先端は少し尖る。


    花は唇型で上唇は4裂する。



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コウグイスカグラ (スイカズラ科)

2023年08月14日 | スイカズラ科
 学名:Lonicera ramosissima Franch. et Sav. ex Maxim. var. ramosissima   

 山地帯の日当たりの良い草地や低木林を好んで生育する落葉低木。高さは1~2mになる。葉は対生し、円形~長楕円形で両面軟毛が多い。花は漏斗状でわずかに緑色を帯びた淡黄色。液果は普通 2 個合着し、7月ごろに赤く熟す。花期は5月。 本種の品種、チチブヒョウタンボク(ミツトウゲヒョウタンボク)f.glabrata(Nakai)H.Hara は、山梨県レッドデータブックでは同一扱いとしている。 

  2018年山梨県カテゴリー :絶滅危惧ⅠB 類(EN)  2005年山梨県カテゴリー :絶滅危惧Ⅰ B 類(EN)   2017年環境省カテゴリー: なし 


    コウグイスカグラ(ミツトウゲヒョウタンボク) 2,023年5月 三ツ峠で撮影


    ミツトウゲヒョウタンボクの花。緑色を帯びた淡黄色。

    蕾は緑色が強い。


    落葉低木で高さは1~2mになる。


    葉は対生する。


    両面に軟毛が多く、やや白色を帯びる。


    結実したミツトウゲヒョウタンボク。2021年6月に撮影。7月になると赤く熟す。





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ナツエビネは今年も夏バテ  令和5年8月10日

2023年08月13日 | 渓谷
 10日ほど前に花仲間が訪問してくれたナツエビネであるが、その際にはまだ蕾で花は咲いていなかった。時期的に間違い無く咲いているはずであるが、暑い日が続いており夏バテで立ち枯れしてしまっているのではないかと心配である。昨年も大部分の花が立ち枯れしてしまっており、今年は昨年以上に暑い。さて、どうなっているだろうか?


    気になっていたこのシダ


    若いサジランではないかと思っていたが何年経っても大きさが変わらず、これはヒメサジランのようである。


    ナツエビネ。残念ながら終わっている。


    茎が曲がっており全開する前に枯れてきたようである。

 
    一番の大株だが・・・


    心配していた通りに立ち枯れしてしまったようである。


    日当たりの悪いところにあったこの株は咲いてくれたようだがあまり元気が無い。


    葉はたくさんあったが花穂が出ていない。


    やっとまともに咲いた株を発見。左側はしっかりと結実してくれている。


    ナツエビネの花

    うっとりするような美しい花である。

    岩壁を見上げると少し変わったシダが着いている。


    これはオクタマシダであろう。


    固まってそれなりにたくさん生えていた。

    谷にぶら下がっていたホトトギスの葉

    スルガジョウロウホトトギスを期待するが、標高が500mに満たないこの谷ではまず生育していないはずである。

 
    トリーミングして見ると茎に毛が生えているようである。たぶんこれは普通のホトトギス。

 暑過ぎる夏はナツエビネにも堪えるようで、昨年に続いて今年も立ち枯れを起こしてしまっていた。生育する斜面の状態も年々乾燥化が進んで下草や苔が生えなくなっているように見える。ナツエビネの小さな個体はだいぶ無くなってしまっているようにも見受けられ、ピンチなのではないかと感じさせられる。


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ヤマゴボウの花はもう終わっていた  令和5年8月9日

2023年08月13日 | 山梨百名山
 6月ごろに花を咲かせるヤマゴボウは8月ならば当然終わっているはずである。しかし、あちらこちらにはびこっている外来種のヨウシュヤマゴボウを見ると結実した実を付けていて花が残っているものもある。ひょっとしたらヤマゴボウのほうも種が見られるのではないかと探しに行ってみる。しかし、この日は天候がいまひとつで、現地に到着するとすぐに小雨が降り出してしまう。傘を持って出発する。

    途中で見かけたヨウシュヤマゴボウ

    花が咲き残っているものもある。


    結実しているが先端部は花が残っている。この状態のヤマゴボウがまだあるのではないかと思ったのだが・・・


    神社のところで雨脚が強くなりしばし雨宿りする。しかしここでは見つからず車に戻って移動する。


    このあたりはどうか?


    生えているのはボロギクばかりで見つからない。

 傘を差して探索していたのだが雨脚が強くなってきたうえに頭上の近くで雷が鳴り出したため急斜面を急ぎ足で登って一旦車に退避する。20分ほど待ったところで雨脚が弱まり雷鳴も聞こえなくなったため、今度はカッパを着て傘をストックに持ち替えて別の斜面を探してみる。

    葉の感じからみてこれか?

    茎の色も探しているヤマゴボウのようである。


    茎が折れて無くなっているものがあった。


    たぶんこれがヤマゴボウで間違いないだろう。花が終わっていて消失しているようである。

 ヤマゴボウと思わしき葉は確認出来たが、花や種は残念ながら見ることが出来なかった。若い葉はそれなりに確認出来たので来年は花期を間違えなければおそらくこの花を見ることが出来るのではないかと思う。


    帰り際に林道脇に生えているこの木を見に行ってみた。


    春に見た時はハート型をした葉の形だったので気になっていた。

    葉はやや厚めで大きく、左右不対称なハート型をしている。


    幹は縦にひびが入る。おそらくこれはオオバボダイジュではないかと思っている。

 シナノキに比べると葉が大きくいびつなハート形をしており、おそらくオオバボダイジュではないかと思っているのだがまだ確信は持てない。もう少し他の木を見てから検討してみたいと思っている。


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長坂運動公園近傍の池を散策  令和5年8月8日

2023年08月12日 | 山梨百名山
 大深沢川遊歩道のキツネノカミソリを見てきたが時刻はまだ3時前である。暑くてあまり長距離を歩く気にはなれず、以前から気になっていた北杜市立長坂運動公園の裏側にある池を見に行ってみた。


    市立長坂体育館の前に車を止める。

    その裏側に大きな池がある。米山溜池という名前らしい。


     たくさん浮かんでいるこの水草は?

    ヒシだった。凄い群生である。


    小さな白い花がたくさん咲いていた。


    別の水草も花を咲かせていた。


    おそらくオヒルムシロであろう。水面下には藻が生えているようだが何だか分からない。

    おそらくハナショウブであろう。


    コシロネ?あるいはヒメシロネ?

    葉の幅が狭くて鋸歯が鋭く、ヒメシロネではないかと思う。

 ヒシがこんなにたくさん生育しているとは驚きである。北杜市の池には結構普通にヒシが最生育しているようである。近傍にはもうひとつ池があるので車で移動して散策してみる。

    こちらの池はまだ新しいようである。全周護岸工事が行われていて池のほとりには下りられない。越中久保溜池と言うらしい。

    こちらの池にもヒシが浮いていた。

    別の水草のようなものが見えるが??

    別の場所に生えていたヒシを見てみると、これは水中で伸ばしたヒシの根のようである。

    まだ実は付いていないがこれはオオオナモミであろう。

    オオオナモミの葉

    小型のこの花を見るとヤマゴボウのほうではないかと期待してしまうが・・・

    これは外来種のヨウシュヤマゴボウのほうである。ヤマゴボウを見てみたいがなかなか難しそうである。

 北杜市の池では普通にヒシが見られるようで、新しい池にも生育しているところを見るとこれは誰かが種を蒔いたものかも知れないと思えてくる。


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ユウスゲか?キツネノカミソリか? 大深沢川遊歩道  令和5年8月8日

2023年08月12日 | 山に咲く花
 大深沢川遊歩道には花の名前が書かれた看板が付けられていて花散策するには良い場所である。その中にユウスゲと書かれた看板があるのだが、初夏に訪れた時にそのユウスゲの場所に生えている葉は枯れかけていた。これはユウスゲでは無くて一旦葉が枯れて夏になると花を咲かせるキツネノカミソリのほうではないかとずっと疑問に思っていた。ちょうど韮崎市に出張があったので、足を延ばして午後から訪れてみることにする。


    この川を渡って田んぼの脇にある道を進んで現地に行く。上にあるのは橋では無くて用水路。

    川沿いに咲いていた大株のブッドレア

    ツルボが咲いていた。


    この先が目的の大深沢川遊歩道。階段を昇る。

    間もなく現れたキツネノカミソリ。スイセンの葉だと思っていたのはキツネノカミソリだった。

    遊歩道脇に点々と咲いている。


    葉がたくさんあった場所。やはりキツネノカミソリだった。


    雄しべが花の外に飛び出しており、ここに生えているのはオオキツネノカミソリのようである。

    看板のある場所に到着。


    ユウスゲと書かれているがこれはキツネノカミソリであろう。

    色が濃くて鮮やかな花


    たいした坂ではないのだが、暑くて汗びっしょり、この日はきつく感じた。


    キツネノカミソリの群生地


    もっとたくさん咲いてくれるのを期待していたのだが以外に少なかった。


    花を見てみると雄しべが長くて花弁の外に飛び出しており、オオキツネノカミソリになるのではないかと思う。

 この遊歩道沿いに生育していたのはユウスゲでは無くてキツネノカミソリであった。それなりにたくさん咲く場所であることも分かった。


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懲りずに甲府市荒川河川敷探索  令和5年8月7日

2023年08月11日 | 山梨百名山
 ハマスゲなるカヤツリグサ科の植物がたぶん甲府市荒川河川敷に生育しているのではないかと思い、昨年から探しているのだがまだ見つかっていない。昨年秋にもう枯れてしまっているそれらしきものを見つけて今年も何度か見に行っているが発見した場所には姿が見えない。あるとすれば、この季節ならば確実に見られるはずである。この日の午後も暑くて大気の状態が不安定で雨が降りそうな空模様である。傘を持って散策に出かける。


    水量は少な目である。草がたくさん茂っている。

    ハスの花が咲いていた。富士山が見えていれば良い絵になりそうだがこの日は見えず。

    ハスの花

    クレソン(オランダガラシ)とコカナダモ


     これはおそらくエビモ


    途中で枝分かれしているものがあり、おそらくイヌスギナと思われる。


    ガマの穂


    川のすぐ脇を歩いてみる。


    圧倒的に多いのがこのイグサ。ほとんどこればかりでハマスゲはやはり見当たらない。

    オオカワヂシャがまだ咲いていた。

    セリの花が咲いていた。

 いつものコースを2時間ほどかけて歩いたがやはり探しているハマスゲは見つからなかった。新たな発見もあった。


    これはいつも見ているヨモギ


    それとは違うヨモギも生えていた。手前になるのはオトコヨモギであろう。葉先が切れ込んでいる。


    オトコヨモギが群生している場所がいくつか見つかった。

    こんなツル性の植物も発見した。

     これはマメダオシ?それともアメリカネナシカズラ?


    小さな花を良く見てみる。右側の花は花弁が反り返っている。


    花弁の先端部は尖っていないが花弁が反転しているものがあり、これはアメリカネナシカズラであろう。

 アメリカネナシカズラとマメダオシの中間のような形をしていて判別が難しいが、生育場所から見ればこれはアメリカネナシカズラの可能性がきわめて高い。オトコヨモギが生えているとなると、探している寄生植物がひょっとしたら生えているかも知れない。来年の初夏にまた探してみたいと思う。


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圧倒的なキツネノカミソリ 北杜市  令和5年8月7日

2023年08月09日 | 山梨百名山
 2~3年前から花のシーズンになると訪れている北杜市のキツネノカミソリ群落であるが、今年もそろそろ見ごろを迎えている頃ではないかと思う。コカモメヅルを見てきた帰りで時刻は午後4時を過ぎてしまったが、さほど歩くわけでは無いので立ち寄れそうである。

    キツネノカミソリが咲いている。

    ちょうど満開である。


    昨年以上にたくさん咲いているように見える。


    圧倒的なキツネノカミソリ群生。こんなに咲くところは他に知らない。


    立ち寄って良かったと思った。


    川を見下ろす斜面にもたくさん咲いている。


    道らしきところの中にも

    その脇の斜面にも

    とにかくたくさん咲いているキツネノカミソリパラダイス!

 今年はキツネノカミソリは当たり年なのではないかと思う。圧倒的なキツネノカミソリ(たぶんオオキツネノカミソリだと思う)の楽園を存分に楽しむことが出来た。

 時刻は5時半を過ぎてしまったが、もう1ヶ所立ち寄ってみる。


    タヌキマメが咲く土手であるが、すっかり刈り取られていた。ショック!

    刈られ残ったものが少しだけある。

    近くに小さな株が数個あった。


    なんとか見られたのは良かったが、大打撃は必至であろう。

 この場所にはタヌキマメだけでなくアメリカネナシカズラも生育していたのだがいずれも刈り払われてしまっていた。タヌキマメは1年草なので刈り払われた時期が悪いと来年は生えて来ないかも知れない。なんとかならないものかと思うのだが、私有地であろうから難しいだろう。


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