先日訪れた北杜市の溜池ではオヒルムシロと思わしき水草が花穂をたくさん伸ばしていた。おそらく八ケ岳の湿地に生育しているフトヒルムシロと思わしき水草も花穂を出している頃ではないだろうか?他の花を見ながら八ヶ岳の湿地を訪れてみる。
ここに生えていたイブキボウフウと思わしき植物は食害で無くなっていた。
期待していたナガミノツルキケマンも食害か?茎が切れており花がほとんど咲いていない。
別の場所ではしっかりと残っていた。
花付きはあまり良くはないがしっかりと咲いてくれている。
ナガミノツルキケマンの鮮やかな黄色の花。希少な植物である。
トリカブトが咲いていた。
花柄の毛を見てみると屈毛のようである。これはツクバトリカブトになるのか?
黄色い花の大部分がキツネノボタンだったが種の形が違うダイコンソウがちらほらと生えていた。
クサレダマは咲き始めたばかりだった。
期待していたアサマフウロだったがほとんど終わっていた。
濃いピンク色が鮮やかなアサマフウロの花
湿地に到着。ここに浮かんでいる葉がフトヒルムシロの葉のはずである。
花穂を期待していたのだが・・・
穂のように見えていたのはまだ葉を展開していない若葉だった。
フトヒルムシロの葉は波打つらしいがはっきりしない。
やや幅のある水中葉が見えている。葉柄の有無までは確認出来ない。
良く見てみると藻のようなものが水面下に浮かんでいる。
捕食嚢のような球形のものが付いているようである。これはタヌキモではないのか?
ストックを伸ばしてすくい上げて調べてみる。やはり捕虫嚢が付いている。
これはタヌキモであろう。おそらくイヌタヌキモであろうが、秋に殖芽の形態を調べないと確信できない。
別の湿地を訪れてみる。これはヒロハドジョウツナギではないかと思う。
ここにもナガミノツルキケマンが少しだけ生育していた。
水中葉の様子からこの湿地に生育しているのはフトヒルムシロで間違いないであろう。花仲間の情報だと既に確認出来ていると聞いている。花穂を出すのは4月~8月と記されているネット情報があるが、この場所に生育するものももっと早い時期の6月ごろに花穂を出しているかも知れない。タヌキモは新しい発見である。ひょっとしたらこちらの湿原では花を咲かせてくれるかも知れず、来年また訪問してみたいと思っている。