おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

たかが高校野球

2005-08-05 10:36:45 | 教育
 明徳義塾が出場辞退。もし匿名の投書で発覚しなければどうなったのだろうか。今の世の中、いつまでも隠し通せることはない。特に高校野球では、ライバル校を追い落とすため、こうした不祥事(?)を狙っての匿名の投書は結構多いらしい。
 勿論、そういうことが当たり前だ、ということを自覚して、指導者は指導を徹底しなければならないのは、当然。今回は、監督の名誉欲・功名心が、事前での判断をあやまらせたのだろうか。
 この6月だったか、この高校では、生徒による傷害事件が起こった。その後始末もままならぬうちの、今回の出来事。学校自体に、暴力や喫煙行為が日常化している、と疑われても仕方がないようだ。
 特に、野球部員は、県外の生徒がほとんど、そうして、合宿生活で野球漬けの毎日。まして、100名を超える部員数、高校生の日常的な生活指導そのものも大変だと思う。
 この高校だけではなく、野球名門校はほとんどが県外からの生徒。出場出来なくなった、明徳義塾の野球部員は、宿舎からそのまま解散となって、実家に向かったという。高知県出身の生徒はほとんどいないのだろう。
 小学校・中学校、と野球で名を立てていこうとする、少年たちとその父母たち。こうした中で、レギュラーポジションを巡る、保護者の不満や要求も強いようだ。まるで応援団の方が熱くなっているという状況。
 これは野球だけではなく、サッカーや水泳などでも、当事者の少年少女の思いを超えて、親たちが熱くなるらしい。親同士が牽制しあう、反目しあう。
 小生、先日、とあるファミレスで、サッカー応援の帰りの女親同士の会話を聞くともなく、聞いていた。そこでは、お互いの子どもほめあいながら、実は腹のさぐり合い模様。遠征先に応援に行く話から、将来の話まで。進学先の高校名?。
 ニコニコ笑顔を絶やさない中でも、親の過度な期待と熱意が、ちょっと離れた席にいた小生にも、ひしひしと伝わってきた。まして、高校野球はなおさらのことではないか、とも。
 プロ野球選手は、その頂点中の頂点。そこを目指して、身体を駆使して頑張る、頑張らせる。・・・
 代理出場の高知高校も別の意味での被害者?県大会決勝。延長戦で惜しくも敗退し、もう新チームになって、来年に向かって練習に励む日々。3年生は引退してしまったはず。冷えた闘争心をまた燃やして、闘いに挑まなければならない。高校生にも酷な試練だろう。
 こう考えてみると、ここにも、大人たちの思惑の犠牲が感じられる。それほど、高校野球が、青春の純粋な燃焼、とは思えないと感じるのは、小生だけであろうか。
コメント
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