かつて、日本の国会は、与野党入り乱れての乱闘(実は、お互いのガス抜き・馴れ合いモードでしたが)がよくありました。
法案の賛否を巡ってもつれ、野党の質問中に突然の審議打ち切り、強行採決。委員長席にワッと駆け寄り、入り乱れ、怒号の中でのつかみ合いと、もう元気いっぱい。委員長の発言メモを奪い合っての末、騒然とした中で、委員長が法案の採決を宣言、全員が立っているのですから、「賛成多数」? それでも、台湾の議会とは比べものにならない、おとなしいものです。
そして、適当な冷却期間(大概は、議長あっせんみたいになって)を置いて、審議再開となります。その後は、その騒ぎを忘れたかのように、粛々と国会が正常化される。というのがパターンでした。
また、必ずヤジ将軍みたいなのがいて(ハマコウなんかはその代表。自民党に多かった。)、演説をやじり倒すのを生き甲斐にして、議場で満を持しています。壇上から議員席にコップの水をかけた、不埒な議員もいました(これは最近の出来事ですが)。国会中継でも時々そういうシーンが流されました。
今は、国会議員が皆、紳士・淑女になったのでしょう。この間の郵政民営化法案をめぐる国会。国会外でのえげつない駆け引き・脅し・懐柔などはあったようですが、表面には淡々と採決が行われました。日程も、ほぼ与野党の合意の上、事前に調整済みでした。
たしかに今時の国会議員。元気な年寄りはいなくなり、物わかりのいい若い連中が多くなったのかも知れません。何も台湾議会のようになったほうが面白いとは言いませんが、そのせいか、どうも国会(中継)が面白くありません。これでは国会を中心にした政治論議に対して、国民の関心が薄れていくのでは、と余計な心配をしてしまいました。
ところが、今。郵政民営化法案が否決され、衆議院が解散になったとたん、場外乱闘気味になってきました。あちこちで、言論戦とは名ばかり。ましてや政策論争など二の次。「刺客」(テロ)と反「テロ」という言葉のみ先行の劇場型。壮絶なバトルに、観客も大喜びとなりました。特に亀井さんとホリエさん。司会者が中に割って入るほどのバトル。視聴率もうなぎのぼりのようです。今朝。どのチャンネルもこればかり。
リング上での闘いから、場外に下りての両者の闘い。不思議とパイプイスなども用意されて、それを使ってのケンカ三昧。かつてのプロレスなら、ある意味でショーとして、緊張感と身近な迫力とで観衆を沸かせますが、はたして国会議員選挙では、どうでしょうか。
政党間の批判も活発化してきました。公明党は、民主党をぼろくそに口汚く罵っています。また、公明の支持を受けて、ケンカ・コイズミさん。ますます生き生きとしてきました。
日本共産党は、野党でもいいと腹をくくって、自・公批判とあわせて、民主党攻撃に徹底してきました。かつての「社民主要打撃論」の復活を思わせるような論調で、戦前の「講座派」と「労農派」との対立ではあるまいしと思います。選挙で勝ち抜くためには仕方がないでしょうか? 公明党=創価学会に対して、徹底した批判の言論の矢を向けて欲しいと思いますが。
かくして、民主党は右からも左からもあちこちから批判が集中しています。もともと寄り合い所帯。コイズミ以前の自民党みたいな体質を持っているのですから、不思議と言えば不思議な政党。結党以来、選挙の度に、票も獲得議席も伸ばしているんですから。マスコミの二大政党論なるキャンペーンに、うまく乗っているだけかもしれません。今回もそんな思惑通りにいくかどうか。ある意味で正念場でしょう、下手すればコイズミさん以上に、岡田さんは追い込まれた闘い。
今や、敵も味方もなく、自民党の候補者の中には、えっ、こんな人がという方もいます。「郵政民営化賛成です。他の政策はこれから勉強して」・・・。もし当選したら、この程度の人に任期の4年間を任せるのですから、コワイ、コワイ。
昨日の敵は今日の友、敵の敵は味方、味方同士の相討ち。敵同士で闘っている中で、漁夫の利を得る第三者。もうすっかり乱闘模様。ことによると、候補者同士の殴り合い、互いの事務所への闇討ち、押し入り、発砲事件なども起こりそうな気配です。
どうせなら、そこまでやってみたらよろしいですがな。ブラウン管劇場ではなく、こちらの巷、かしこの街頭・・・。生の乱闘が見たいところです。こうして、
平和な日本の、「平和ぼけ選挙」がいよいよ開幕です。
「猿も木から落ちる」「木から落ちたらタダの人」になってしまう前代議士。落ちてもほとんど傷つかない「刺客」の女性・男性。対立選挙区の37人落ちてもまだまだ過半数を維持できるコイズミさん。
今、サルスベリの花が満開です。暑い夏の日を浴びて、元気そうです。
法案の賛否を巡ってもつれ、野党の質問中に突然の審議打ち切り、強行採決。委員長席にワッと駆け寄り、入り乱れ、怒号の中でのつかみ合いと、もう元気いっぱい。委員長の発言メモを奪い合っての末、騒然とした中で、委員長が法案の採決を宣言、全員が立っているのですから、「賛成多数」? それでも、台湾の議会とは比べものにならない、おとなしいものです。
そして、適当な冷却期間(大概は、議長あっせんみたいになって)を置いて、審議再開となります。その後は、その騒ぎを忘れたかのように、粛々と国会が正常化される。というのがパターンでした。
また、必ずヤジ将軍みたいなのがいて(ハマコウなんかはその代表。自民党に多かった。)、演説をやじり倒すのを生き甲斐にして、議場で満を持しています。壇上から議員席にコップの水をかけた、不埒な議員もいました(これは最近の出来事ですが)。国会中継でも時々そういうシーンが流されました。
今は、国会議員が皆、紳士・淑女になったのでしょう。この間の郵政民営化法案をめぐる国会。国会外でのえげつない駆け引き・脅し・懐柔などはあったようですが、表面には淡々と採決が行われました。日程も、ほぼ与野党の合意の上、事前に調整済みでした。
たしかに今時の国会議員。元気な年寄りはいなくなり、物わかりのいい若い連中が多くなったのかも知れません。何も台湾議会のようになったほうが面白いとは言いませんが、そのせいか、どうも国会(中継)が面白くありません。これでは国会を中心にした政治論議に対して、国民の関心が薄れていくのでは、と余計な心配をしてしまいました。
ところが、今。郵政民営化法案が否決され、衆議院が解散になったとたん、場外乱闘気味になってきました。あちこちで、言論戦とは名ばかり。ましてや政策論争など二の次。「刺客」(テロ)と反「テロ」という言葉のみ先行の劇場型。壮絶なバトルに、観客も大喜びとなりました。特に亀井さんとホリエさん。司会者が中に割って入るほどのバトル。視聴率もうなぎのぼりのようです。今朝。どのチャンネルもこればかり。
リング上での闘いから、場外に下りての両者の闘い。不思議とパイプイスなども用意されて、それを使ってのケンカ三昧。かつてのプロレスなら、ある意味でショーとして、緊張感と身近な迫力とで観衆を沸かせますが、はたして国会議員選挙では、どうでしょうか。
政党間の批判も活発化してきました。公明党は、民主党をぼろくそに口汚く罵っています。また、公明の支持を受けて、ケンカ・コイズミさん。ますます生き生きとしてきました。
日本共産党は、野党でもいいと腹をくくって、自・公批判とあわせて、民主党攻撃に徹底してきました。かつての「社民主要打撃論」の復活を思わせるような論調で、戦前の「講座派」と「労農派」との対立ではあるまいしと思います。選挙で勝ち抜くためには仕方がないでしょうか? 公明党=創価学会に対して、徹底した批判の言論の矢を向けて欲しいと思いますが。
かくして、民主党は右からも左からもあちこちから批判が集中しています。もともと寄り合い所帯。コイズミ以前の自民党みたいな体質を持っているのですから、不思議と言えば不思議な政党。結党以来、選挙の度に、票も獲得議席も伸ばしているんですから。マスコミの二大政党論なるキャンペーンに、うまく乗っているだけかもしれません。今回もそんな思惑通りにいくかどうか。ある意味で正念場でしょう、下手すればコイズミさん以上に、岡田さんは追い込まれた闘い。
今や、敵も味方もなく、自民党の候補者の中には、えっ、こんな人がという方もいます。「郵政民営化賛成です。他の政策はこれから勉強して」・・・。もし当選したら、この程度の人に任期の4年間を任せるのですから、コワイ、コワイ。
昨日の敵は今日の友、敵の敵は味方、味方同士の相討ち。敵同士で闘っている中で、漁夫の利を得る第三者。もうすっかり乱闘模様。ことによると、候補者同士の殴り合い、互いの事務所への闇討ち、押し入り、発砲事件なども起こりそうな気配です。
どうせなら、そこまでやってみたらよろしいですがな。ブラウン管劇場ではなく、こちらの巷、かしこの街頭・・・。生の乱闘が見たいところです。こうして、
平和な日本の、「平和ぼけ選挙」がいよいよ開幕です。
「猿も木から落ちる」「木から落ちたらタダの人」になってしまう前代議士。落ちてもほとんど傷つかない「刺客」の女性・男性。対立選挙区の37人落ちてもまだまだ過半数を維持できるコイズミさん。
今、サルスベリの花が満開です。暑い夏の日を浴びて、元気そうです。