おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

3月3日。桃の節句。雛祭り。

2012-03-03 21:21:54 | つぶやき
 今日は、晴れてぽかぽか陽気。近所の公園にも子どもの姿がちらほら。元気に飛び回っていますが、例年よりも少なめ。この公園。放射線量の測定では、けっこう高い値が出たことも。そのせいばかりではないでしょうが、保育園もあるし、小学校の仮グランドもあるし・・・。
 川上弘美さんの小説「神様」。18年も前に書かれた作品。その2011バージョン。「神様(2011)」。発表当時からカワカミワールドで「くま」が主人公のおもしろい作品でしたが、それを書き直して、二つの作品を同時に一つの雑誌に掲載した、という。その内容を高橋源一郎さんの『恋する原発』(「発」の後に例の記号が付されていますがそれはカット)を読んでいて目にしました。
 原発事故で避難・立ち入り禁止地区になり、事故以前には水辺で遊び戯れていたすっかり子どもたちがいなくなった川原。防護服の男たちとがくま連れの私に話しかける場面。語りかける背後には、子どもたちの姿・声が(18年前の作品のように)幽霊のような存在で、防護服の会話とオーバーラップしていく。
 この「奇妙な」場面を高橋さんは(「恋する原発」=ポルノビデオ制作者の目から語られる物語)、小説の展開とは離れて登場して? 子どもたちはあの日に死んだ子どもたちなのか、遙か先にこの原発事故の汚染で殺されてしまう子どもたちなのか、また生まれることができない子どもたちの声なのか・・・、と自問自答するという、実は話自身がタカハシ的な世界ですが(「神様2011」の作者は、川上弘美ではなくてカワカミヒロミです)。
 ふと、つい先日読んだ内容を思い出しました。眼前の風景がそういうわけではありませんが、心なしかモモの花もウメの花もまだまだ1分咲きにもなっていないようです。
子どもの姿はわずかです。工事現場の塀に囲まれた狭い遊び場。
サクラの木。
ご近所の夏みかんの木。黄色い実がたわわに実っています。
柚の木。わずかに実が残っています。
リュウノヒゲの実。透き通るような青い実を付けます。芝生のように地面に這うように生える草ですので、あまり気づかれないかもしれません。すてきな雰囲気です。ぜひ見つけてください。

コメント (1)
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