おやじのつぶやき

おやじの日々の暮らしぶりや世の中の見聞きしたことへの思い

「La chiave THE KEY」(Tinto Brass)(古きよき映画シリーズその28)

2013-03-13 22:48:09 | Tinto Brass
 イタリア映画(1983年作) 。
《スタッフ&キャスト》
監督:ティント·ブラス
原作:谷崎潤一郎

脚本:ティント·ブラス
音楽:エンニオ·モリコーネ
出演:
ステファニア·サンドレッリ:テレサロルフ
フランク·フィンレイ:ニノロルフ

 映画の舞台は、ヴェネツィア。イタリアファシスト政権の時代、第二次世界大戦宣戦布告の前夜。 高齢の美術教授とヴェネツィアの中心部にある小さなゲストハウスを持つ彼の若い妻の物語。
 夫は、彼の貪欲な性的空想を書き記した日記を隠している引き出しの鍵を床の上に妻が見つけ出すようにわざと残す。妻は、鍵を見つけ、引き出しを開き、日記の内容を知る。

妻の裸身の写真を娘の恋人に現像させ嫉妬と興奮を覚える夫・・・自分の恋人とも関係する母親、それに敵対心を持つ娘、

さらに嫉妬に狂う夫・・・、4者の絡みの中で、話が進んでいくが、教授は、高血圧のためにセックス・ゲームの間に倒れて死ぬ。



 最後の場面。教授の棺がゴンドラで運ばれていく中、ファシスト政権によって宣戦布告が発表される。

 4者の関わり、話の展開は、原作に忠実な印象。
 谷崎潤一郎の「鍵」をもとにした映画で、日本でも何度か映画化されている。そのイタリア版。内容は、自由奔放で屈折した性的関係を描いているが、ポルノ映画に近い。上映当時も賛否両論。かえって話題になったという。
 日本では、川島なお美、柄本明、大沢樹生、辻香緒里が出演した作品が話題になった。


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