Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

ルサンチマン(2)

2022年08月22日 06時30分15秒 | Weblog
 「真夏の夜の夢」コンサートのパンフレットに、こういう文章が載っていた。

 「ドイツ・ハンブルク生まれのメンデルスゾーン(1809~1847)は、銀行家の父を持つ。だから生活に困ることが少なくて音楽は甘い。ーこんな説明がされることがあるが、果たしてそうだろうか。

 こういう説明をする評論家が多いとは、初耳だった。
 普通に考えて、ピアノやヴァイオリンをたしなむことが出来る家庭はそれなりに裕福だと思われる。
 対して、その日を暮らすのもギリギリの生活を送っている作曲家が作る音楽だけが「本物の(甘さのない)音楽」だという主張もおかしい。
 上に引用した批評は、単なるルサンチマンに過ぎないという気がするし、これをつき進めると、中国共産党(清貧芸術家)、あるいは「共苦」(Mitleid)の押し付け(「共苦」の正体)になってしまいそうである。
 こういう音楽評論がまかり通ってきたとは・・・。
コメント
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