Don't Kill the Earth

地球環境を愛する平凡な一市民が、つれづれなるままに環境問題や日常生活のあれやこれやを綴ったブログです

アンチ”キャッチ・オール”政党

2022年08月04日 06時30分53秒 | Weblog
デーブ・スペクター、自民党の福田総務会長の「何が問題かわからない」発言を流行語大賞に”推薦”
 「映像プロデューサーでタレントのデーブ・スペクターが1日、自身のツイッターで「福田総務会長の『何が問題かわからない』が早速2022年流行語大賞にノミネート」とつぶやき、自民党の福田達夫総務会長が7月29日、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と政治家の関係について「正直に言う、何が問題か僕よく分からないです」などと、波紋を広げた発言に皮肉を込めた。

公明・山口氏 政治と宗教に広げるべきではない
 「公明党の山口那津男代表は2日の記者会見で、安倍晋三元首相の銃撃事件で世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と自民党の国会議員との関係に国民の関心が高まっていることに関し、「政治と宗教の一般のことに、いたずらに広げるべきではない」と述べた。公明党は創価学会を支持母体としている。

確固たる思想を持たないことが自民党の強さを生んでいる
 「「世界最強のキャッチ・オール・パーティ」自民党の強さとは、言い換えれば確固たる思想を持たないことかもしれない。だから、状況の変化に応じて、右派にでも左派にでも自由に姿を変えて、野党の政策を奪って弱体化させる。ポピュリズムが勢力を拡大しようとしても、柔軟に対応して飲み込んでしまうのだ。また、自民党が本当に支持層としているのは、声の大きな左派や右派ではない。彼らを相手にしているようにみせて、実は票をもらうだけで相手にしていない。そして、日本社会の中で最も層が厚い、中道層の「サイレントマジョリティ」の支持を得るように工夫している(第136回)。

 統一教会と自民党との関係にまつわる問題は、自民党がいわゆる”キャッチ・オール・パーティー”であるがゆえの欠陥を露呈したものと見える。
 共産党や公明党などの「世界観政党」とは異なり、様々な思想・見解の人たちを”キャッチ・オール”することが、自民党の最大の強さであった。
 これは、アメリカやイギリスの二大政党制と対比してみればすぐ分かることであるし、裏を返すと、自民党が”キャッチ・オール・パーティー”であるために、日本に二大政党制が成立しないことをも示唆している。
 なぜなら、こういう政党が政権を握っている限り、二大政党制の基盤であるディアレクティカが成り立たないからである。
 やはり、もう”キャッチ・オール”はやめにして、ある程度明確な政治思想と政策に共鳴する人だけを支持層にすること、また、他の政党と連立するにしても特定の政策分野を単位として限定を加えることが望ましいと思う。
 もっとも、これだけ世襲議員が増えてしまうと、こうした改革は難しいだろう。
 何しろ、「○○さんには父(あるいは祖父)の代からお世話になっていますから」などという理由で支持層に組み込んでしまったり、手を組んでしまったりするのが、世襲議員流のやり方なのだから。
コメント
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