パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

よい世界は、いい加減な世界?

2006年04月27日 23時21分35秒 | Weblog
小林秀雄ではないけれど急に音楽が浮かんだ。
ただしモーツァルトではなくベートーベン。
弦楽四重奏曲 第15番イ短調 作品132の第3楽章
モルト・アダージョのゆったりした清浄な曲だ。

そうこうするうちにと、今度はブルックナーの第7交響曲の第2楽章
やはりアダージョのやさしく深い音楽が頭に響き
癒されたような気がした。

「疲れているのかな?」
不意に、そんなこと思ってしまった。

実感からすれば、政府や日銀がなんと言おうが
景気が良くなった気がしない。
格差も明らかに存在するように思える。

大企業と中小零細 都市と地方
少しずつその差は広がっているように思える

テレビ番組で
「中小零細でもこんなに頑張っているところがある」
とある人が、例を挙げて紹介していたが(本になっていた)
大半はそんなわけにはいかないだろう

頑張った結果が報われる世の中はいいけれど
エンドレスに努力し続けなければならなかったり
まわりが、そんな人ばかりだったら
少しばかりしんどそうで、果たしてよい世界なのだろうか?

蟻の行動を観察した人がいて
働き者に見える蟻の中にも、サボっているとしか思えないような
グループが存在するらしいと言っていた。

多くの人間は、多分夏休みの宿題を最後の日に
泣きべそをかきながら終えた経験があるのではないだろうか。
親がしたことを、子供もまた繰り返していく。
そこに、進歩はないように見える。

でも、それでいいのじゃないのかな?
自分の弱さを認めて、だからこそ人にも寛容になれる。

よい世界というのは、
実はアバウトな、いい加減な世界のことではないだろうか?

ん、やっぱり疲れてる?
コメント
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