パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

何年ぶり?「原子心母」

2007年01月11日 22時04分06秒 | Weblog
ピンクフロイドの「原子心母」
ビートルズの「アビーロード」のあの(B面の)メドレーの後
自分のIpodから流れてきた

自分で入れておいたのだが、入れたときは聞いてなくて
しかも予想してなかったので
久々に熱心に聞いてしまった

今はない、暗くなった自分の部屋で
夢中になって聞いていた頃のことを思い出した
聞き終わった後、興奮して喉が渇いたのを今でも覚えている

「原子心母」は今聞くと、少しばかり大げさな感じがしないではないが
そういうものだ、と思って聞くとたいした音楽だ

数年前、現代音楽の作曲家 吉松隆がNHKのFM番組で
「原子心母」を流して、「画期的な作品だった」と評していた

また、ずっと昔には やはり現代音楽の作曲家 柴田南雄が
同じくNHKのFMでピンクフロイドの「エコーズ」を流して
その当時の現代音楽の作曲家たちに
ロックという分野でこれほどの事が出来るのだから
危機感を持たなければいけない等と言っていた(と思う)

「原子心母」はオーケストラ、コーラス、雑音(オートバイの排気音、電話の音等)
そしてエレキギター、ドラムスで演奏される壮大な組曲で
チェロの叙情的なメロディーやソプラノのスキャット(?)が
魅力的で切ない気持ちにさせるし
大編成(?)のコーラスは曲を盛り上げるのに効果的になっている

しかし、今日はそういう部分ではないところ
所謂ロックの部分が、想像以上にいいじゃないかと、気に入った

そんな、こんなしているうちに
今「原子心母」を生演奏でやってみたら
どんな気持ちがするのだろうと思ってしまった

出来る限り録音の部分以外は実演で(チェロ、コーラス、ソプラノ、オケ)
ちょうど喜太郎のシルクロードのテーマをオーケストラに編曲して
演奏したみたいにやってみたらどんなだろう

僕らの世代はこの「原子心母」はリアルタイムで知っていて
その衝撃は大きなものだったが
今の若者たちはこの音楽を聞くとどのように思うのだろう?

古くさい?
おおげさ?
理屈っぽい?

自分としては聞く耳のある人には
今もって刺激的な音楽であるとは思うのだが、、、

話はかわって、この「原子心母」を組曲として
クラシックのそれと比べると
シエラザードくらいのファンタジーと重みはありそうな気がするが
評価が甘過ぎ、、、?

コメント
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