「5.4.3.2.1.こらーっ!」
しかし、聞こえるのは笑い声
続いて聞こえるのは、1年生みんなが声を合わせての
「5.4.3.2.1.こらーっ!」
昨日のサッカー公式戦でのこと
年に3回、1年から6年まで全学年
しかも全員が出場できる大会が催されるが
昨日はその今年最後の大会
自分の担当の1年生は、
お祭りで出席できなかった子をのぞいて15名
いつもマイペースで人の話を聞かない宇宙人たちだけれど
昨日はテンションが異様に高く、みんなが大声で話して
ケラケラ笑って所謂、興奮状態の感じ
どうやら試合が待っているということを理解しているらしい
ほんの数ヶ月前は試合の意味自体も
そんなにわかっているようではなかったが
確かに少しずつでも進歩しているようだ
15人を8人と7人に
少ない方のチームには一人分助っ人を出すことにして
実力、運動神経が同じくらいの子にジャンケンさせて
公平に分けた
勝つ為だけだったらそれなりの子を優先的に集め
Aチームとする方法もあるだろうけれど
自分はこの方法はとらない
公平に分けて活発な子には、頑張らなければ勝てない!
と思わせるような負荷をかけるチーム分けに(いつも)している
さて試合結果はAチームは
0-0の引き分け
しかしトーナメントで決着をつけなければならず
1年のPKは決まらないし時間がかかって仕方ないので
5人の代表でジャンケン勝負
しかし時の運というもののこちらはジャンケンの弱い(?)連中ばかり
1-4で完敗
次のBチームは
3-0で勝ち
その結果Aチームは3位決定戦に
Bチームは優勝決定戦に臨むことになった
それらの試合までだいぶ時間が空いて
暇を持て余している子供たち
「みんな集まれー、君らジャンケン弱すぎ!
今からジャンケンの練習
コーチとジャンケンして負けた子は罰ゲーム」
おもしろ半分に誘ってみるとテンション上がりっ放しの子供たちは
負けて腕立て伏せ3回の罰ゲームさせられても(実際にはしていないが)
「もう一回やろう!」
と言いだす始末
こんな時の子供たちは本当に無邪気でかわいい
そして幸福感を感じられる瞬間だ
さて3位決定戦は
2-0で勝ち
続く優勝決定戦は
我がAチームの2-0のワンサイド状態からから
自分が主審だったので負けているチームに
1点取れば流れが変わるから頑張れ激励した結果
2-1に追いつき、さらに押せ押せの勢いから
ついに2-2の同点
こうなるとAチームは最初の余裕の様子は一気に消滅
何をしても上手くいかない
反対に追いついた相手チームは前に前にの力が更に増して
今にも逆転しそうな勢い
ここまで追いつめられるとAチームは必死になる分だけ
仲間内でケンカが多くなってくる
自分のしたいことが人とだぶって、
「邪魔するな」と言ってみたり
他人のミスを叱ったり
みんながみんなイライラしている
正直なところ、勝たせてやりたい!
とも思ったが、これはこれでいい経験だとも思った
つまりサッカーにおける一番危険な得点2-0の試合を
経験できているからだ
だが2-0の本当に怖い意味を知るのは
もう少しあとになってからだろう
結局、勝負はつかず引き分け
今度は流石にジャンケンというわけにはいかず
PK戦に
ところが、やはりと言うべきか
どちらのチームも全然入らない
キーパー正面に蹴ったり、弱かったり
それでも4人終わった時点で0-1で
Aチームがリードされていた
さて最後となるか5人目
ピーッ!
力強いボールがネットを揺らしたとき
大喜び
みんな一気に同じ感情を持てたようだ
しかし、まだ相手側が入れればそれで終わり
ドキドキしながら見つめるうちに最後のキッカーは
キーパー正面に
そこからは長い長いサドンデス
なかなか決まらない
8人全員蹴っても決まらず
一回りも3人過ぎくらいまでノーゴール
いつまで続くかな?と思い始めた頃
やっとAチームのゴールが決まり初めてアドバンテージ
結局相手側のシュートが決まらず勝負は決着
こうして終わってみると子供たちに優勝させられたのは
嬉しいけれど、何よりもよかったのは
勝つ為には苦労しなければならない!
と実感させられたこと
(もっとも子供たちにわかったかどうかは疑問だが)
なにをやっても上手くいかなくなってしまったこと
味方同士で言い争いをしてしまったこと
追いつめられた気持ちになってしまったこと
こんなことは普段の生活ではあまり経験できないことで
それらを乗り越えて
ようやく嬉しい結果に落ち着くことができたこと
子供たちはこうしたことは
きっとすぐに忘れてしまうだろうけれど
それでも何らかの為になっているはず!
できれば少なくとも来週の練習くらいまでは
覚えておいてほしいけれど無理かな?
しかし、聞こえるのは笑い声
続いて聞こえるのは、1年生みんなが声を合わせての
「5.4.3.2.1.こらーっ!」
昨日のサッカー公式戦でのこと
年に3回、1年から6年まで全学年
しかも全員が出場できる大会が催されるが
昨日はその今年最後の大会
自分の担当の1年生は、
お祭りで出席できなかった子をのぞいて15名
いつもマイペースで人の話を聞かない宇宙人たちだけれど
昨日はテンションが異様に高く、みんなが大声で話して
ケラケラ笑って所謂、興奮状態の感じ
どうやら試合が待っているということを理解しているらしい
ほんの数ヶ月前は試合の意味自体も
そんなにわかっているようではなかったが
確かに少しずつでも進歩しているようだ
15人を8人と7人に
少ない方のチームには一人分助っ人を出すことにして
実力、運動神経が同じくらいの子にジャンケンさせて
公平に分けた
勝つ為だけだったらそれなりの子を優先的に集め
Aチームとする方法もあるだろうけれど
自分はこの方法はとらない
公平に分けて活発な子には、頑張らなければ勝てない!
と思わせるような負荷をかけるチーム分けに(いつも)している
さて試合結果はAチームは
0-0の引き分け
しかしトーナメントで決着をつけなければならず
1年のPKは決まらないし時間がかかって仕方ないので
5人の代表でジャンケン勝負
しかし時の運というもののこちらはジャンケンの弱い(?)連中ばかり
1-4で完敗
次のBチームは
3-0で勝ち
その結果Aチームは3位決定戦に
Bチームは優勝決定戦に臨むことになった
それらの試合までだいぶ時間が空いて
暇を持て余している子供たち
「みんな集まれー、君らジャンケン弱すぎ!
今からジャンケンの練習
コーチとジャンケンして負けた子は罰ゲーム」
おもしろ半分に誘ってみるとテンション上がりっ放しの子供たちは
負けて腕立て伏せ3回の罰ゲームさせられても(実際にはしていないが)
「もう一回やろう!」
と言いだす始末
こんな時の子供たちは本当に無邪気でかわいい
そして幸福感を感じられる瞬間だ
さて3位決定戦は
2-0で勝ち
続く優勝決定戦は
我がAチームの2-0のワンサイド状態からから
自分が主審だったので負けているチームに
1点取れば流れが変わるから頑張れ激励した結果
2-1に追いつき、さらに押せ押せの勢いから
ついに2-2の同点
こうなるとAチームは最初の余裕の様子は一気に消滅
何をしても上手くいかない
反対に追いついた相手チームは前に前にの力が更に増して
今にも逆転しそうな勢い
ここまで追いつめられるとAチームは必死になる分だけ
仲間内でケンカが多くなってくる
自分のしたいことが人とだぶって、
「邪魔するな」と言ってみたり
他人のミスを叱ったり
みんながみんなイライラしている
正直なところ、勝たせてやりたい!
とも思ったが、これはこれでいい経験だとも思った
つまりサッカーにおける一番危険な得点2-0の試合を
経験できているからだ
だが2-0の本当に怖い意味を知るのは
もう少しあとになってからだろう
結局、勝負はつかず引き分け
今度は流石にジャンケンというわけにはいかず
PK戦に
ところが、やはりと言うべきか
どちらのチームも全然入らない
キーパー正面に蹴ったり、弱かったり
それでも4人終わった時点で0-1で
Aチームがリードされていた
さて最後となるか5人目
ピーッ!
力強いボールがネットを揺らしたとき
大喜び
みんな一気に同じ感情を持てたようだ
しかし、まだ相手側が入れればそれで終わり
ドキドキしながら見つめるうちに最後のキッカーは
キーパー正面に
そこからは長い長いサドンデス
なかなか決まらない
8人全員蹴っても決まらず
一回りも3人過ぎくらいまでノーゴール
いつまで続くかな?と思い始めた頃
やっとAチームのゴールが決まり初めてアドバンテージ
結局相手側のシュートが決まらず勝負は決着
こうして終わってみると子供たちに優勝させられたのは
嬉しいけれど、何よりもよかったのは
勝つ為には苦労しなければならない!
と実感させられたこと
(もっとも子供たちにわかったかどうかは疑問だが)
なにをやっても上手くいかなくなってしまったこと
味方同士で言い争いをしてしまったこと
追いつめられた気持ちになってしまったこと
こんなことは普段の生活ではあまり経験できないことで
それらを乗り越えて
ようやく嬉しい結果に落ち着くことができたこと
子供たちはこうしたことは
きっとすぐに忘れてしまうだろうけれど
それでも何らかの為になっているはず!
できれば少なくとも来週の練習くらいまでは
覚えておいてほしいけれど無理かな?