パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

大当たり「バロック マスターピース」

2010年03月09日 21時00分12秒 | 音楽
1.2年ほど前に購入した60枚組のバロック音楽のCD
「バロック マスターピース」
HMVで求めたが確か5000円くらいで猛烈に安かった

安いからと言って演奏家が全然知らない人ばかり!というのではなくて
クイケンとかコレギウム・アウレウムなどの演奏家がメンバーにいて
最初のバッハのブランデンブルクの演奏だけでも
持っていない演奏のものだったので
これだけ買ったつもりで、後はおまけ!
みたいな気持ちでいた

更に有名な曲だけでなく
自分の守備範囲から外れた曲、作曲家も多かったので
新しい事を知る意味でも楽しみにしていたが
人間はいい加減なもので購入してしまうと
そこで関心は薄れて最初の数枚を聴いただけの状態のままだった

それでも、これじゃまずい!
と思い直して順番に聴き始めて10枚目くらい
曲はバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタとパルティータ

正直なところあまり期待していなかったのだが
意外や意外、これが結構いい
それで演奏家を見るとルドルフ・ケーラー(多分)

期待していなかったというのは
シェリングの名演奏でこの曲たちのイメージは固まっていて
それ以上の演奏はないかな!等と思っていたから

シゲティーの厳しい真面目なのも捨てがたいが
この調子ばっかりではちと辛い
クレーメルはどうも相性が良くない(神経的過ぎる?)
グリュミオーは楽天的すぎる
(シャコンヌは実演で聴いたチョン・キョンファが
 昔の音楽を現代の感覚で演奏と感じさせて
 陶酔の時間を与えてもらってよかった)

さて期待していなかったこのルドルフ・ケーラーの演奏
何しろ音が柔らかい
そして、どっぷりとしている
この音だけで価値がありそう
シャコンヌは確かにリズムの刻み等に厳しいところはないけれど
そのかわりに有り余るところがいっぱいありそう

この人ルドルフ・ケーラーは知らない演奏家だったけれど
どうやら湾曲弓(バッハ弓)による演奏との事らしい

なるほど、それでか!
と納得しつつ今は無伴奏チェロ組曲をかけているが
これまた予想に反して大もうけ!
グイド・シーフェンとCDのカバーには印刷

有名でなくても結構いい演奏はあるものだ
(久しぶりなので全てが新鮮に感じられているだけかもしれないが)
コメント
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