パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

再挑戦中「安政の大獄」

2018年06月06日 08時55分02秒 | 

 最近、購入したまま積読状態になっている本を手にすることが多い
せっかく買ってもったいない、、というのも理由の一つだが
それよりは興味がちょうどいいタイミングで盛り上がってきたことによる

前回は途中で投げ出したが、今再挑戦しているのが

歴史上では井伊直弼が行ったという大弾圧のことを、一次資料から事細かく紹介した本
井伊直弼は昨年の大河ドラマ「おんな城主 直虎」で井伊家の復興を実現した井伊直政の子孫
(おんな城主直虎では家康が「直政」と名付ける理由(井伊家の伝来の直の字に政次の政)がぐっと来た)
大学時代には同級生に彦根出身者がいて、高校時代には同級生が井伊家の末裔だったこともあって
この一族には少し関心があった

そんなこともあってか、ずっと前には舟橋聖一の「花の生涯」を読んだが、ここで記憶に残っているのは
井伊直弼本人よりは「村山たか」という女性のこと
井伊直弼の愛人もしくは長野主膳の愛人とされる人物で、桜田門外の変以後は井伊直弼に協力した人物は
罪に問われ、男(長野主膳など)は死刑(だったか惨殺)になったが、村山たかは女ということで
京都の三条河原で三日三晩欄干に縛られたままで放っておかれたが、それでも生きていたので
京都の一乗寺 詩仙堂近くの金福寺に尼となって余生を過ごした女性だ

男が主役の物語なのに、脇役の女性の方がイキイキしているのは、最近読んだばかりの吉川英治の
「鳴門秘帳」でも同じで、法月弦之丞よりも女スリの「見返りお綱」のほうの描写のほうがイキイキとしている
結局のところ、男というやつは女のほうが気になるってことなんだろう、きっと(作者も読者も)

ところで、この本に再挑戦の直接のきっかけは、少し前読んだ「明治維新と幕臣」角松英樹著が面白くて
その中では阿部正弘という老中が、どうやら優秀な人物だったらしく、それを引き継いだ堀田正睦、、
それから井伊直弼とつながるものだから、、このあたりの歴史を再確認してみようと思ったわけだ

この本は専門的な本で一次資料(手紙など)から、時代背景や心理状態を解説していく
登場人物が多くて、名前が覚えられないのは相変わらずで情けないが、それでも大きな流れは
歴史の教科書で習ったのとは違うような、そんなに単純な流れではなかったことが分かる
要は今の政治の権力闘争・利権争いに通じるものが具体的に提示される
なるほど、そういうわけか、、とわかったような気になれる
それにしても人は「合う合わない」というのがある
井伊直弼と水戸斉昭、慶喜とは反りが遭わなかったようだ
それと今読んでる時点では井伊直弼は怒りっぽい人物だったのかな、、と、勝手に想像してしまう

ということで途中の段階で、あの時代の空気をあれこれ想像できるのはそれなりに面白いし
黒船の出現以来、幕府は様々な情報のもと、現実的な対応をしており
鎖国を続けるべしとする理想主義者よりは見る目があったとも言える印象をもつ
結果責任の政治は正しい情報を掴むことが大事だが、あの時代これができていたのは
もしかしたら幕府の方だったのではとも思う
しかし、個人的には慶喜は、、どうも好きじゃないな、、(戊辰戦争直前に大阪城から抜け出すところとか、、)

ところで、「村山たか」関連では京都に行った時、金福寺には足を運んでいるし
「村山たか」を主人公とした小説「姦婦にあらず」諸田玲子著も興味があって手にしている
ただ、これも途中でストップしたままなので、現在の本を終えたら再挑戦するつもり

それにしても夜中に目が覚めて本を読もうとすると、かすみ目でよく文字が見えないのは
、、、困るな

 




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地域自治区の報酬(予算)について

2018年06月06日 08時13分39秒 | 市政、市議会に関することなど

昨日の続きで少しばかり細かい話
地域自治区予算で報酬が25734千円とあるが、これは地域協議会のメンバーの会議出席の
報酬だけでは、流石にこの様な数字にはならない
一回一人3000円、メンバーは20人、10回会議、それが10地区とすれば
3000円×20×10×10=6000000円(600万円)

予算計上された数字とだいぶ差がある
そこで思うのは(想像するのは)以下のことだ
地域自治区には民間から採用された「事務所長」という職種がある
この人達の人件費が、この予算の中に含まれているのではないか、、と
この「事務所長」という職種が何を行い、どの様な賃金体系になっているかは以前議会で一般質問あり
以下のような議事録が残っている

2015-03-11:平成27年3月定例会(第4日)
◯山口洋一議員 では、お願いします。
 第8号議案であります。
 地域自治区運営に市民視点・市民感覚を取り入れるべく、市民の方からの2名を自治振興事務所長に任用していくということであります。この所長に対して、本条例の中で報酬額、月額30万円となっています。その30万円以内とした根拠についてお尋ねします。

◯西尾泰昭企画部理事 現在、自治振興事務所長は副部長職が務めております。市民任用の自治振興事務所長の報酬額につきましては、平成26年度の副部長職の平均給与見込み額、770万6,663円を基礎といたしまして、時間単価4,143円を導き出しました。一般常勤職とは異なり、非常勤特別職となりますので、条例で定めた勤務時間はありません。勤務内容は地域協議会や定期及び臨時の事務打ち合わせ、地域に出向いての住民の方々との協議や相談等が主になるものと考えております。
 こうした内容を勘案いたしまして、1日の平均勤務時間をおおむね3時間と想定をいたしまして、1日単価を1万2,429円といたしました。そして、新城地区の自治振興事務所5地区を地域自治区予算額での均衡をとり、新城地区と千郷地区の2地区、そして東郷地区、舟着地区、八名地区の3地区に分けました。2地区と3地区の1年間に想定される事務内容に基づき、年間事務勤務日数をはじきまして、月平均勤務日数を割り返し、月額報酬額を2地区担当では26万円、そして3地区担当では28万円といたしました。
 なお、これ以外の担当バリエーションの発生等も想定をいたしまして、両者の差2万円を1地区当たりの地区割りの単価と考えました。そして、均等割を22万円、そして地区割りとして1地区当たり、2万円という算定根拠によりまして、担当事務所数の増減にも対応できるようにいたしております。
 このことから、1事務所を担当した場合は均等割22万円プラス地区割り2万円の1地区で24万円、2事務所を担当した場合につきましては、均等割22万円プラス地区割2万掛ける2地区で26万円、そして以下同等に3事務所を担当した場合には28万円、4事務所を担当した場合は30万円となります。また、5事務所を担当した場合につきましては、計算上では32万円となりますが、上限額を設けまして月額を30万円以内とさせていただいたものであります。


◯西尾泰昭企画部理事 それぞれの担当の事務内容につきましては、担当する地域協議会への出席とか、それに伴います開催前や開催後のそれぞれの準備、また課題検討等にかかわるとか、また各地域活動交付金とか自治区予算等の制度の改善検討、またそうした制度全般にわたる情報収集等々、また地域に出向いてのいろいろな調整事務等々さまざまございますが、いずれもその地区が増減することによりましてそれが全て純増したり純減したりということもないものでございますので、そうしたことも踏まえまして、上限を30万円以内ということで十分対応できると考えてそうした御提案をさせていただいております。


仕事に内容は、地域協議会の会議の出席、活動交付金の書類の書き方のアドバイス、自治区予算のアドバイ等らしい
そして報酬は、市の副部長クラスの仕事に該当するので時給4143円、一日3時間働くとして一日あたり1万2429円 それがひと月となると(月〜金5日で、ひと月は21.5日)掛け算すると267000円
これにこの当時の地域手当みたいなものが加算されるが、総額がひと月30万円以上にはならないようにとされている

そこで、現在新城市の地域自治区の事務所長が何人かと言えば、確か4名くらい
そこで、出てきた数字から、また掛け算をすると267000円×12ヶ月(一年)×4(名)=12816000円

先程の費用600万円プラス1280万円で、1880万円で
なんとなく25734千円に近づいた数字になってきている
(計算はアバウトなので大まかなところしか見えない)
もっともこの計算が良いのか悪いのかはわからない、ただ想像して計算できるということ

ここで、問題となるのは事務所長と言われる方々は、本当にこれだけの労働を行っているか、、という点
個人的には各事務所長さんが誰かは知らないし、個人的な恨みも無いし、ちゃんとやてってくれればいいだけの話だが、あるところで「事務所長の勤務時間」について実働は少ないのではないか、、という声が上がったので、少しばかり細かい話だ取り上げてみた

ちなみに市役所に行って聞いてみると、事務所長は週に一度は市役所に来ることになっており、日報も提出することになっているとのこと
その平均の労働時間は、、、と聞いたが、、、人によってだいぶ差があるようだ
各人の日報の開示を求めようとも思ったが、自分が意地悪い人間になっていくようで二の足を踏んでしまった

例の活動交付金の事件
事務所長という立場の人は、一体あの時何をして、反省を踏まえて今何をしようとしているのかが
見えないので、残念ながら少し後味の良くない余計なお節介をすることになってしまった、、
(でも税金お使い方、こんなんでいいのかな、、とはいつも思う)





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