今年の1月中旬、ある事務所開きのお祝いの胡蝶蘭が我が家に廻ってきた
4月くらいまでの約3ヶ月間、5連の花たちはそれはそれはとても長持ちして
部屋の中、存在感たっぷりに賑やかに鎮座していた
やがて、花びらから水分が抜けて、薄い茶色になって1つ2つと畳の上に落ちたり
摘み取られて、その役割を終えることになった
この大きな胡蝶蘭の鉢は我が家の後ろ、日陰の多い場所に多少の期待感をもって
移動することになった
すると今年の殺人的な猛暑の中でも、頑張り屋がいるようで少しばかり蕾を見せることになった
それを見つけた優しい同居人は、暑いところはかわいそう、、と茎を切って
エアコンの効いた部屋で小さな花瓶に入れて、蕾が開くのを期待しながら待った
そしたら、
元気満々というわけではないが、蕾が開いた
花には興味がない自分だがこれは少しばかり嬉しかった
きれいだからではなくて、その頑張り、生命力、ひたむきさに何かホッとするものを感じた
生き物が生きている
その目的が何か彼らにはわからないかもしれないが、とにかく生きている、、
そんなことがとても愛おしいような、そしてそれがとても尊いことのように思えてきた
こんな日は、ブーンとうるさい蚊さえも叩き潰すのは控えてしまいそうだ