パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「エジプト・ステーション」(ポール・イズ・バック)

2018年09月18日 18時32分11秒 | ポール・マッカートニー

5年前のアルバム(NEW)は購入しなかったが、今度は手に入れた
ポール・マッカトニーの新アルバム「エジプト・ステーション」

今度のナゴヤドームのライブでも多分1、2曲演奏するだろうからその予習というわけだ

購入したのはボーナストラックが入ったもの
おまけの2曲は聴かずに、アルバムとしてまとまりがあるところまでとりあえず聴いた
やっぱりこの人(ポール・マッカトニー)は統一感をもたせようとする傾向がある

1曲目のオープニング・ステーションと15曲目のステーションⅡによるテーマの回帰は
サージェント・ペパーズのタイトル曲のリプライとかバンド・オン・ザ・ランのアルバムでは
あの激しい終曲が終わったら「バンド・オン・ザ・ラン」と歌声がはいるのとか
アルバム「ラム」ではラム・オンがアルバム最後の方にはいるのに似てる
アビーロードメドレーでも「ユー・ネヴァー・ギヴ・ミー・ユア・マネー」が効果的に回帰する
ソナタ形式ではないが、テーマの回帰は効果的だ

老眼になって小さな文字を読むのはしんどくなっているので、ライナーノーツはほとんど読まない
ただただ音に耳を傾けるだけ
このアルバムの中では5曲目のストレートなロックの「フー・ケアズ」と13曲目の「シーザー・ロック」が気に入った
どちらの曲も実演でやると盛り上がりそうだ
シングルカットされた「アイ・ドント・ノウ」はどこかで聴いた感じがするメロディとかコードを思い出させるし
ポールマッカートニーのおなじみのリズム(タッグ・オブ・ウォーで聞かれるような)がこのアルバムでも聴かれる

音楽は車の運転時以外は聞き流しはもったいないと思っている
体を振りながらも音は(その変化は)ちゃんと聴かないと、肝心なところが聴き取れない気がしている
よく聴くとポールはバックバンドの音は細かにいろいろ変化させていて、単純な繰り返しみたいなことはない
多分こうなるろうと想像すると、ちょいと味付けをして小さな驚きを与えてくれる
(この期待の裏切り方はモーツァルトに似てる)

実は自分は安室奈美恵とかスピードとか小室哲哉の音楽が苦手なのだが(どうでもいいことだけど)
その理由は無機質な繰り返しにある
いくら美味しそうなメロディでも何度も同じことを繰り返されると、メロディがどこか決まった旋律線から
離れたがっているのに、いつまでも縛られているみたいで、その打ち込みの音楽の味気なさと相まって
自分は聴こうと言う気になれないでいる

ということで、久々のポールのアルバムお買い上げは、まずまずというところ
ポールには願わくば今度は体調を崩さないでほしいものだ
(2014年はチケットを手に入れたのに体調不良で中止になってしまった)

 

コメント
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