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少し荒れた議会報告会(千郷会場)

2019年07月13日 11時38分45秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

新城市では7月1日から議会報告会が行われている
会場は地域自治区ごとの10箇所
18人の議員さんが適切に分かれて、共通の報告と
各地区の問題点を話し合うことになっている
以下は議会報告会最終日のある会場での話で
別の方からの引用

普通なら7時に始まって最初の30分は議会からの報告とそれに関する質問
その後は各地区に割り振られたテーマに沿って議会と市民との対話で終了は8時半
それが新城市の議会報告会のスケジュール

ところが昨日行われた千郷地区の議会報告会では最初からスケジュールどおりには進まなかった
もっとも、それは予め予想されていたことのようで運営側もさほど緊急事態と感じていなかったようだ
人口が多い千郷地区は市議会議員も浅尾・山田・澤田・鈴木・山崎・竹下議員が選ばれており
この議員さんたちは議決に際し対立する判断をすることが多い
昨日はこの6人に加えて、村田・山口・長田議員が参加して9人で行われた
(別の地区でやはり9人で行われている)

スケジュール通りに進まなかったのは冒頭から問題提起がされたからだが
その前にこの日の議会報告会の議員間の力関係を最近の傾向(議決判断)から紹介すると
浅尾・山田・澤田・山口議員のグループと、村田・長田・竹下・山崎・鈴木議員のグループに分かれる

冒頭から問題提起されたのは、テレビ・新聞で報道された政務活動費の疑惑について
ここでややこしいのは政務活動費の疑惑は2つあって、平成30年3月に東京へ赴いた件と
31年3月に滋賀県に赴いた時が問題となっている
テレビで報道されたのは滋賀県に行った時の方で、車で乗り合わせて行ったにもかかわらず
政務活動費は新幹線等を使ったとして精算を行ったのは事実と異なりおかしいのじゃないかという点
もう一つは新聞に掲載された件で、東京出張して一泊して2日目にある場所に訪れたと報告しているが、
その場所というのが現在は埼玉県の方に移転しており存在しない
結局は別の名称の機関(国立造幣局)を訪れていて、なおかつその日は土曜日で普段ならお休みの場所
何らかの方法でそこに立ち寄ったとしても議員さんの所感等が存在しないので、
果たして本当に有効な視察出あったのか、、、と疑いの目を持たざるを得ないとするもの

この日冒頭からこの点について詳しく情報を知る人から鋭い(きつい)指摘が突きつけられたのだが
怒りを覚える感覚は理解できるが、あの会場にいた人たちがこれらのことを詳しく知っているとは思われないので、
もう少し会場での事実確認・共通認識を確保をしてからの進め方のほうが良かったと思われる

千郷地区はややこしい問題がこのところ起きている
少し前は地域自治区の活動交付金の不正受給問題で、山崎議員が政治倫理審査会にかけられ
その結果「議員辞職」を議会から受けているし、中こども園の建て替えの候補地については現在のところ、
別の所と割れていて、この地区選出の議員さんの間でも意見が割れている
この意見の対立構造が若干いろんなところに現れているようだ

会場にはそれぞれに応援団が集まると良いのだが、昨日の場合は明らかに政務活動費の件で旗色が悪いので
そちらの陣営の方々の参加は少なかったようだ
この地区の人間ではない自分は成り行きを眺めていたわけだが、政務活動費について追求する方々の理屈はよくわかったので、
今度は「(事務局が)ミスをした」と弁解する方々のミスとは一体何だったのか、どのような作業のなかで起きたのか、
それはミスなのか、それとも悪意のあったものなのかどうなのか、、、が知りたいと思った
そしてそのミスの説明が一般常識からして通用するものなのかを確認したいと実感した
議員さんや職員の方々は難しい言い方をするので(国会でも)実際には説明が「言い訳」にしか思えないことが多い
この言い訳が、一般人にストンと落ちるものか、それともモヤモヤが残ったままになるのか
会場に漂う雰囲気を感じたいと思ったが、昨晩は怒りを表明する方々が多かった

議会報告会に集まった方々は(現実には)議会で議決された内容を詳しく知っている人は多くない
今回の議会報告会では議決が割れた案件について、配られた資料に賛成・反対の理由も記されていたが、
残念ながらその細かな部分まで理解が進まない
そこで問題となったのは浅谷地区の養鶏場の買上げの議決判断の問題
この議決では、予算執行に関し、養鶏場を買い上げるのには反対はしないが、まだ不明なところの多いまま拙速に物事を進めるのは好ましくない、
9月議会に再度検討すべし、、との意見の浅尾・澤田・山田・山口議員のグループと、
この機会をは絶好のチャンスで長年に渡って懸念されていた悪臭問題が解決されるとの判断を下した村田・長田・山崎・竹下・鈴木議員の
グループが同席しているので、特に後者のグループの議員さんに最終的な議決判断の根拠を伺いたいとの質問が会場からでた

それに対しては、
1.長年の悪臭被害をクリアする絶好の機会、
2.今を逃すと他の民間業者の手に渡ってしまうかもしれない、そうなればまた苦情が起きることになるかもしれない、
3.この養鶏場の場所は工業団地の計画の場所で将来的に買い上げておいても無駄はない、、という行政の説明をまるっきり同じだった

しかし拙速に進めないほうが良いとする方は
2.の今を逃すと他の業者に渡ってしまう可能性について、少し首を傾げている
それは現時点での立地とか条件が果たして企業が投資対象とする場所なのか(道が狭い)
仮契約を結んでいるのだから、あらたに別の企業が購入に割り込んできても、仮契約状況を縦にすぐさまの行動には至らないでのはないか
そして3.の工業団地用についても、現在はその計画もできていないし造成費用もどれだけかかるか試算もできていない

問題は、これらの慎重にとする派の意見を踏まえた上での反論や討論がもう一つのグループからはなく
結果として議員さんの間で熟した議論はされなかったことだ(議場でも報告会でも)
結局は片方は疑いを持ったまま、片方は行政の言ったことをそのまま信じ、採決になったということだ
会場の方々はテレビや新聞で知った政務活動費の件では、怒りを覚えることが多かったようだが
この少しばかり難しい判断を要する問題について、初めてその内容を聞いて、どのように感じただろう
チャンス到来、逃すべきではない、多少の小さなことはあとでなんとかするほうが良いかもしれない
と感じるか、それとも
どうも不明なこと(面積・鶏糞処理等)が多すぎるので、慎重にことに当たるべき
と感じたのだろうか

そしてその会場にいた議員さんたちは、その空気をどのように感じたのだろうか

議員さんたちは住民投票の年の荒れに荒れた議会報告会のことがトラウマになっていて
現在は議会報告会は意見を聞く場所というものの、現実はやっただけのアリバイづくりに終始している
と思ってしまうのは、ひねくれた感じ方かな

それにしても、、、、








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