大きな書店に行っても欲しい本が見つからないことがある
アマゾンでは悔しいくらいに、この本はいかがですか!
と的を得て薦めてくる
しかし、無駄が多いとしても書店での本との偶然の出会いは
それはそれで楽しい
欲しい本はアマゾンでもなかなか手に入りにくかった
上下の二冊に分かれたリップマンの「世論」がそれで
昨日届いたのが(下)の方
(上)の方は届くまでにはもう少し時間がかかるようだ
(二冊ともリサイクル品としてしか手に入らないから)
帯にあるようにこの本は「100分deメディア論」で紹介された本だが
参議院選挙を控えて、また最近の世論調査と実感との相違、やたらと単純化される議論の進め方
感情を煽るような意見が幅を利かすようになっている傾向、嘘か本当かわからない情報が飛び交っている様
などが、どうにも気になって急に手にしたくなった
(下)の扱っている内容は目次を見ると
第5部 共通意志の形成
第13章 利害関心の移行
第14章 「イエス」か[ノー]か
第15章 指導者たちと一般大衆
第6部 民主主義のイメージ
第16章 自己中心的人間
第17章 自己充足したコミュニティ
第18章 力、官職任命権、特権の役割
第19章 装いだけをあらためた古いイメージ ギルド社会主義
第20章 新しいイメージ
第7部 新聞
第21章 一般消費者
第22章 定期購読者
第23章 ニュースの本質
第24章 ニュース、真実、そして一つの結論
第8部 情報の組織化
第25章 打ちこまれるくさび
第26章 情報活動
第27章 一般のひとたちに訴える
第28章 理性に訴える
これだけでもなかなか面白そう
今すぐにでも読みかけの本をやめて読み始めたいが、(上)が届くまでお預けとしよう
本を読むと、いろいろ情報が増えて今起きていることも過去の例に当てはめて
パターン化して捉えようとする傾向があるとの考えもあるが
過去の事例を知れば知るほど、同じことが起こそうな不安感を持つのはこれまた事実
思考がパターン化されるというものの、現在の政治家さんや評論家の方々はどのくらい
古典とされるこのような本が内面化されているのか、少し心配なこの頃