先日の新聞に、秋に名古屋市で行われるベルリン・フィルのコンサートの
チケットの案内広告があったが、その金額を見て驚いた
一番安い席で3万円、高い席は5万円だった
行けないな、、行かなくて良いや !
プログラムは苦手なチャイコフスキーだし!(メインが5番の交響曲)
と思い込もうとした
この金額をあっさりと支払える人たちはどんな人達なんだろう
世の中にはそういう人達が一定数いることに少し驚く
だが数年前、自分も思い切って散財したことがあった
この時はウィーンフィルとベルリン・フィルが時を開けずに名古屋に来て
曲は両方ともブルックナーの8番の交響曲だけで
指揮者はウィーンフィルのほうがティーレマン、ベルリン・フィルの方はメータだった
ブルックナーの8番は大のお気に入りで、オタクっぽくCDもレコードも数種類所有しているし
それまでにライブでもメータとイスラエル・フィル、ヴァントと北ドイツ放送楽団、
朝比奈隆と大阪フィルを聴いたことがあった
この時は真剣に悩んだ
こんな機会はめったにないし、、記憶が残っているうちに演奏の比較できるし
心は思い切って行く方に傾いていたが、背中を押してくれる何かが欲しかった
結局友達に相談したら、行くべきだとのアドバイスをもらって
エイヤッと行くことにした
この時のチケット代は ウィーンフィルのほうが29,000円
ベルリン・フィルのほうが34,000円で、どちらも比較的安い方の席だ
田舎から名古屋までJRで出かけると割引券を使っても往復2,000円
地下鉄の往復で460円、何か食べたり飲んだりで1,000円くらいはかかる
決めるまではグスグスと迷ったが、チケット購入してからは
楽しむことが優先で価格のことは考えない様にした
両者の演奏はウィーンフィルのほうは輝かしい音だな
自然を彷彿とさせる音だな、、と感じたこと
ベルリン・フィルのほうは凄まじい合奏力だな
と実感したことを覚えている
そしてそれはお金はかかったが、まあ良いか!
と思える経験だったと思いこむこむことにした
ところで、ものの値段というのは不思議だ
例えばコンサートチケット代の3万円は、大好きな京都旅行にいってもお釣りが残る
内訳はJR東海エージェンシーで日帰りチケットが10,940円、飯田線の往復が840円
京都市内交通費用が約1,000円、昼ご飯とお菓子などで1,900円、拝観料が1,500円程度
お土産で2,000円ちょっとで、節約気味だが総額で20,000円もかからない
この旅全体としての経験と、コンサートの経験が金額という物差しで
比較できることが、何か不思議な感じだ
人はお金の使いことにこそ個性がでてくるものだと思う
ちなみにお金の使い方を去年の分を振り返ってみると
趣味の分野で本を購入した金額は42,218円だった
それに対してアルコール、つまりお酒に使った金額は54,683円
あまり呑兵衛ではないがお酒のほうが出費が多い
これは昨年はクソ熱くて夏にビールを毎日のように飲んだからと思われる
ということで、年金生活者だが幸い質素すぎない生活はできているようだ
毎日、スマホアプリで家計簿をつけるというのは
無駄遣いのブレーキになるので、本当に役立つ
それにしても、物の値段というものは不思議なものだと思う