パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

こんな和歌送られたら、男は困りうそう?

2024年02月21日 09時09分13秒 | 徒然なるままに

男の日記は記録、女の日記は物語
何かでこんな言葉を目にした
なるほど、物語を作るのは女性がうまいのかもしれない
と勝手に納得した

源氏物語の作者、紫式部を主人公にした大河ドラマ「光る君へ」は
戦争シーンがないので安心して見られるが
困るのは登場人物の名前とか人物の関係性がさっぱり覚えられないこと

タレントさんが演じている人はどういう人だったのか
それがわからないと深く理解はできないが、横着者だから
そのうち分かる、、と放ったらかし状態が続いている

平安時代は和歌が重要な役割を果たすが、和歌も女性の歌のほうが
感情にストレートに響いてくることが多い
こんな歌を贈られたら困るなとか、つい惹かれてしまいそうになりそう
と思えるものがいくつかある

「あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな
和泉式部のこの歌、こんなの送られたら平静を保つことなどできそうもない気もする
「長からむ 心も知らず 黒髪の 乱れて今朝は ものをこそ思へ」
待賢門院堀川のこんなのも、ちょいと答えに困りそう

平安時代より古い女性の歌で感情が動きそうなのが
「夏の野の繁みに咲ける姫百合の知らえぬ恋は苦しきものそ」
大伴坂上郎女の歌、これもなんかストレートに響く

ところで今年の年女、紫式部の百人一首に収められた歌は
「めぐり逢ひて 見しやそれとも わかぬ間に 雲がくれにし 夜半(よは)の月かな」
少しばかり技巧的?で、自分は感情が動かわれるということはない

ライバルの清少納言は
「夜をこめて 鳥の空音(そらね)は 謀(はか)るとも
 よに逢坂(あふさか)の 関は許(ゆる)さじ」
これも感情に直接響くようなことはない(自分は)

それにしても、ただドラマとか物語を追っかけるよりは
こうした感性を持った人々の物語と認識するほうが
理解は深くなっていきそうな気がする

幸い現代はYoutubeで「光る君へ」の詳細な解説が多く出回っているので
それを見ていくとより楽しめる事になっている
自分も参考にさせてもらっている


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