シャーロック・ホームズと並んで人気のある名探偵エルキュール・ポアロ
アガサ・クリスティーが生み出した見た目は良くない人物だが(映画では)
シリーズの中にはポワロが真の犯人とした奇妙な人物がいる
その人は人を殺していない
しかし、彼の周りには殺人事件が頻発している
それは彼と関係のある人物が犯行を起こしている
ポワロは実質的な犯人は、そそのかした男だと確信する
暴力団に見られるような、上からの命令で下っ端が犯行を行うというのではなく
人の中に潜む邪悪な何かを刺激して、それを煽り犯行に至らしめる
その行為をした人物こそが真の犯人とした
こう言うとき、法は何ができるか?とか
自分は何をすべきか?を自問した時、ポワロは意外な行動に出る
意外な行動はまだ読んでいない人のために伏せるが
こんなことを急に思い出したのは、例の立花孝志氏の一連の行動だ
彼は「反社会カルト」と言われたことに腹を立てて、名誉毀損の裁判を起こした
ところが裁判所は、彼の行動を吟味して「反社会カルト」と公言したひとの言い分を
認めたばかりか、立花氏の行動を判決文のなかで強く戒めている
つまりは常識人であれば、そしてこうしたことを知っていれば
立花氏の言動は信ずるに値するか否かは判断がつくと思われる
ところが実態はそうはならなかった
自分が一番ショックを受けているのはこうした事実だ
今は当たり前のようにオールドメディア対SNSの対立構造でものが語られる
(その他にも安易に右左の対立でものが語られる)
それはオールドメディアは嘘ばかりとか偏っているという方向づけで
SNSこそに真実が含まれているという認識のようだ
だが、立花氏の投稿は本当に真実か?
彼が自らの投稿で、兵庫の県民局長が不倫をした人数は10人というのは
真実ではないと言っている
その数は10年と言う期間を考えれば、そのくらいいただろうとYOUTUBEで語っている
また別の情報によれば、PCの中にあった写真は2枚のみで、
それは履歴書に貼るような写真だったらしく、不倫を疑わせるものではなかったらしい
つまりは彼の発言は一時が万事、こんなようなものだ
でも少なからずの人がそれを信じてしまう
この傾向とか社会はなぜそうなっているのか?
は早急に調査し対処すべき問題だと思う
(社会の混乱は多少なりとも立花氏に責任があると思う)
オールドメディアは嘘ばっかりとか偏向ばかりと言われるが
日本の報道の自由度評価は年々下がってきていて下位に準じている
つまりはオールドメディアは伝えるべき報道がなされていないというのが世界評価だ
ところで最近実感したのは、肩書が良いからといって当てにはならないと言うこと
SNSで違和感を覚える投稿のプロフィールを見ると弁護士とか大学教授とかがある
人は知らず知らず属性(肩書)で人を判断してしまう
だが、ありがたいことに年齢を重ねると肩書で人を評価するのは駄目だと言うことを
実感し、それが知恵となる
それにしても気候と同じで、最近は変な社会だと思わざるを得ない