パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

クイズ番組を見て実感したこと

2023年12月23日 09時32分42秒 | ダイアリー

夜のテレビ番組はクイズ番組が多い
たいして見たくもないが同居人と一緒の番組を見るのは
残された時間を思うと大切にしたい気持ちもある

どのクイズ番組も出場者が似かよっているので
番組によってわかるはずの曜日が混乱している
何故、どの局も同じような番組ばかりを作り続けるのだろう
と不満はさておき、番組を見てつくづく実感することがある

それは年齢を重ねたゆえの仕方ないことかもしれないが
クイズの答えに対する反応に瞬発力がないことだ
この問の答えはわかる!と内心思っても
その答えが出てくるスピードが鈍い
出演者の反応の速さにはついていけない

もう一つは、最近の情報に全く疎いとうこと
芸能人情報を始めとして最近流行っている音楽も知らない
現役世代では当たり前になっているような情報も頭に入っていない

そしてもう一つ、関東地区(東京)の情報はほとんどわからないということ
自分は愛知県の人間で関東に出かけることはめったにないので
関東地区の地名を聞いてもその場所がどこかイメージできない
愛知、岐阜、三重、長野県ならば地名も観光地も寺社仏閣も
なんとなくわかるが、山手線の駅だとかビルの名前を聞いてもさっぱりだ
(その他、栃木県、群馬県、千葉県、茨城県についてはほとんど何も知らない)

結局のところ、番組は関東の人中心で作られていて
そこに住んでいないとすぐにはわからない問題ばかりだ
と自分ができなかったことに対する言い訳を思いつく

ということで、老化を少しづつ感じるのだが
先日、自分の感じ方の変化に驚きを覚えたことがあった

それは久しぶりにマーラーの交響曲3番をレコードで聞いた時のことで
(レヴァイン指揮 シカゴ交響楽団)
長い第1楽章を聞いていた時、不意にこんなにスカスカの曲だったのか?
と思えてしまったことだった
スカスカというのは中身がないということで
読後感とか聴いたあとに何も残らない、、という意味合いだ

最近はバッハの緻密な音楽とか
モーツァルトのひらめきと完成度の高い音楽とか
ベートーヴェンのモチーフを徹底的に使い尽くした濃密な音楽を
聴いてばかりいるので、その反動としてちょいとイージーな音楽は
物足りなくなっているのだろうと自分でかってに結論づけた

マーラーは全人格的に戦っている姿を音楽に反映させている
と語るひとも少なくないし、かつて自分が若いときは
そんな気持ちで彼の音楽を聞いていた

ところが、最近は全く縁遠くなった
感情の直接的な発露はちょいと恥ずかしい、、と思えるのだ
(京都人の傾向もそうらしい?)
縁遠くなったのはチャイコフスキーもそうで
あんなにメロディ中心主義はちょいと恥ずかしくてついていけないのだ

ということで、年齢の変化による反応速度の違いとか
感じ方の違いはあるもので、それらを受け入れていけないとあかんな!
と思うこの頃

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