イスラエルに対しては停戦を求めるデモが各地で広がっている
イスラエル国内もそうだが、遠く離れた国でもデモは行われ
日本ではいくつかの地方自治体の議会が停戦を求める決議案を提出し
可決されている
遠く離れた国や地方が、こうした行いをしてなんの意味があるのか?
と考える人もいるだろうが、かつて自分は遠くの人でもなんでも
とにかく何とかして欲しいと思った経験がある
自分が関係ない人たちにも現状の酷さを伝えて
彼らになにか行動をしてほしいと願ったのは
新城市が新庁舎に関する住民投票が行われることになったときのことで
住民投票の選択肢となる文章がこんなだったからだ
●「市道東新町桜淵線の路線の変更を伴わない現計画の見直し」
●「市道東新町桜淵線の路線の変更を伴う現計画の見直し」
2つの文章は「変更を伴わない」と「変更を伴う」の違いだけで
一体何を言っているのか直感的にわからない
そんな状態で、白黒つける住民投票を行おうとしていることに
猛烈な怒りと絶望感を感じたのだった
この選択肢の酷いところは「市道東新町桜淵線」は現状どうなっているかを
ほとんどの市民がわかっていないということだ
なぜならこの問題となる「市道東新町桜淵線」は(議会の議決により)法的には存在するが
形としては目にすることができないのだった
新庁舎を計画通りに建設するためには、近くの市道東新町桜淵線を従来の道から
変えなければならなかった
そのやむを得ない(?)変更は議会では可決されたが、まだ工事に入っていないので
従来と何ら変わらない道のままだった
上記の選択肢の「変更を伴う」というのは元の道のままにするという意味で
「変更を伴わない」というのは、市庁舎を建設する時に従来の道を改造する
という意味だった
誰が見てもわかりにくい選択肢、勘違いも多くでそうな危険性
そんなまま住民投票をする意味があるのか?と思えて仕方なかった時
自分のしたことは、市外の友人、知り合いのメディア関係の人に
この住民投票の選択肢の酷さを伝えて、外から新城市に対して
圧力とか噂話でもいいから、とにかく話題にしほしいと思ったのだった
あの時の切実な記憶があるから、一見効果のなさそうな遠くの人たちの協力は
とてもありがたい行動だと感じる
この住民投票は選択肢を変えることなく行われたが
あまりにもわかりにくい選択肢だったので、それがテレビの話題となり
お陰で関心が高まり結果的にそれなりの投票率を確保できた
それは自分の働きかけが効いたとは思わないが、内側から変えることができないなら
外からの力で変えて欲しいと思ったことは、それくらい切実だったということ
あの抽象的な選択肢は、結果的に後々までいろんなトラブルを起こすことになった
今でも思い出すたびに怒りがフツフトと湧き上がってくる
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