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新城市庁舎見直しの「新たな市民合意」とは何か

2015年08月25日 05時38分58秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

耳障りの良い言葉、抽象的な言葉はつい聞き流してしまう
聞き慣れない言葉も 自分だけが知らないのかもしれない
と勝手に決めつけ、特に何か調べることをしないで
やり過ごすことも少なくない

今回はその抽象的な言葉について 

新城市では庁舎建設の見直しを問う住民投票が
5月31日に行われ、その結果は市長・15名の市議が推す案を抑えて
市民が自発的に行動をした住民投票を求める会の選択肢が
3000もの差をつけて勝利した

その結果、大幅な見直しをせざるを得ない事になり
住民結果を受けて建設見直しのための実務協議を
行政側と求める会側の出席のもと公開で行われることになった

この実務会議の開始に先立って
見直しの大きな方針は以下のように説明された

1.よりコンパクトに
2.安全・安心の拠点として
3.新たな市民合意の上で
4.速やかな施工をめざして

ここで、3の新たな市民合意とはなにかと考えてみた

これは住民投票に至ってしまった庁舎建設の市民に対する
説明不足の反省を踏まえての行動かと考えると
そして市民合意の言葉から連想されることは
何か市民と話しあうようなニュアンスがある

実務協議のことか?
でもあれは結果的に市側と求める会側の結論は
最終的には平行線で終わっている
それは中日新聞、東愛知新聞、東日新聞にもその旨の記事が掲載されている

【画像は東愛知新聞】 

となると合意形成がなされていない実務協議のことではない
(もしそうであるなら実務協議を延長するはず)

そうなると、実務協議を終えて10月に市側が提出する案を
市民説明会と言う形で行うということなのだろうか
しかし、市民説明会は一方的な説明を聞くだけで
市民の声が反映する機会がないとすると
市民合意につながらない

妙だな
と思って、市長のブログを読み直すと
新たな市民合意とは
選択肢2を採用するとともに、選択肢1に託された市民の願いにも配慮する
とあった

何かえらく抽象的な表現、これならどんなことでも言える
これが果たしてこれが本当に新たな市民合意となるのだろうか?
まして選択肢1に託された市民の願いというものを
具体的にどんなものであるかを判断するのは
単に個人としての市長の考えとすると
それは市民に対して、及び求める会のメンバーに対して
説得力のあるものとなるのだろうか

先ずは何よりも選択肢2を選んだ人の気持を何よりも優先しなければならない

この選択肢2を選んだ人の真の気持ちを
条例案は何々だからと法律的な面だけの判断で
物事を進めようとするならば、それはおそらく
市民合意には達することができない
(この辺りは新城市民でない方には分かりにくいかもしれない) 

選択肢1を選んだ人の気持ちを推理力を働かせて慮るなら
選択肢2をを選んだ人の気持は更に配慮されなくてなならないはず

住民投票以後、はたしてこれができていたか?
そしてこれからなされるのか?
我々市民はしっかりとチェックしなければならない

本当はこんな心配をさせてしまう事、
不信感を持たせてしまうこと自体が
良いことではないのに!


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