アメリカ大統領選は思いのほか短期でトランプさん勝利で決着がついた
投票行動が感情とか意志の現れとするなら、外から見ているだけの自分は
アメリカ人の気持ちがわかるとは言えない
そこをわからずしてあれこれ批評するのは余計なお世話だろうが
それでも気なるので、日本のこれからの参考になればと少し考えてみる
よく言われるのが白人労働者の現状が30年前と比べて悲惨な状態ということ
その原因が不法移民の人々が安い労働賃金で彼らの職場を奪ったということ
だから、まずは不法移民を無くせ、、そのためには、、といろんな手段を考える
だが、そもそも企業経営は経費を安く抑えてモノを売るというのが常套手段
移民を(怪しい移民と感じていても)雇用するのは雇用する企業の必要性からと思われる
日本でも3K現場とかコンビニ、飲食店の店員さんは外国人の姿をよく見かける
それは彼らが日本人の職場を奪ったというより、彼らがいないと回っていかない
というのが現実のようだ
つまりは移民に対しこういう需要があって、この状態になっている
ということでいるのではないだろうか(アメリカの場合は企業経営の理屈から)
一見トランプさんは労働者の味方のようなイメージを演出しているが
彼は法人税の減税、高所得者の減税を訴えていて、それは従来の共和党の方針だ
彼は彼の立場の人間を護ることに心血を注ぐことになる
トランプさんのアメリカ人を鼓舞するMAGAは、
実はプーチンとか習近平の大国主義と似たようなものではないだろうか
アメリカの全世界における位置が低下しているのは現実だが(だからこそMAGA)
現在の世界は数年前出版された「文明の衝突」ハンチントンで紹介された
状況になっているのではないか
日本製鉄のアメリカのUSスチールの買収計画
カナダの企業のセブンイレブンの企業買収計画は
資本主義が進めばどの国に限らず必然的に起こり得る状況のようだが
これは感情が受け付けないことがある
イデオロギーよりアイデンティティ、ナショナリティが優先するのが現実のようだ
日本でも「日本凄い!」のオンパレードはその感情を揺さぶるのだろう
トランプさんは前期、イスラエルの在米大使館をテルアビブからエルサレムに移転した
アメリカの法的には、そうすべきところを長らく保留状態になっていたのを
エイヤッと実行しただけだが、長らくほったらかしになっていたのにも理由がある
それは1967年の第三次中東戦争でイスラエルがエルサレムの地を獲得したことを
アメリカが公認することになるとの恐れからだ
つまりは今起きているイスラエルの問題は、トランプさんはよりイスラエル寄りの
判断をするから解決への道は遠そうな不安が浮かぶ
それにしても今年は選挙の年だ
国内では都知事選、先日あったばかりの衆議院選、近くの自治体では豊橋市長選
名古屋市市長選、そして日本中の話題になっている兵庫県知事選
でもそれら全てが問題を抱えているし、既に行われたものでは
特異な現象が現れて、世の中の秩序自体が破壊されつつあるような気分にもなった
アメリカの分断、それはアメリカだけでなく、全世界に起きているのかもしれないと思う
それを加速化したのがSNSと判断されるかもしれないが
その前に人があまりモノを考えなくなっていることも影響している気がする
と、考えると暗い気分になりそうだが、とりあえず不満でも不平でも表に出して
社会に対してなにか少しでも参考になればと思う
いつものまとまらない話
※再読候補に「文明の衝突」サミュエル・ハンチントンが頭に浮かんだ
あるはずと思った本は売ったか、貸したかで今は手元にはない
どうやら市の図書館にはありそうなので、今読んでいるのが一段落したら
挑戦するつもり