地図を開いて、登った山のコースをたどりながらニンマリするのは
自分だけでなく、他の人もそうなのではないだろうか
よく歩いたなあとか、こんな山よく登ったなあとか
例えば上高地から横尾を過ぎて槍沢へ、そこから槍ヶ岳へ
槍ヶ岳から西鎌尾根を下って双六岳をやり過ごして鏡平
そこから穂高温泉まで歩くコースは結構距離がある
今なら再度トライしようとする気にすらなれないだけに
昔はよくやったものだ、、と幾度も感慨にふける
本棚に並んだ分厚い読んだ本を眺めてニンマリするのは
これと似た感情かもしれない
消化不良であったとしても読んでいる最中はどこか興奮気味で
その時を十分に楽しんだ(苦しんだ)記憶は
どこか山との対峙と似ている(と思う)
困難な山ほど、昔はよくやったものだと思うと同様に
読んだ記憶のある難しそうな本を眺めると
よく読んだな、、と思う
山も本も、年令による気力・体力の低下でトライすれば
再度できるかもしれないことを、今はやってみようとする気になれないでいる
だからこそ、眺めてニンマリするしかない
眺めてニンマリするだけでは情けないが
ニンマリするもののない人よりは良いかな(と思うことにしている)