パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

「大地の歌」 そして音楽の力

2007年06月10日 20時30分08秒 | Weblog
雨の休日。
雰囲気があってミステリーを読むには最高の状況だが
今日はその本が見当たらず、不意に代わりに懐かしいレコードを
聞いてみる気になった

マーラー「大地の歌」
バーンスタイン指揮 ヴィーンフィル
テノール ジェームスキング 
バリトン(アルトの代わり)フィッシャーディスカウのやつだ

年齢とともに感じ方が変ると言うが
確かにその事はいえる
この演奏に関してもそうだった
初めて聞いたのはまだマーラーブームが起きていない高校生の頃
その時は真面目に解説書も読んで
李白、王維、銭起、孟浩然の漢詩と
そのドイツ語訳の詩をしっかり読んで
音楽をそれこそ体中で感じていたようだった
(ついでに解説にあった宇野功芳氏の、マーラーは「カラマーゾフの兄弟」の
 イワンとアリョーシャのどちらが正しいのだろうと悩んでいた、の文章に
 自分も「カラマーゾフの兄弟」を読んでやれと、試みた結果
 ドストエフスキーの毒にはまってしまったのも懐かしい経験だ)

さて演奏
ワルターやクレンペラーのものよりずっと色彩的で
感情の嵐が吹き荒れているように思えた
その激しさに若い頃の自分は圧倒されて
ロマン的な虚無感に浸っていたような気がする
しかし年齢を重ねた今
なるほどこんな解釈もあるのか、と
いささか冷静に、引き気味に聞いた
それより今回の発見はフィシャーディスカウの歌
その上手い事につくづく感心してしまった

かれは賢いところが表に出て、上手いとは思うけれど
なんとなく好ましく思えなかったのだか、
今日はなぜだろう、詩のニュアンスにあわせた歌いっぷりが、
ひどく効果的で感心する事しきりだった

そしてバーンスタインの荒れ狂う一辺倒の指揮と思っていたのが
部分部分で即興的に乗ってきているのがわかって
始めは1.2楽章だけを聞くつもりが
とうとう最後まで聞いてしまった

なつかしいな!
そして聞き終えた後、不思議な事に
ここ数週間今イチ、体調、気分が優れなかったのが
これを聞いて一気に直ってしまったような気がした

どこか抑えられていた感情が解放されたような
晴れ晴れしい気分になった
曲はそんな風になれる類いではないが
自分の身体に起きた事は、まさにこのことだった

次いでベートーヴェンの荘厳ミサから
「アニュスデイ」(クレンペラー指揮もの)を引き続き聞いて
「音楽は心の癒しになる」という思いを更に強くした

久々の本当に休めた休日
音楽の力は想像以上に大きいのかもしれない

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もっと練習してほしいこと

2007年06月07日 22時08分59秒 | Weblog
昨日のサッカー オリンピック代表戦
おおむね各マスコミの言っている通りの感想だった

ミスが多い
余裕がない
先を(結果を)焦り過ぎ、、、、

それにしても、一つ一つのプレーの雑なこと
強いチームと当たるとつくづく感じるのが基本的な
止める、蹴る技術の差
今期は相手も大した事がなかったので何とかなったけれど
あのパスの精度、トラップでは強い相手ではキツそうだ

ところで、このパスの正確さ
決してロングパスだけではなくて短いものでも
どちらの足に、どのくらいのスピードで、どのタイミングでを
考えて出す練習というのは、どのように、どれくらいの時間行われているのだろうか

この手の練習はあまりにも基礎的すぎて
多くの人間が集まった時には、
そんなものに時間を費やす事は出来ないだろう
だから必然的にこれは個人の練習という事になるのだろう
だが、常に意識して取り組まないとものにならない

上手い選手というのはボール扱いが上手かったり
フェイントやドリブルが華麗な人を言いそうだが
実はパスの正確な選手もその中に入れるべきと思う
ベッカム、中村はキックの正確さであの位置にいるのだと
若い連中には感じてもらって
正確なキック、正しいパスの交換をできるようになってもらいたいものだ

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キリンカップ 日本対コロンビア

2007年06月05日 22時27分31秒 | Weblog
合格選手
高原、駒野、中村憲剛、鈴木啓太
普通選手(評価しにくい選手)
中村俊輔(怪我だから仕方ない?)、阿部(どうも印象が薄い)、
遠藤(強い相手でも持ち味を出せるかな?)、中沢(前方へのフィードが)
イマイチ選手
中田、稲本(彼らは急な招集だから仕方ない)

今日は前半戦の途中から
やはりテンションがあがっているうちは
連動していけていたが、
やがて相手の上手さ、強さにてこずり始めた

それにしても毎度のことなのだが
フィジカルの強さ、当たりの強さ、ボディーバランスは
日本人はなんともならないのだろうか?

走る姿も土を蹴って走っているのが相手方の選手
日本選手はすばしこいけれど軽い
そして、すばしこい中のプレーは速さのせいで不正確
なんともなあ、

今回埼玉はそんなでもなかったようだけれど
静岡は代表戦にもかかわらず不入りだったとか
なんだか少し分かる気がする
もう少し上手い連中いそうな気がするけれど、、、
早いけど不正確
走るのが遅いけど正確
今は前者ばかりで惜しいまでは行くけど
その先までは、、、
このままだとオシム監督もジェフの
えこひいきと言われても仕方ないかもしれない

(結局人間そんなには公平になれないと言うことか
そして人にはめぐり合わせとか運があるということかな)

細かいところは明日のメディアに任せて
不安と不満を列挙してみたらこんなことになった
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島木譲二が好きだなあ!

2007年06月02日 16時03分50秒 | Weblog
土曜の午後と言えば、
この地方ではCBCで12時からオンエアされているのが吉本新喜劇
毎回毎回、同じような事の繰り返しなのに、ついつい見てしまい
毎回、同じタイミングで笑っている
ホントにいろんなキャラクターがいて
それぞれが得意のギャグを、一つは発揮できるようになっているが
自分が「好きだなあ」と思ったり、
笑った後あったかい気分になれるのが
島木譲二さん。
「えっ、熊、、、」からのドタバタ
灰皿で頭をたたくやつ
ゴミひもを使って結局は失敗し、痛い目をするもの
裸になっての、ぱちぱちパンチ
「ホップス・テップ・ボブサップ(古いかっ!)
首を絞めたような、「キーッ」とけったいな声をだすやつ
ホント、わかっているのに笑ってしまう
しかも涙を流す程に!
彼が実生活はどんな人物かは知らないけれど
なぜだか「いい人だなあ」と
これまたいつも感じてしまう
面白いだけじゃなく、やさしい人柄が見えてくるような気がする

それにしても、笑いの好みは自分は関西だ
関東の突っ込み全盛の笑いは、風刺が効いていても
余裕がなくて、なんだかなあ、、、。

関東系で好きなのは、
寿司、天麩羅、蕎麦
これらは関西系のモノよりいいかな
それと落語

ん、とすると、笑いはいったいどっちが好み?
(さっきと違う?)
ま、明るく幸せになれるような笑いなら
どっちでもいいってことかな!
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