せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ
リズムと音感が良いから覚えることができた春の七草
でも道端でそれらの草を見ても認識できないことは自信をもって言い切れる
名前だけ(?)を覚えたのは土方歳三もそうだったようだ
彼の豊玉発句集には、こんなのがある
●春の草五色までは覚えけり
自分より酷く5つまでしか覚えていない
男はそんなものだろうな、、と勝手に思う
今朝、七草粥を頂いた
正月の疲れた胃をいたわるための優しいお粥
昔の人が考えた健康法
実効性があるかどうかは疑わず、まずはそれに従ってみる
そんな感じだ
世の中はもう節分の恵方巻の予約の広告が目につく
活気があるといえばそうかも知れないが、
経済中心に余裕なく回っているような気がしないでもない
現在の世界は、こうした穏やかな話から随分離れたところにいる
能登半島地震、イスラエルガザ地区の戦争、ウクライナ・ロシアの戦争
それらのニュース画面を見るだけで落ち込みそうになる
それを「共感疲労」というのだそうだ
今朝の中日新聞にテレビのワイドショーでもこの心理的な傾向が紹介されていた
人間の脳は他の動物と比べてコミュニケーションを司る箇所が大きいそうだ
コミュニケーションを通じて、例えば分業化して
何かをなすといったことが可能になっている
そして共感とか同情といった情緒的なものを持つことが
人間を人間あらしめているようだ
だがそれ故に「共感疲労」が発生してしまう
こんな時は、あえてそれらのニュースを見ないことも対処法のようだ
冷たい人間のように思えてしまうかもしれないが
こうしたことが自らを守り、被災地になにかできることを継続的に考える事が
可能になるようだ
それにしても、、、
ついボヤキが出てしまう
災害にあった時、自然発生的に人が助け合う行動を起こす「災害ユートピア」
それが持続しないとしても、善性は人には備わっているものと思われる
ただし、困ったことに「火事場泥棒」的な悪事を働くのも人間の有様
願わくば、善性を発揮する人が多い方を望む
そのためには人が生活にそれなりの余裕を持つことが出来なければ
実現されないかもしれない
社会はそれなりの人としての生活を確保(保証)されないと
善性を発揮する人らしい生きかたはできないのかもしれない
やっと重い腰を上げて被災された自治体に寄付しょうと
ネットで口座を検索してみた
すぐにいくつかの受付の金融機関が見つかったが
がっかりするのはネットで振込をする場合は手数料がかかってしまうことだ
こうした場合例外的に手数料なしにできないのだろうか
テレビのニュースでは高校生が街頭募金活動をしていて
子どもたちが硬貨を入れているところが写されたていた
だが硬貨が多くなると一定以上は金融機関に入金の際に手数料がかかってしまう
なんでもタダでやることは不可能だとしても
こんな時ぐらいはなんとかならないものか!と思ってしまう
話は変わって、iPhoneのメモに、どうして保存されていたのか忘れてしまったが
「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉があった
多分、いつか調べようと残しておいたものと思うが
ネットで調べてみるとなかなか面白い概念だ
この言葉は英国の詩人キーツがあるとき用いた言葉で
「事実や理由をせっかちに求めず、不確実さや不思議さ、懐疑の中にいられる能力」
としている
もう少しわかりやすくするなら
人間の脳には、物事を「理解」しようとする傾向もある
そして、性急な証明や理由を求めがちだ
しかし、そうではなく、分からないことを分からないまま
宙ぶらりんの状態で受け入れ、耐え抜く
この能力こそがネガティブ・ケイパビリティと解説にはあった
世の中にあふれるハウツー本は、すぐに答えが欲しい傾向の現れ
しかし、人が知識とか知恵として身につくのは突然の場合がある
「そう言うことだったのかもしれない」といったように
長いこと答えの無いような問題とか課題に直面していて
答えが出ないから気持は良くない保留状態が続く
あるときは自らの運命を呪うようなことがあるかもしれない
長らくそのままでいても(恵まれない状態でも)人はいろんな経験を重ね
その間に身に着けた知恵には忍耐があるかもしれない
心の奥に潜んでいたこれらの答えのない問いに関する情報や経験は
知らず知らず溜まっていく
そしてある時、なにか発見したような気分になれるときが来る
「ネガティブ・ケイパビリティ」とはきっとその時のために
耐えうる精神的な忍耐力と勝手に理解した
おそらくどんな人も、上手くいくよりも上手くいかないことの方が多い
でもほんのひととき良いことがあると、それはかけがえのない体験で
それだけで生きていく意味を感じたりする
それにしても、睡眠という行為はこの「ネガティブ・ケイパビリティ」
を保つためには、とても重要なものだと思われる
いろいろ悩んでも時は流れ、眠れぬ夜と思っても
自分の意志に反しても眠ってしまうこともある
そして昨日と同じように今日も目覚めるという事実は
実は想像以上に意味あることのように思えてしまう
ネガティブ・ケイパビリティは忍耐とか受動的なものではなく
積極的であっても上手くいくまで我慢しうる能力
例えば研究者が何度失敗しても成功するまでストレスを抱えながら
実行する能力のことだろう
またいつものように話がまとまらなかった
でも、ま、良いか!
結果はわかっていても、見ていて心拍数が上がってくるのを抑えることができなかった
今朝のモーニングショー、2日の日航機と海上保安庁の機体が衝突して
パニックになりそうな中、乗客が脱出までの8分間の動画を撮ったものが放映された
今は誰もが動画を撮ることができる時代になっているが
こんな状況で撮影しょうとするひとがいたことに驚きを覚える
将来のために参考になれば!との思いで撮影したらしい
そしてそれは確かに役立つことになったと思われる
撮影者(男性)は奥さんと小さな子どもの3人連れだった
子どもは窓の外に見える火、機内に迫りつつある煙でパニックになりつつある
それでも両親の行動を見習って精一杯我慢しようとしている
時々、鳴き声とか「神様、、、」の声が聞こえるが、小さな子では仕方ない
CAさんは大きな声で煙から逃れるための指示をする
体を低くして、とにかく煙を吸い込まないようにするためだ
乗客に指示してると同時に、8つある脱出口で安全なものを連絡を取り合って探している
前方の2つの非常口はスタッフ同士の共通認識で
後方の1つはCAさんの自己判断で行ったらしいが
適当に非情口を開けてしまうと炎が機内に入って火災の勢いが加速してしまう
非常口を選択するまでの6分間は、見ていてもハラハラして本当に長かった
そしてこの非常口の選択は完璧だったようだ
パニックになりそうな中、乗客の中のひとり男性の声で
「大丈夫、大丈夫、CAさんの声に従って」の声が動画に入っていた
その声で多くの人は冷静になれたようだ(専門家の感想では)
ただこんな時も荷物を運び出そうとする人がいて
「荷物は持たないでください!」
とCAさんが大声で叫ばなければならなかったのは少し残念だ
機内の上にある荷物置き場から荷を取り出すには時間がかかる
その間に前に進めない人も出てきてしまう
(そうした想像力がないのだろうか)
画像は揺れていたり、何を撮影しているかわからないものもあるが
それが迫りくる危機のリアリティを感じさせる
非常口が見つかってからは日常の訓練のお陰でスムーズに脱出できたようだ
(ここになってようやく結果を知っている安心感で見ることができた)
こうした混乱した状況の時、端的な強いメッセージは必要なようだ
説明があったほうが理解しやすくても、そんなことをしている時間がないとすれば
頭ごなしに「こうしてください!」というのは現実的な方法だ
これは1日の能登地方の地震ではNHKのアナウンサーが絶叫して
「とにかく逃げることを優先してください」との指示にも通じる
ただしそれには指示する人(命令する人)への信頼感がないとダメだ
個々の判断よりプロの判断に任せる、、
そうした覚悟を個々に持つことも大事だと思われる
しかし、現代の我々は政治のプロに任せて大丈夫なのか?
が、大いに疑問なのは辛いところだ
「かいぎ」と聞けば普通は「会議」の文字を想像する
文字変換候補もこの漢字が上位に出てくる
ところで最近知った「かいぎ」に「回議」文字を当てたものがある
馴染みのないものだったので、ネットで検索すると(日本国語大辞典)
主管者が議案を作成し、これを関係者に順次回して、意見を聞き、または承諾を求めること
と出ていた
デジタル大辞泉では
担当者が原案を作り、関係者の間に順次回して、意見を聞き、または承諾を求めること
とある
「回議書」はこのブログでも時々取りあげている「養鶏場の裁判」において行政が
不動産鑑定委託業者を随意契約として選定する時に「これで良いか」と回した文書
として登場する
そしてそれには沢山の印鑑が押されて、多くの人が承諾していることがわかるし
共通認識だったこともわかる
今回の裁判で目にしたもう一つの似たような言葉に「見積もり」と「参考見積もり」がある
「見積もり」は普段使われるそのもので、契約手続きに必要なもの
「参考見積もり」は、金額を把握するためだけの書類で、契約手続きとは関係ないもの
行政では予算措置をとらなければならないので、その為におおよその数字を
高めに設定されることが多いそうだ
今回の裁判ではっきりしたのは、行政は不動産鑑定業者から「見積もり」
は受け取っていないが「参考見積もり」は受け取っているとしている
ところがこの「参考見積もり」の金額の出し方がとても奇妙だ
(このブログでも度々取り上げているが)
そもそも不動産鑑定の委託料金は鑑定した結果に準じているので(そのような料金表がある)
それががわからないと委託料は出せないのだが、今回は不動産鑑定の数字に心理的影響を与えた
と思えるような、養鶏場からの売却希望価格を随意契約する業者に伝えている
(それが結果的に不動産鑑定結果が売却希望価格と似たような数字になっているものと想像できる)
行政は手続きとして、何ら違和感や問題意識はないかもしれないが
まるで答えを教えてしまっているような手続きはとても違和感を覚える
(これは度々取り上げているので、少しくどいかも)
今日は裁判ではなくて言葉についてがテーマなので、もう1つ記憶に残った言葉に
「受付」と「受理」がある
これも裁判の際に覚えた言葉で、普通行政訴訟をするときは
まずは自治体に住民監査請求をしなければならない
これこれの措置をしてほしいと書面にしたため監査員事務局に提出する
その時、受けとるのは「受付」
監査員事務局は受け取った書類を読んで様々なチェックする
その中には訂正が必要ない場合もあれば、必要とするものも出てくる場合がある
つまり書類として完璧なものとして(訂正箇所は訂正して)受け取ったときが「受理」
なぜ「受付」と「受理」の2つの似たような言葉があるのか
その必然性は自分には分からないが、興味深いのは住民監査請求の答えが出るのは
「受理」からではなく「受付」から一ヶ月以内と決まっていることだ
世の中にはいろんな言葉があるものだと実感するが
これらのややこしい言葉をきちんと理解しないと
上手くごまかされる可能性がありそうなのも気をつけねば、、、と思うこの頃
1日、2日と嬉しくないニュースが飛び込んでくる
昨日は羽田空港で海上保安庁の飛行機と日本航空の機体が衝突
大火事となったが乗客と乗務員は全員脱出して人的被害はなし
海上保安庁の方は5人亡くなって一人負傷しているらしい
2024年は少し心配なスタートだ
これが昔なら、元号が縁起が悪いとして変えられたかもしれないが
現代は法的にそれは不可能で、この年号が良いものとするには
今生きてる人たちで良くするしかない
気が滅入るが、払拭するためにお気楽な話を
年始めに聴く音楽(アルバムとか曲)はその年を占う意味で
慎重に選ぶが、ここ数年の記録を調べてみた
2024年 モーツァルト交響曲第41番 ハ長調「ジュピター」K551
2023年 ビートルズ レコードでアルバム「let it be」
2022年 モーツアルト ディヴェルティメントK136
(何故かいつもビートルズのオー・マイ・ラヴィングを連想する)
2021年 記録なし
2020年 ビートルズ レコードでアルバム「アビー・ロード」
2019年 プーランク フルート・ソナタ(CDで)
モーツァルト フルート四重奏曲一番他
2018年 モーツァルト 「魔笛」(このときは頑張って全曲聴いた)
2017年 バッハ ロ短調ミサから「サンクトゥス」
ベートーヴェン 荘厳ミサから「グローリア」
ブルックナー 「テ・デウム」
2016年 モーツァルト ヴァイオリンとヴィオラのために交響協奏曲K364
こうしてみるとモーツアルトとビートルズが好きなことを再確認する
そして年始めは威勢のいい、元気な曲を選ぶ傾向があるようだ
良くないことが多いが愛知県人にとっては少しだけ良いことはあった
高校サッカーで名古屋高校が第3回戦で昨年優勝の岡山学芸館にPK戦で勝利
初出場でベスト8まで勝ち上がった
運気というか勢いというのはあるもので
どうせならこの機会を活かして欲しいものだ(次は市船で強そう!)
地震・雷・火事・親父
怖いものの順位は昔も今も変わらない
昨日、午後4時少し過ぎに能登地方で大きな地震が発生した
サッカー日本代表がタイ戦を5−0で終えて、監督等のインタビューを
している最中に緊急地震速報のアラーム音がなった
このあたりは揺れなかったので、ホッとしたところに
テレビ画面は能登地方地震を伝えた
驚きはその後で、少ししたあとで何回か連続して
けたたましくにアラーム音がなった
地震が繰り返し発生しているのだ
こんなことは経験がない
やばい!かもと思うと、座っていても揺れてるのを感じる
「揺れてる」
思わず声が出るが、同居人もうなずく
地面がユサユサと大きく揺れているのを感じたのは阪神淡路大震災の時以来だった
あのときはたまたま寝床から起きた時で、足元の地面が大きく揺れているのが感じられた
そしてそれは今まで経験したことのない様なとてつもないエネルギーだと思われた
急いでテレビのある部屋に移動してニュースを見ると
高いところを走る道路が崩れ落ちているのが目に入った
そして火事の煙もあちこちで上がっている
足元で実感したエネルギーから、そのくらいの被害は残念ながら想像できたが
今も足元で体感した大きなエネルギーは記憶に刻まれている
その足元の記憶が昨日蘇ってきた
ちょっと大きいぞ!
地震速報を伝えるNHKのアナウンサーは興奮気味だ
海沿いの地区なので津波が心配で、津波の予想を伝えている
東北大震災での津波被害を思い出せば、身の危険は迫っている様に思える
NHKの女性アナウンサーは悲鳴に近いトーンで
「津波が来ます、今すぐ逃げてください」
「命を守る行動をしてください」と何度も繰り返す
そしてこの感情のこもった悲鳴に近い訴えは
この場合にはすごく適切であるように思われた
どのように伝えるか?
伝え方のプロであるアナウンサーも一人の人間
差し迫った危機に冷静沈着ばかりが最適ではない
ときには感情にダイレクトに伝わる表現をした方がいい
この時のアナウンサーの伝え方は
局内でどのような評価をくだされるか分からないが
自分はとても人間的で良いアナウンスだったと思っている
まずは伝えるべきことをストレートに伝わるために
彼女は究極の切実感をもって伝えたのだと思う
昨晩はこの地震のニュースがほとんど全局で途切れることなく放送された
2024年のスタートはこうして波乱の幕開け
自然の気まぐれは人智を超えている
誰もが臨む平穏な暮らし
せめて人間同士が自らがそれらを阻害することがないことを臨む
早寝早起きが日課になっているので、大晦日でもいつもと同じように早く寝る
布団の中で新年の聴き始めの曲を色々考えた
選曲はいつも慎重に考える
験担ぎではないが、新年も良い音楽体験ができるようにと慎重になる
元旦用のクリスマス・オラトリオのバッハが良いかな、、
それともモーツアルトが良いかな
(一度、フルート四重奏曲を選んだことがあった)
ベートーヴェンはちょっと違うし、、
しばらく迷った後、ジュピターが良いかもしれないと思いついた
ジュピターと言っても平原綾香のそれではなく
モーツァルトのK551番 ハ長調の交響曲だ
ハ長調の堂々としたところ、よく聴くと完璧なところに驚いたりするが
聞き流しても楽しめる
演奏は定評のあるワルターの指揮のレコードで行こう
そう決めたら安心して眠りにつけた
昨日の高校サッカー名古屋高校対北海高校
今度は最初から見た
似たようなチームで、力はイーブンの感じ
個々の競り合いは名古屋のほうが勝っている
でも点が入るイメージはない
後半に試合は動いた
ショートカウンターでボールを運んだ左サイドの選手からのパスを
右サイドの選手が一旦トラップしてキーパーを交わし丁寧にシュート
この落ち着きが素晴らしかった
2点目もショートカウンターからでFWが3人並走して
より条件の良い選手にシュートを打たせる選択は見事だった
2点リードのサッカーの試合は勝ちきるのは苦労する
自分らも何度か痛い目も、嬉しい思いもしたことがある
とにかく一点返されると、それいけどんどんの流れで試合を
コントロールするのは難しくなる
昨日はそんなところまでは感じなかったが
2点入れられたところから北海高校の活気が目に見えてきた
ここで気になったのは、名古屋高校の守備の際に低い位置からは
あまり繋ぐことはせずに、サイドや相手陣内に大きく蹴ることが多かった点だ
安全第一の気持ちはわかるが、これを繰り返すと
まるでコート半分の攻撃の練習のようなもので、相手にリズムを与えてしまう
守りのための下に重心がいって、一旦名古屋高校のボールになっても相手の人数が多く
ルーズボーツが拾われてちょいと危ない流れになった
名古屋高校はキーパーがいい選手だなと実感するスーパーなプレイが2回ほど続いた
残り時間がすくなってきた時の北海高校の選手の体内時間は
とんでもなく速く感じたろうし、勝ち試合を見守る名古屋のベンチは
恐ろしく遅い時間経過を実感しただろう
最後のチコーナーキックのチャンスは北海高校のキーパーまで攻撃に参加して
一点を取りに行った
しかし残酷なことに名古屋高校の選手に渡ったボールは、
守る人の少ないところを突破され、誰もいないゴールに流し込まれた
仕方ない、、これは覚悟の上の選択だ
北海高校の選手達の気持ちを慮った
こうしてこれをアップしている間に、真空管アンプは温まってきた
これで音楽が聴ける状態になった
さて今から予定通りにジュピターを聴くことにするか