このfar from itという言い方を、ネイティヴスピーカーでない人は誤解してしまうことがよくあるようだ。これはnot at all(「少しも[断じて]……でない」⇒AT ALL[2006/05/30]参照)という意味だ。状況によっては、「とんでもない、まさか、絶対違う」といった感じになると思う。
○Practical Example
"Oh, hello, Mark. I heard you were seeing Mami these days."
"What? Are you kidding? Far from it. I can't stand her. Who told you that, eh?"
「おお、マーク、こんにちは。聞いたよ、この頃は真美とデートしてるんだって」
「ええ? 何言ってんの? そんなことあるわけないよ。真美なんか好きじゃない。一体誰がそんなこと言ったのさ?」
この場合のseeingは、「デートする」の意味。
●Extra Point
far fromはうしろには形容詞が付くことが多い。それによって、その形容詞を「まったく……でない」と強調する。
◎Extra Example
"My Japanese is far from fluent, but I can understand about half of what is said to me."
「ぼくの日本語は決して流暢とは言えませんが、言われていることは半分ぐらいわかります」
昨日のGetUpEnglishで、「すいぶんお久しぶりですね」という意味で、"It's been ages."と同じようによく使われる言い方があって、そのうちの一つに中国語が来た表現がある、とお知らせしました。おわかりになりましたか?
それは、"Long time no see."です。これは英語としては文法的に正しくないのですが、よく使われます。中国語の「好久不見」を直訳したものです。
では、See you again.