■新幹線を阪急線が
阪急電鉄特集に続き、東急、阪神と特集したので、今日当たり小田急か近鉄特集があるのでは、と思われる方もいようが、本日は阪急のマメ知識である。
所用にて神戸へ同行した友人のH氏から、実は驚くお話を聞いた。
H氏は、マニアではないものの、鉄道全般についても豊富な知識をもっている。念のために他の資料などを以て確認してみたらば事実であったので、掲載したい。
さて、写真は東海道新幹線。700系新幹線が到着した様子である。この路線、実は、阪急電車が、その昔、東海道新幹線の路線を走っていたというお話はご存知であろうか。小生は浅学ながら、今日その話を聞き、初めて知った次第である。
新幹線の建設が進められた1960年代、ここに並走している阪急京都線も高架化する工事が進展していたが、工事は難航しており、工事が完成するまでの間、新幹線の路線に阪急電車を走らせるという構想が生まれた。
こうして、新幹線開業前の1963年、約半年間ほどであったが、仮設ホームを設置し、阪急高架線未成部分と並行する東海道新幹線において営業運転が行われた。東海道新幹線において、阪急電鉄方が先に営業運転を行っていたということである。
阪急電車は新幹線と同じ1435㍉の標準軌であったため、可能となったわけだが、山形新幹線などの整備新幹線で従来型の車輌も走っている今日とは異なり、新幹線を走る阪急線、当時としてはさぞかし物凄い光景であったのだろう。
HARUNA
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