■祇園祭山鉾巡行を深く静かに潜行せよ
本日は祇園祭の際に撮影した列車の数々である。祇園祭超特急と題したが、メインは通勤特急。最後の方には急行とか準急とかも写っている。
山鉾巡行は0900時から1330まで、京都の四条烏丸より出発し河原町通を通り御池どおりに至る。
この四条通は、その下を阪急京都線が走り、また烏丸通の下は地下鉄烏丸線と、乗り入れている近鉄電車が走っている。
そもそも、山鉾巡行の行われる時間は0900~1330時までであるが、この日は平日。頑張って時間を捻出しても0930~1300時は山鉾巡行の見学は出来ない。しかも、交通規制により市営バス網は大きくダイヤを変更している為、地下を走る鉄道網を駆使し、移動することとした。
移動する際に鉄道車両を利用するので当然撮影する。写真は阪急9300系電車。クロスシート方式の片側三扉車である。特急ではいきなり桂駅まで行ってしまうので撮影のみとした。運転本数が多く、車内の座席に余裕があるのが嬉しい。
そこに、6300系電車の通勤特急がホームへ滑り込んでくる。冒頭に挙げた写真と同じ列車である。1975年より導入が開始された車輌で、1976年にはその年に最も人気のあった車両に贈られる鉄道友の会のブルーリボン賞を受賞している。
片側二扉の特急用車輌で、70年代の車輌ということもあり老朽化が指摘されているが、9300系により置き換わるのだろうか、もしくは新型が導入されるのだろうか、河原町~梅田間の所要時間では京都~大阪間のJR新快速に対抗出来ない為、停車駅を増加させ対応している。このため、片側二扉車輌の今後の動向は気になる。
貫通扉の部分に“祇園祭”のヘッドマークを取り付けている。ところで、名鉄7000形や5700形急行車両は、片側二扉ながら車体の端ではなく、やや中ほどに間隔を開けて二扉を配置している。6300系は、確かに梅田駅から乗車し、満員時中央部分の乗客は乗り降りが大変そうにもみえる。
祇園祭での阪急電鉄の旅客需要増加について詳細な情報は手元に無いが、山鉾巡行や宵山の会場へは、京阪電鉄やJRよりも便利であるといえる。
そうこうしている内に、6300系は終点河原町駅へ向け発車し、小生も乗る予定であった準急が到着した。ちなみに写真から見て判るように、山鉾巡行であるといっても、その真下を走る特別混雑しているわけではないということがわかる。次回は、もし一日中撮影出来るならば、烏丸~河原町間は徒歩ではなく阪急で移動したい。
1245時、再び山鉾巡行を撮影するべくバスで展開するか、鉄道を利用するかを考えていた。有効な手段は会場から離れた駅までバスで移動し、烏丸御池駅に進出することである。阪急と地下鉄を乗り継ぐか、小生は地下鉄のみでの利用を決意した。
こうして、烏丸線で、乗り入れている近鉄3200系、急行奈良行きへ乗り込んだ。写真は烏丸御池駅。山鉾巡行を観覧し、京都駅でJRに乗り換え、もしくは近鉄電車で帰路につく人たちで溢れていた。小生は、この様子を撮影して後、山鉾巡行を撮影するべく地上へ向かった。
HARUNA
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