■2007年7月1日 ダイヤ改正
名古屋鉄道ではダイヤ改正で幾つかの変化があった、こうした情報を名古屋在住の友人S氏より受け、小生は丁度あった愛知展開の所用を機会とし、岐阜で名鉄に乗り換えた。
名鉄3200形通勤電車。VVVFインバータ制御や電気指令式ブレーキを搭載し加速減速性能を向上させた3500形の改良型。シングルアーム式パンタグラフを装備し、四両編成の3500形に対し、二両編成の3200形と、四両編成の3700形電車というファミリーで、各線の輸送に活躍している。
5700形電車。5500形(全車用途廃止)と7000形の後継と補完を目的として1986年より導入が進められた。セミクロスシート型急行車両で、運転席横の前面ガラスが大きく開かれており、展望車に準じる前面展望を客席に提供している。7000形の台車を用いた5300形については、2009年までに全車用途廃止となる見込みだ。
2004年から導入された3150形電車。片側三扉車で、車体の中央部分がロングシート、前後の端がクロスシートとなっている。二両編成の3150形、とともに四両編成の3300形も導入が進められている。3500形、3700形、3200形とも連結が可能である。
ところで、冒頭に掲げた写真。行き先表示板をみてふと違和感を覚えた。急行や快速急行は青色の表示であるが、赤っぽい色がみえる。小生は単純に、旧快速急行(ラッシュ時にロングシートの3500形を用いて特急停車駅と同じ駅に停車した)のオレンジ表示に戻されたものと思った。
しかし、よく見てみると、特急岐阜行き、車体番号は3200形であることを示す3222。これはどういうことであろうか、まれに行き先表示板を間違えて運行することもあるが、運転指令所から無線で指摘され、数駅と進まないうちに正しい表示となるはずである。
そして今度は快速特急。ここでようやく全てを理解した。写真をよくみると、編成の後ろの方には2200形が連結されている。つまり、特急増結用にロングシート方式の3200形が用いられているのである。ダイヤ改正で代わった点とは、このことであったか(中部国際空港開港直後にも暫定的に行われていたようだが)。
空港特急2000形、μスカイがこちらに向かってくる。全車特別車の特急で、中部国際空港と名鉄主要駅を結ぶ車輌だ。個人的には7000形を近代化した車輌や、南海電鉄のラピート、京成電鉄のスカイライナーのようなシャープな車輌を期待していた。
1999年より、7000形特急車の後継として導入され、8800形特急電車の用途廃止後も置き換わるように活躍する車輌である。なんとなく、1200形電車に貫通扉をつけたような前面である。ちなみに、名鉄車輌として最初に御手洗を洋式にした車輌とのこと。
1000形特急電車。四両の全車特別車編成。一時代を築いた名鉄の主力特急である。どうでもいいが一部車輌では、扉が閉まるときにアスラン(石田彰)の声が聞こえる、とか。一部特別車編成は維持されるが、全車特別車編成の1000形は2009年度までに全廃されるとのことで、7000形電車とともに、名鉄から展望車が消える日も近いということか。
HARUNA
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